人事部ってどんな仕事をしているか気になりますよね?
人事部の仕事をやったことのない人は、華やかなイメージや憧れを抱く人もいるのではないでしょうか?
しかし、人事部という部署は世間が思っているイメージと実態に大きなギャップがあります。
私はこれまで人事部として、新卒から十数年経験してきました。
そんな自分の経験から、人事部で働いてきた実態や感じたことを紹介します。
結論としては、人事部はその他の事務職と比べても忙しいし、内容が複雑で大変です。
それでは詳細についてご紹介していきましょう。
人事部の仕事はどんな内容?
多くの人は採用業務をイメージするかと思いますが、そのほかにも多様な業務を抱えています。
以下に主な業務内容を記載きますね。
<人事部の主な仕事内容>
・採用
・社員研修
・給与計算
・労務管理
・人事異動
・人事情報の管理
・福利厚生の手続き
・法改正の対応
・労務トラブルへの対応
一見、華やかに見えるのが人事部の仕事です。
それは、採用という、華々しい仕事を目の当たりにしているからです。
採用担当者は比較的ルックスの良い人が担当していますし、派手で華やかに見えるのは仕方ありません。
しかし、人事の仕事で採用業務は、ほんの一角なのです。
また採用業務も華やかに見えるかもしれませんが、実際にやっている側からすれば、地味で泥臭いことが多いですし、準備や計画で疲弊していることも、多々あるんですよね。
その上、労務管理や給与計算、人事異動等の各種業務に関しては、非常に神経の使う仕事であり、間違いが許されません。
またミスが社員の生活や、プライバシーに繋がることも多いので、かなり繊細できめ細かい集中力を要するのです。
このように、みなさんが思い描いている人事のイメージはほんの氷山の一角であり、
実態は、細かく地味で神経を使う仕事がほとんどなのです。
また人事部に配属された人の多くは、配属前と配属後のギャップが大きく、「面白くない」と、感じるケースが多いようです。
どんな仕事も大変ですし、面白くないものですが、特に人事の仕事は、神経を使った上に、100%うまくいって、当たり前と評価される業務なので、モチベーションも上がりにくいのです。
人事部の仕事は忙しいのか?
結論から言えば、忙しいです。
事務系の部署でもトップクラスに忙しいです。
それは細かい処理が多い上に、単純に仕事が多いからなんですよね。
ミスできない個人情報を取り扱うなど、対応には慎重さと、根気が必要になってきます。
従業員一人一人の手続きが必要なケースもあるので、規模の大きな人事部になればなるほど処理が大変になります。
なので、機械的に処理することか難しいんですよね。
また人事部には、年間を通して、各種イベントが、発生します。
例えば、
・年末 ⇒ 年末調整
・3月〜4月 ⇒ 退職や採用、異動関連
年間を通して一番忙しい時期は年末、3月~4月といったところでしょうか。
ただし、年間スケジュールでやることが決まっているので、
他の部署のように突発的に仕事が振ってきたり、急な納期案件が発生するわけではありません。
この部分は、事務職の強みであり、メリットでもありますね。
実際の残業時間で言えば、直近の私は以下のとおりです。
通常:10~30時間程度
繁忙期:30時間以上
といったところでしょうか。
これは会社の規模や、部署の体制、自分のスキルにもよるので、一概には言えません。
この数字だけ見ると、そこまで忙しそうには見えませんよね。
今の会社は全体的にも残業時間が少ないので、実は上記の時間でも多い方なのです。
ちなみに、私は新卒で入社した上場企業の時の話で行けば、
平均残業時間は60時間で、マックス100時間という時もありました。
社会人になりたてで、スキルも何もない時だったので、仕方がないのですが、
この時は会社で一番残業していましたね。
残業時間は、あくまでも目安であり、かなり変動するので、参考程度にしてもらえたらと思いますが、
忙しいことに変わりはありません。
人事部て働くメリットは?
大変なことばかりご紹介しましたが、人事で働くメリットもありますので、
以下のとおりご紹介しますね。
スキルが身につく
人事の仕事は専門性が高く、3年程度しっかり実務を経験すれば、どこの会社に行っても、ある程度は、同じ容量で仕事をこなすことができます。
また膨大な事務処神経使いながら、効率よく処理しなければならないので、事務処理のスキルも、向上しますね。
社内情勢に詳しくなる
人事情報を管理していますし、結婚や出産、退職や休職などの対応も必要になるので、他の部署では知り得ない情報を知ることができます。
また処理上、人の名前を自然と覚えるようになります。
また社内の派閥やプライベートな情報を知っている人が人事部の周りには多いので、自然と社内情勢に詳しくなるのです。
上層部と関わる機会が増える
役員などの経営層と近い距離で仕事をするので、上層部の人のことを意識して仕事をする機会が、多なります。
他の部署では経験できない感覚なので、会社の経営感覚を学ぶことができます。
また名前を覚えてもらえたりもするのは嬉しいメリットかもしれません。
スケジュールをしっかり組めば残業も減らせる
忙しいとは言っても、年単位でスケジュールが決まっています。
なので、効率よく準備してスケジューリングをうまく立てて実行すれば、残業は減らせます。
特に営業や製造経験の部署とは違って、突発的な仕事は少ないので、見通しが立てやすいんですよね。
営業に比べればホワイトという考え方
人事部は上記でも紹介したように、忙しいのは間違いありません。
想像以上に大変でもあります。
しかし、営業職に比べればかなりホワイトな働き方ができると思っています。
確かに、理想ほど、人事部の仕事は華やかではないし、地味で面白みのない仕事ですか、営業ほどのプレッシャーを感じることもありません。
サラリーマンをしていく上で、これはかなり大きいです。
私も営業をやりたくなかったので、人事部を志望して、今にいたりますが、それは本当に感じています。
これまで本当に大変なこともありましたが、
その都度、営業よりは、マシかな?と考えてきまきた。
もちろん、人によって考え方は違うと思いますが、
忙しくてもストレスやプレッシャーが少なければ、多少の残業や休日出勤は仕方ないと思えています。
むしろ、日々ストレスやプレッシャーでお腹が痛くなったり、夜寝る前に嫌な思いをする方が嫌ですからね。
最後に
以上、人事部の仕事について、理想と現実にギャップがあることをご紹介しました。
よく、「人事部で働きたい」、「人事部が面白そう」と、話されている人がいるのですが、
実態を体感すれば、そんあ思いは消えてしまうでしょう。
私自身も、私の周りでも、一度人事部を経験した人で、人事の仕事を理想的に語ったり、考えている人はほとんどいませんでした。
かといって、絶望的に嫌な部署かと言えば、そうではありません。
単純に、理想と現実に差があり過ぎるだけで、普通に忙しい部署なだけです。
集中力や神経を使う仕事であることに違いはありませんが、、、、
個人的には人事部で働くことで得られるメリットはスキルが身に付くことだと思います。
専門的なスキルも身に付きますが、それと同じくらい、事務処理のスキルが各段に上達します。
膨大な量の仕事をミスなく、神経を注ぎながら仕事をする必要がある関係上、
嫌でも実務のクオリティが向上します。
もし人事部で働きたいと思っている人がいるのであれば、
変な理想や憧れは捨てて、現実的に考えた上で、目指してみることをオススメします。
以上、最後までよんでいただきありがとうございました。
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