異動がない職場・会社に魅力を感じることはありますか?
異動がなければ、安定的に働けますし、
不本意な異動に苦しんだり、悩んだりしなくなりますよね。
そして異動がない職場や会社は存在するのか、気になりますよね。
私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、様々な人事異動に携わってきました。
そんな経験から異動がない職場・会社の特徴等を紹介していこうと思います。
異動がない職場・会社の特徴とは?
まず、異動がない職場・会社の特徴について紹介します。
前提として、完全に異動がない職場を探すのは難しいです。
ただし、異動の確率が少ない職場・仕事なら存在しますので、その特徴をご紹介しますね。
<異動がないor異動が少ない職場・会社の特徴>
・総合職採用でない職場や会社
・専門性の高い仕事
・人事や経理業務の実務を担う人
・事業所が1つの会社
総合職採用でない職場や会社
総合職の場合、どの部署に配属になるか分からないですし、異動する可能性があります。
様々な部署を経験して、将来的に幹部候補になるのが総合職ですからね。
ですので、総合職採用で入社してしまうと、確実に異動する可能性が高くなります。
逆に総合職ではない職種(一般職、専門職、限定職)であれば、異動する可能性がかなり低くなるでしょう。
職種的には、受付事務や資格を活かした仕事は異動の可能性が低いでしょう。
あとは、異動がない限定職を募集している会社もあります。
専門性の高い仕事
例えば、研究開発職であったり、高度な知識を要するIT部門などは異動の頻度がかなり少ないです。
専門的な知識やスキルを要する業務は、簡単に替えがきかないため、
その仕事に特化した人が配属される傾向にあります。
会社も本人も異動を望まないため、専門性の高い仕事は異動する可能性は低くなります。
主に、理系の職種や会社に多い傾向にあるでしょう。
人事や経理業務の実務を担う人
文系の人で、異動が少ない職種と言えば、事務系で専門性の高い部署になります。
例えば、人事部や経理部などは、専門的な知識とスキルが必要になりますから、
一度配属されれば、異動せずに働き続けられる可能性は高いでしょう。
特に、専門的な実務を担う人であればあるほど、異動せずに長く働く傾向にあります。
管理職であったり、単純な業務に従事している人は、異動しやすいですからね。
事務系の専門性高い部署で、トラブルを起こさずにスキルを磨き続ければ、異動の可能性は低いでしょう。
事業所が1つの会社
転勤が少ない会社は、異動の頻度も比較的少なくなります。
少なくとも、転勤の可能性はゼロになります。
営業所や支店が全国にあったり、複数存在すれば勤務地が変わる可能性があります。
しかし、事業所が1つしかなければ、物理的に転勤があり得ませんからね。
異動したとしても、同じ事業所で働き続けるので、人間関係も継続できます。
異動の可能性が低く、大きな職場環境の変化を望まないのであれば、事業所が1つの会社が良いでしょう。
異動がない職場・会社のメリット
異動がない職場・会社にはどんなメリットが存在するのか、気になりますよね。
具体的なメリットは下記のとおりです。
・安定して働くことができる
・専門性やスキルを深く磨くことができる
・人間関係を深めることができる
安定して働くことができる
環境の変化が少ないことから、安定した働き方が可能です。
仕事内容もある程度は予想できますし、自分の容量で仕事をコントロールできるでしょう。
「いつか異動するかもしれない」という不安感もありませんし、安心できます。
将来のビジョンも描きやすいですし、浮き沈みのない、安定感を望む人には向いているでしょう。
専門性やスキルを深く磨くことができる
同じ部署で働き続けられるので、専門性やスキル、知識を磨き続けることができます。
幅広い知識や経験は手に入りませんが、あなたが担当している業務については、
スペシャリストになり得ますし、深く専門性を高められます。
専門性があれば、同じ職種で転職しやすいので、限定的な分野でスキルを高められるのはメリットですよね。
人間関係を深めることができる
異動がないからこそ、人間関係の変化もありません。
上司や同僚と仲を深められますし、アットホームな雰囲気で仕事ができます。
いつも慣れ親しんだ人たちと仕事ができるのはメリットですよね。
また異動によって見ずしらずの人が配属される可能性も低いので、
