退職する際の引き留めがストレスに感じることもありますよね。
多少の引き留めなら許容できますが、しつこい退職引き止めはストレスや悩みの原因になります。
強引に引き留められた挙句、いっこうに退職の手続きを進めてくれない上司に不信感を抱くこともあるでしょう。
特に、ブラック企業やパワハラ上司の職場では、強引に引き留められることもあります。
しかし、いくら引き留められたとしても、あなたの気持ちが変わることはないでしょう。
そして、早く退職したいはずです。
実際、強引な退職引き止めは違法行為にあたるケースもあります。
また、ストレスに感じるなら、もっと簡易的に退職できる方法もあります。
私はこれまで人事部の仕事を10年以上経験してきました。
そんな経験から、退職引き止めがストレスに感じた時の対処法を紹介します。
<筆者のプロフィール>
・人事労務の仕事に10年以上従事
・数多くの退職手続きに携わってきました
・退職にかかわる法律や社内制度を熟知しています
⇒上記の経験から悩み解決の対策や提案をご紹介!
なぜストレスに感じるような退職の引き止めが行われる?
退職の引き止めは一般的に行われるものではあります。
しかし、強引な引き止めはストレスの原因になりますし、トラブルの元凶でもあります。
では、なぜストレスがかかるような退職引き止めが行われるのでしょうか?
原因は下記の通りです。
・あなたが優秀な人だから
・退職されると上司の評価に響くから
・人手不足で誰も辞めさせたくないから
優秀であるが故に、辞めてもらいたくない人は引き止められやすいです。
どうでも良い人は、まったく引き止められませんからね。
また、「評価に響く」という上司の身勝手な理由であったり、「人手不足」という会社都合によって、引き止められるケースもあります。
退職すること自体を引き止められたり、退職日をずらすように交渉されることもあるでしょう。
結局のところ、強引な引き止めは「ブラック企業」もしくは「パワハラ上司」の可能性が高いです。
どんな職場でも起こり得る退職に対して、会社都合で強引な引き止めを行うのは、明らかに異常ですからね。
退職引き止めがストレスに感じるということは、退職されないように恐怖やプレッシャーを与えられているはずです。
例えば、以下のように
・退職することに対して説教される
・転職しても上手くいかないと脅される
・退職願を全く受け取ってくれない
という強引な引き止め方法はストレスがかかるのも当然ですし、異常な職場です。
こんなやり方をする会社はヤバイですし、ブラックかパワハラを疑いましょう。
退職の引き止めは違法行為?
なお、退職を引き止める行為は違法なのでは?と疑問に思うこともあるでしょう。
辞めさせてくれないなんておかしいですもんね。
しかし、結論としては、退職の引き止め行為だけでは違法ではありません。
退職引き止めはどんな職場でも行われていることですからね。
ただし、以下のような行為は違法になる可能性が高いです。
・業務上の範囲を超えてた叱責や嫌がらせ ➡ パワハラに該当
・退職願を受け取ってくれない ➡ 民法627条1項違反(対象の意思から2週間経てば退職できる)
一般的には退職願を受け取りつつ、上司や会社があなたに対して引き止めの交渉をしたり、日程の相談をするのが正常なやり方です。
これらの範疇を超えて、無理やり働かせ続けたり、退職を断固として認めないような行為は、上記のような法律違反に該当する可能性は高いでしょう。
また、引き止めによる精神的苦痛が重なり、ストレスを感じたことで、ハラスメントとして上司を訴えることも不可能ではないでしょう。
しかしこれらの法違反を立証させたり、誰かに相談することで、時間や労力がさらにかかることが想定されます。
パワハラや法違反を訴えることで、余計にストレスを感じてしまうリスクもありますね。
強引な退職引き止めを回避する方法【ストレス回避】
強引な退職の引き止めを回避できればストレスも少なくて済みます。
引き止めに合う際に以下のことを注意、意識して準備しておきましょう。
・退職することに確固たる決意を抱く
・退職日、退職理由を明確にしておく
・法律や就業規則を確認しておく
迷いが相手に伝われば、上司も強気に出て、さらに強引に引き止めるようになります。
退職の意思が固く、何を言われても退職する意思を貫ぬくようにしましょう。
退職日や退職理由を明瞭にしておくことで、あなたの意思が固く、交渉の余地が無いことも相手に伝えられます。
退職日が決まっていなければ、時期をずらされたりしやすくなりますからね。
そして、法律や社内の規則を確認しておくべきです。
