仕事のミスが多くて、会社を辞めたいと考えている人はいませんか?
何度も同じミスをしてしまう・・・
大きなミスをして迷惑をかけた・・・
毎日、上司に怒られる・・・
といった悩みを抱えているのではないでしょうか。
そんな時、仕事を辞めたくなりますよね。
そして、本当に仕事を辞めていいのか、迷いますよね。
自分自身も、若いころはミスを繰り返して、「仕事を辞めたい」と思ったことは何度もありました。
しかし、結論から言えば、ミスが多くても仕事を辞める必要はありません。
正直言って、会社も上司も、ミスをする人に会社を辞めて欲しいとは思っていません。
ミスを正して、成長して欲しいと思っているのです。
でもミスばかりして、辛い気持ちも分かります。
そこで、この記事ではミスを減らす方法やミスした時の対象方法、考え方などをご紹介いたします。
私はこれまで人事部の仕事を10年程度続けてきました。
そんな経験から、ミスとの付き合い方と、人事的目線(会社目線)で、ご紹介しようお思います。
もし退職したいと考えているなら、この記事を読んで、一旦冷静に考えてから、
転職をするかどうか、検討してみはいかがでしょうか。
個人的には、ミスが多い人が行動すべき順序は以下の通りだと考えています。
それでは具体的にご紹介します。
仕事のミスが多くても会社を辞める必要がない
結論を言えば、仕事のミス程度で、退職する必要はありません。
仕事のミスは自分の責任でもありますが、最終的には上司の責任であり、会社の責任でもあります。
もちろん、怒られたり、クレーム処理を行ったり、ミスをカバーする必要はあるので、
傷つきますし、ストレスがかかるのは当然です。
しかし、仕事を辞める程のことではないのは、確実です。
ミスをしたからといって、仕事を辞めなけらばならないなら、多くの人が失業していますからね。
まず、ミスは誰でもするものです。
むしろ、ミスをすることで、色んなことを覚えて、学んでいくのです。
またミスをすることで、ミスの防ぎ方やミスをした時の対応方法も学ぶことができます。
仕事をする上で、最も必要なことは、ミスをすることではなく、
ミスをした時にどのように考え、どのように振舞い、どのように対応するかが重要なのです。
そうでなければ、自分が上司になった時に部下のミスについて責任が取れないですし、
的確な指示やアドバイスができませんからね。
そういった意味では、ミスをした時に上司が怒るのは当たり前です。
それは期待を込めた注意であり、期待されていない人はミスをしても怒られないのです。
これは、若い時には気づかないのですが、年を重ねていくうちに、分かります。
怒られているうちが華です。
むしろ、ミスをしたくらいで退職されてしまうと、会社も上司も困ってしまいます。
多少のミスであれば、反省して次に活かし、成長してくれることを期待しているのです。
というわけで、まとめると以下のとおりです。
ミスした時に仕事を辞めたいと思うのはなぜ?
退職するほどではない、と分かっていながらも、ついつい仕事を辞めたいと思ってしまうのが、本音です。
ではなぜ仕事のミスで仕事を辞めたいと感じてしまうのでしょうか?
主な理由をご紹介します。
・怒られるから ⇒ 上司、先輩、取引先、関係部署などから怒られる
・自分に自信がなくなるから ⇒ 自分なんてダメな人間だと思ってしまう
・クレーム処理を行うのが嫌だから ⇒ 謝罪したり、クレームを言われながら仕事をしなければならない
・辞めた方が会社にとって良いと思うから ⇒ 「辞めろ」と思われているんじゃないかと被害妄想になる
・ミスをすること自体が嫌だから ⇒ 完璧主義によって、ミスすること自体が許せない性格
こんな感じです。
一番の理由は、やはり他人から怒られることではないでしょうか。
怒られ、謝罪し、クレーム対応することをイメージすると、
「辞めた方がマシ」と逃げの考えに陥ってしまうんですよね。
確かに、ミスをした時の心境をイメージすると、本当に嫌な気持ちになります。
しかし、正しい対処法と考え方を身に付ければ、
多少は、極端な思考やネガティブな気持ちを払拭することができます。
仕事でミスした時の正しい対処方法と考え方
仕事でミスした時にどのように振舞い、どのように対応するのが正しいのでしょうか?