人間関係が良好な職場であれば、かなり居心地の良い職場が期待できるでしょう。
異動がない職場・会社のデメリット
次に、異動がない職場・会社のデメリットを紹介します。
具体的なデメリットは下記のとおりです。
・変化がなく、マンネリ化しやすい
・人間関係がこじれた時に異動できない
・仕事で幅広い経験ができない
変化がなく、マンネリ化しやすい
同じ仕事、同じ人間関係、同じ職場で働き続けているとマンネリ化してしまい、退屈に感じることもあります。
仕事に慣れることはメリットですが、変化を望めないので刺激を受ける機会が減ってしまうのです。
マンネリ化することで、恵まれている職場環境を喜べなかったり、不満や不平を抱きやすくなります。
また、モチベーションが上がりづらくなるので、成長への期待感も減ってしまうでしょう。
人間関係がこじれた時に異動できない
人間関係が良好な職場であれば、異動がないことはメリットに働きますが、
人間関係が上手くいっていない職場で、異動がないのはデメリットに働きます。
異動できないのですから、合わない人とずっと働き続けなければなりませんし、
会社に相談しても、打つ手がないのです。
その場合、最終的には転職するなどの方法でしか解決できなくなってしまうのがデメリットでしょう。
仕事で幅広い経験ができない
異動によって、様々な部署を経験するということは、知識やスキルを幅広く身に着けられるということです。
逆に異動がないということは、幅広い知見や視野を手に入れにくくなります。
もちろんこれはキャリアの考え方によるので、どちらが良いか、悪いかの話ではありませんが、
異動がない職場の場合、狭く深くスキルを磨いていくことになります。
異動がない職場・会社の探し方
では、実際に異動がない職場・会社に転職する場合、どうすれば良いのでしょうか?
異動がない職場・会社の探し方を紹介します。
・事業所が1つだけの会社を選ぶ
・転職サイトで異動がない(少ない)求人を探す
・転職エージェントに登録し、異動がない(少ない)求人を紹介してもらう
事業所が1つだけの会社を選ぶ
まず、事業所が複数あるような大企業の場合、異動の可能性はかなり高くなります。
中規模の企業で事業所が1つだけの会社であれば、転勤はあり得ませんし、
異動の頻度も少ないでしょう。
従業員が多ければ多いほど、異動の規模も大きくなりますし、異動する可能性も高まります。
まずは、事業所が1つだけの中規模企業に目を付けるのは良いでしょう。
転職サイトで異動がない(少ない)求人を探す
実際に、企業を探す際は転職サイトで異動がない(少ない)求人を探しましょう。
上記で紹介した異動がない職場・会社の特徴を参考にして求人を探してみて下さい。
特に、「総合職」と書いてある求人は異動の可能性が高くなるので、避けるのが良いでしょう。
他には、専門性の高い仕事や、一般職、限定職と言ったキーワードで探してみると良いでしょう。
転職エージェントに登録し、異動がない(少ない)求人を紹介してもらう
一番オススメな方法は転職エージェントに求人を紹介してもらうのがベストです。
自分で探す手間が省けますし、異動がない(少ない)求人を的確に探し出して紹介してくれます。
無料で利用できますし、企業の紹介、面接の日程調整、企業への問い合わせなどを、
エージェントがあなたの代わりにやってくれます。
転職する際には、利用しない手はありませんので、とりあえず試してみてください。
<⇓オススメの転職エージェント>
まとめ(異動がない職場)
以上、異動がない職場・会社の特徴とメリット・デメリットについて紹介しました。
異動がない職場・会社は存在しますし、実際に転職することも可能です。
しかし異動がない職場にはメリットとデメリットがありますので、
合っているかどうかは、人それぞれだと思います。
デメリットも許容しながら、安定的に専門性を高めたいのであれば
異動がない職場で働くことは、かなりメリットのあることでしょう。
では、この記事の内容をまとめます。
・異動がないor少ない職場・会社は存在する
・異動がない職場は安定的だけど、マンネリ化や人間関係でトラブルになった時にリスクがある
・異動がない職場に転職するなら転職エージェント(リクルートエージェント)の利用がベスト
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント