事務職の志望動機に「縁の下の力持ち」はNGワード【積極性をPRせよ】

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就職活動における自己PRとして「縁の下の力持ち」という言葉があります。

一般的に普及している言葉で、「人の知らないところで、他人のために支える苦労や努力をすること」を意味しています。

要するに、主役として目立たたないけど、脇役として支える貴重な存在であることを、PRしているわけですね。

事務職の志望動機として、よく使われる言葉ですね。

しかし、この言葉は果たして企業の面接官にとって、プラスのイメージを持ってもらえるのでしょうか?

疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?

 

結論を言えば、事務職の志望動機として、「縁の下の力持ち」はNGです。

これは私が「事務職として10年程働いてきたこと」、「人事部の面接官として数多の面接を実施」してきた経験から言えることです。

 

では、なぜ「縁の下の力持ち」がNGワードなのか、解説していきますね。

 

 

事務職の志望動機で「縁の下の力持ち」がNGな理由

まず前提として「縁の下の力持ち」の能力や役割を否定しているわけではありません。

営業や製造現場を支えるバックオフィスとして、事務職が存在するわけですから、

事務職の役割はある意味「縁の下の力持ち」なのです。

 

また、会社の中でも、自分が目立つことばかり考えている人だけでは、経営が破綻してしまいますよね。

組織の中では目立つ人、支える人、その両方を兼ね備えた人など、色んなタイプの人必要なのです。

 

要するに、会社の中では「縁の下の力持ち」タイプは必ず必要なのです。

 

 

しかし私が言いたいのは、

事務職の志望動機で「縁の下の力持ち」をPRすることはダメということです。

 

その理由としては、

・面接官に消極的な印象を与える

・企業は積極性と主体性を持つ人を採用したい

・縁の下の力持ちタイプは、既に会社にたくさんいる

・企業はリーダーとなる人、将来の幹部候補が欲しい

こんな感じです。

 

「縁の下の力持ち」と聞くと、どうしても控え目で消極的な印象を持ってしまいます。

これは、実際に私が人事部の面接官として、面接を実施した時に、感じたことでもあります。

やはり、積極的な人、主体的で行動力のある人の方が魅力的に感じますね。

実際問題、日本人の国民性を考えても、「縁の下の力持ち」タイプは、割とたくさんいるんですよね。

だからこそ、主体的で積極的な人の方が、面接では有利になります。

 

積極性や主体性は、人の支えになったり、バックアップする役割の事務職においても、必要な要素になります。

 

勘違いしている人が多いかもしれませんが、事務職だから「消極的」であっていいわけではありません。

事務職であっても、行動力があって、積極的な人が必要になります。

 

 

ですので、事務職の面接で「縁の下の力持ち」という言葉を聞くと、

積極性がないのか?自分から率先して行動しないのかな?

と思われてしまうので、志望動機で使うのはNGであり、使わない方がいいのです。

 

総合職として働く正社員はもちろんですが、パートタイムや派遣社員でも同じことが言えると思います。

 

事務職であっても、自分から考えて行動力や積極性が求められるので、

「縁の下の力持ち」という消極的な言葉は避けた方が絶対にいいですね。

 

性格が本当に縁の下の力持ちタイプなら?

事務職の志望動機では、消極的なイメージを持たれるので、「縁の下の力持ち」をPRするのはNGであることを、

お伝えしました。

しかし、性格的に本当に「縁の下の力持ち」タイプならどうすればいいのでしょうか?

 

結論としては、

「人の支えになる、自己主張が激しくないことを、違う言葉で伝える」のが良いと思います。

 

「縁の下の力持ち」を積極的な意味に言い換えるのであれば、

・地道に努力を積み重ねるのが好き

・会社の中で社員を支える仕事がしたい

・組織やチームの足りないところを補うのが得意

こんな感じです。

 

意味としては、人を支えたり、地道な行動をアピールしているのですが、

「したい」とか、「好き」とか、「得意」という言葉で終わっていることで、積極性が生まれるので、

本当にこういった性格であれば、言い換えることで、自分をPRする方がいいと思います。

 

一番良くないのは、

「嘘はついて、自分を偽ること」です。

 

もちろん、面接においては、自分を演出し、面接官に、自分を良く見せる必要があります。

ただし、過度に自分の性格や気持ちを偽るのは、止めた方が良いです。

 

仮に、採用されたとしても、会社の雰囲気に合わず、ミスマッチする恐れもあります。

また入社後に、思っていた人材とは違ったとがっかりされる可能性もありますからね。

 

また、仮に自分を偽って、演出したとしも、面接官にはある程度見破られます。

であるならば、偽ることよりも、潔く本来の自分の性格や経験を面接官にアピールした方が、好印象を与えられます。

 

事務職の面接で、志望動機はそこまで重要ではない

正直言って、事務職の志望動機で、これを言えば必ず採用されるような魔法の言葉は存在しません。

自分の人間性や、キャリア、経験など、本当のことなら何を言ってもOKです。

 

究極の話をすると、

志望動機よりも、その人の能力や人柄の方がが大事です。

志望動機に関しても、「嘘をついていないか?」、「企業のことをしっかりと調べているのか?」など、

やる気やその人の人間性、持っている才能や能力を見極めるための、一つの要素でしかありません。

※企業体質や文化的によって、志望動機を超重視する会社もあるけれど、少数だと思います。

 

結論としては、何を言っても大丈夫だけれど、

「とりあえず、縁の下の力持ち、と言っておけばOK」という思考は、絶対にNGです。

面接官にも、何も考えていないのがバレてしまいますし、消極的な人なのかな?という印象を持たれてしまいます。

 

実体験からも、事務職の志望動機に正解はないと思っています。

私自身、何度も面接官として、色んな人を面接し、採用してきましたが、

魅力的な人ほど、志望動機にしっかりと筋が通っており、よく考えられた内容であることが、多いです。

 

そして、志望動機以上に、経験や人柄が採用の決め手になることを、面接官として、実感してきたので、

私の考えも間違いではないと思っています。

 

さいごに

以上、事務職の志望動機に、「縁の下の力持ち」はNGワードである理由をご紹介してきました。

 

あらためて、言いますが、

「縁の下の力持ち」は必要であり、魅力的なの能力です。

しかし、面接で「縁の下の力持ち」をPRすることはダメです。

 

縁の下の力持ちであることを、自分の誇りに思っているのであれば、

それは人には言わない方がいいでしょう。

 

また、もしそれを面接でPRするならば、より積極性や主体性がにじみ出るような言葉に言い換えましょう。

 

本記事でお伝えした内容は、私がこれまで人事部の採用面接官を経験して感じたことです。

転職活動や就職活動で、事務職に興味のある人は、参考にしてもらえたら幸いです。

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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