正しいやり方で対処すれば、ミスがミスでなくなるケースもありますし、大きく成長することもできます。
逆に、間違った振る舞いをすれば、余計に怒られたり、ミスから何も学べなくなってしまいます。
ミスをした時の正しい対処法と考え方は以下の通りです。
(対処方法)
・反省する
・言い訳しない
・ミスを隠さない
・即日対応(すぐに対応する)
・再発防止に努める
・他人のせいにしない
(考え方)
・一つのミスで自分を否定し過ぎない
・ミスをしたことで、成長できたことを実感する
・極端な考え方にならないようにする
・自分だけで抱え込まない
・最善を尽くした結果のミスなら、「仕方ない」と開き直る
・どうすれば次はうまくいくかを考える
こんな感じです。
ミスをした時は、ついつい他人のせいにしたり、言い訳をして、その場から逃げ出したくなりますが、
逃げれば逃げる程、ネガティブな気持ちに苛まれることになります。
むしろ、しっかりと反省し、謝り、再発防止に努めることで、
前向きな気持ちに切り替えることができます。
仮に、経営者として致命的なミスをするなら、問題はありますが、
会社の従業員として働いている以上、そこで起きたミスくらい、すぐに取り返すことができます。
正しい対処方法と、考え方を身に着けることで、
過度にミスを恐れなくなりますし、仕事を辞めたいと考えることも軽減されるはずです。
仕事のミスを減らす方法10選
特に、致命的なミスを減らすことが重要です。
ミスを減らすことが出来れば、ミスをすることで悩んだりする必要がありませんからね。
現実問題として、ミスをゼロにすることは不可能です。
しかし、致命的なミスを限りなくゼロに近づけることは可能です。
では、その方法をご紹介します。
<仕事のミスを減らす方法>
・自分でダブルチェックを行う ⇒ 場合によってはトリプルチェックを行う
・他人にダブルチェックをしてもらう ⇒ 他人の視点からチェックしてもらう
・どこかに間違いがあると思いながら確認やチェックを行う ⇒ ミスを見つける勢いでチェックする
・全て理解して、全て間違いないと断言できるまで確認とチェックを行う ⇒ 自信がつくまでが基準
・優先順位を決めて仕事を行う ⇒ 責任の大きな仕事を優先させる
・必ずメモを取り、マニュアル化しておく ⇒ 自分の感覚ではなく、仕組みとして処理する
・早く終わらせることよりも、絶対にミスをしないことを優先にする ⇒ 焦って早く処理してしまいがち
・段取り良く、早めに仕事を終わらせる ⇒ 締め切り直前に処理した仕事はミスが出やすい
・分からないことは、自分で調べた上で他人に教えてもらう ⇒ 分からないことをそのままにしておかない
・自分や他人の能力を信用しない ⇒ ミスをする前提で、何度もチェックする
こんな感じです。
正直言って、仕事のミスを減らす上で大切なのは、
「時間がかかる」ということと、「面倒」であることです。
それくらいの労力をかけて仕事をしていかないと致命的なミスを防ぐことは難しいです。
結局、ミスをすれば、もっと面倒だし、もっと時間ががかかりますからね。
しかし、上記の対策を試した上で起きたミスであれば、それは「仕方がない」と諦めましょう。
正に「人事を尽くして天命を待つ」です。
私も、ミスを恐れ、ミスが起きないように、仕事を進めていますが、
やるだけのことをやって起きたミスは、「仕方がない」と開き直る場合も多々あります。
ミスが多くて退職するかどうかの判断基準
ミスをしたとしても退職するほどではない、ことを上記にてご紹介してきました。
とはいっても、「今の仕事が自分に合っていないのでは?」と思い悩み、
仕事を辞めたいと考えている人はいますよね。
その場合、退職するかどうかの基準はどこにあるのでしょうか?
判断基準としては以下の要素で判断してみてはいかがでしょうか。
<退職する基準>
・体調を崩している
・他人と比較して、致命的な同じミスを何度も繰り返してしまう
・他にやりたいことがある
なんといっても、健康が一番です。
体調を崩しているようなら、退職し、自分にあった仕事を見つけ、転職した方が良いです。
また普通のミスであれば、問題ありませんが、致命的なミスを何度繰り返していて、
それが他人よりも多い場合は、今の仕事のレベルが自分に合っていない可能性もあります。
仕事の質、量ともに自分にあった職場へ転職した方がいいかもしれません。
最後に、他にやりたいことがある場合です。
他にやりたいことがあるけれど、今の仕事を続けている場合は、転職してしまいましょう。
まとめ
以上、仕事のミスが多くて仕事を辞めたい時の対処方法について、ご紹介しました。
繰り返しになりますが、基本的には仕事のミスで退職する必要はありません。
もちろん、ミスは誰にでも起こりますし、ミスをしたとしても
退職という発想自体、飛躍してしまっているのです。
しかし、退職したい気持ちも分かりますし、状況によっては転職をした方が良い場合もあります。
まずは、仕事のミスを減らすこと。
そして、ミスしたとしても、退職しなくてい大丈夫であることを認識すること。
それでも退職したいと考えるなら、転職を検討してみてはいかがでしょうか。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
コメント