特に、退職のルールや制度を確認しておくことで、上司に何か言われても反論できるようになります。
確認するのは就業規則が良いでしょう。
特に、
・退職するにはいつまでに伝える必要があるか?(1~2ヶ月の会社が多い)
を確認しておくのが良いです。
自分で調べるのは難しければ、人事部に相談すれば良いでしょう。
退職理由によっては、上司もあっさり諦めてくれる可能性があります。
例えば、以下のような理由であれば退職の引き止めも諦めてくれやすいでしょう。
・転職先が決まっており、退職するしかない
・家族の転勤についていく
・親の介護に集中したい
相手にバレたり、明確をかけるような嘘は良くありませんが、そうでなければ本当の理由でなくてもOKです。
嘘をついても、お互いが円満に退職できるなら、問題ないですからね。
とは言え、それでもブラック企業やパワハラ上司の場合は上記のような理由でも、しつこく退職引き止めをしてくるかもしれません。
そんな時は、次の対処法を駆使してストレスを回避していきましょう。
退職の引き止めに合ってストレスに感じる時の対処法
退職の引き止めがストレスに感じている時の対処法を紹介します。
引き止めが強引であったり、しつこくくてストレスがかかったり、いっこうに退職できない場合、以下の方法を試しましょう。
・人事部に相談する
・退職代行を利用する
上司から退職の引き止めがひどい場合は、人事部に相談するのもありです。
上司だけが問題であれば、人事部が間に入ってうまく調整してくれるはずです。
なおブラック企業であったり、人事部に相談すること自体がストレスに感じるなら、退職代行の利用も一つの方法です。
退職代行であれば、あなたの代わりに退職手続きを全てやってくれます。
弁護士法人が運営している退職代行であれば、法律の知識を活かして確実に退職することもできるでしょう。
費用は2~3万円ほどかかりますが、膨大なストレスを考えれば、決して高くはないと思います。
これ以上ストレスをかけずに、確実に退職したいなら退職代行がオススメかもしれませんね。
なお、退職引き止めがしつこい場合に、相談する先として以下の方法もあります。
・労働基準監督署に相談
・労働組合に相談
確かに、法的にも組織的にもしっかりしているので、相談先として問題はありません。
しかし、実際に問題を解決してくれたり、スムーズに退職できるかと言われれば、あなたと会社の状況や担当される方によって、大きく結果が異なるでしょう。
時間もかかりますし、手続きにおけるストレスを余計に感じてしまうかもしれません。
それに、違法な行為がなければ動いてくれないケースもありますからね。
単純に退職の引き止めがストレスに感じていて、「もっとスムーズに退職したい」と思うのであれば、人事部や退職代行を利用する方が良いと思いますね。
引き止めがストレスに感じて退職を迷ったら?
なお、引き止められたことで、退職を迷うこともあるでしょう。
結論、迷ったとしても退職すべきだと思います。
その理由は、
・一度は退職を決意したから
・再び、退職したくなる可能性が高い
・根本的な解決にはなっていないから
であるからです。
強引に引き止められただけで、あなたの感情が動いた場合、冷静になって考えるべきです。
また、引き止めの際にあらゆる手を使ってあなたを退職させない方法を取ってきます。
例えば、
・部署異動を提案される
・その場だけ優しくされる
・情に訴えてくる
といった方法です。
確かに、一瞬心揺れ動くかもしれませんが、将来的なことを考えれば退職した方が良いでしょう。
おそらく、退職を踏みとどまり、働いたとしても、再び退職したくなるか、同じような悩みを抱くはずですからね。
さいごに
以上、退職の引き止めがストレスに感じている時の対処法を紹介しました。
退職すること自体、ストレスがかかるものですが、強引な引き止めはさらなるストレスを生み出します。
退職するということは、その職場にネガティブな感情を抱いているケースも多いでしょう。
そんな状況で、心無い言葉を言われたり、プレッシャーをかけられるのは辛くて堪らないですよね。
なお、退職引き止めでストレスに感じるだけならまだしも、退職できないなら、退職代行の利用も考えましょう。
特にブラック企業やパワハラ上司のもとで働き続けるメリットはいっさいありません。
確実に退職できるよう、上記の方法をぜひ試してみて下さい。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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