仕事が多すぎるけど残業できない!解決法を紹介

仕事の悩み・その他
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仕事が多すぎるのに残業できない状況だと、本当に困りますよね。

 

働き方改革で、残業削減に取り組む会社が増えた結果、残業できない人も増えたと思います。

 

しかし、大量の仕事が溜まっている状況では、早く帰るわけにもいきません。

 

早く帰れるのは良いけれど、仕事を放置するわけにもいきませんし、どうすべきなのか悩んでしまいますよね。

 

そんな人は、特に、以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。

・残業してはいけないプレッシャーが苦痛

・残業できないなら、仕事量を減らしてほしい

・具体的な解決策もないのに、「残業するな」とだけ言わないでほしい

 

私は、これまで人事の仕事を10年以上経験し、残業の削減や業務効率化などの労務管理に携わってきました。

そんな経験から、仕事が多すぎるのに残業できない状況を解決する方法をご紹介します。

 

 

仕事が多すぎるのに残業できない原因とは?

仕事がたくさん残っているのに、残業できないのはなぜなのか、気になりますよね。

 

仕事が多すぎるのに残業できない原因は下記のとおりです。

働き方改革により、残業時間の上限規制(罰則付き)が設けられているから

➡残業を削減する会社が増えている

➡違法な残業は上司の責任になるので、管理が厳しくなった

 

働き方改革の推進で、2019年4月から残業時間に上限規制が設けられ、

違反すれば罰則が適用されるようになりました。

 

ですので、昔と比べれば簡単に残業することが許されず、会社としても残業に対する管理が厳しくなったのです。

 

これまでは、残業時間も青天井でしたが、法律が制定され、世間やメディアの目も厳しくなった今、

違法な働き方をしている会社はブラック企業と認定されてしまいますからね。

 

 

ちなみに、残業時間の上限は下記のとおりです。

【参考】残業時間の上限規制

<原則>
・月45時間
・年360時間

<特別の事情がある場合>
・年720時間以内
・月100時間未満
・2〜6か月平均80時間以内

 

法律では上記の時間までは残業が可能なので、全く残業できないわけではありません。

 

原則の上限時間で言えば、1日に2時間程度の残業であれば、法律の範囲内に収まることになります。

 

しかし残業を削減する風潮が広がっている昨今、各企業が残業を削減するために独自のルールを設けています。

 

例えば、以下のような独自ルールです。

<【例】会社独自で設けている残業削減のルール>

・月に20時間までの残業しか認めない

・ノー残業デーが設けられている

・残業をするのに、報告書を出さなければならない

 

そのため会社や職場、上司によっては、簡単に残業が認められないケースも多々発生しているのです。

 

仕事量が多くなってしまう原因とは?

一方で、仕事量が多すぎることも問題です。

 

そもそも仕事量が少なければ、残業する必要もありませんからね。

 

仕事量が多くなる原因は下記の通りです。

①人手不足
➡退職者の補充がなかったり、人件費を節約されているケース

②業務分担の配分がアンバランス
➡部内の業務量に偏りが出てしまい、業務負荷が集中しているケース

③仕事が遅い
➡仕事に慣れていなかったり、スキルや能力不足によるケース

④業務の効率化ができていない
➡不要な業務をや効率の悪いやり方を続けているケース

⑤突発的な業務が多すぎる
➡予定できない業務や用事が入るケース

 

他にもたくさんありますが、主な理由は上記のとおりです。

 

正直に言って、①と②は自分自身ではコントロールできない問題です。会社や上司が決めることですからね。

 

一方で、③④⑤に関しては、自分の能力向上や工夫によっては、改善できる問題です。

 

とは言っても、急にスキルが向上したり、生産性が上がるわけでもありませんよね。

 

もちろん、あなた自身も仕事を素早く効率的に処理する必要がありますが、それでも限界があります。

 

慢性的に「仕事が多すぎる」ことは会社の問題であることを、認識しておきましょう。

 

 

仕事が多すぎるのに残業できない時の解決策

それでは、仕事が多すぎるのに残業できない時の解決策をご紹介します。

 

具体的な解決法は以下の通りです。

<仕事が多すぎるのに残業できない時の解決策>

・上司に相談する

・周囲の先輩や後輩を巻き込む

・全力で仕事を終わらしてみる

・システム化などの効率化を検討する

・業務の断捨離を進める

・あえて残業する

 

 

上司に相談する

はじめに、上司に相談しましょう。

業務の分担や残業の管理を行うのが上司の責任です。

あなたが抱えている状況を説明し、相談することで、解決にむけて動いてくれる可能性があります。

業務負荷を軽減してくれるケースもあれば、多少の残業を認めてくれるケースもあるでしょう。

上司も部下の状況を管理してはいるものの、細かい部分まで把握できていないことがあります。

上司に現状を把握してもらえるだけでも、気分的に楽になりますし、いざとなれば助けてくれるでしょう。

 

周囲の先輩や後輩を巻き込む

上司に相談しても、何もしてくれないケースもあります。

そんな時は、部内の先輩や後輩を頼りましょう。

仕事を手伝ってもらったり、的確なアドバイスを求めるのも有効でしょう。

また、誰かに相談することで、ストレスが軽減するので、積極的に周囲を巻き込みましょう。

一人で抱え込んでいる状況が一番、良くありませんからね。

誰でも良いので、自分の身方になってくれる人に頼っていきましょう。

 

 

全力で仕事を終わらしてみる

仕事が多すぎるのに、定時までに終わらせないといけない時は、とにかく全力で仕事に取り組んでみましょう。

今までにないくらいの「集中力」と「速さ」を意識して、仕事をしてみてください。

全力でやってみることで、意外と時間内に終わらせられるケースもあります。

また、それを続けていくうちに、スキルや能力が向上し、仕事が早く処理できるようになっていきます。

精神論的な話ですが、結構重要な要素ですね。

既に全力の人はそれ以上難しいですが、余力のある人は、時間内に終わらせることに全力を懸けてみてください。

 

 

 

システム化などの効率化を検討する

効率化できていない業務があるのであれば、徹底的に効率化を進めてみてください。

特に定例業務に関しては、効率化することで、かなり時間が短縮できますし、ミスも減らすことができます。

確かに、忙しい時に業務の効率化を考えるのは大変ですが、今やらなければ一生そのままです。

システム化など大きな改革も簡単ではありませんが、効果は一定以上、見込めるはずです。

コツは常に、「効率化できる仕事はないか?」と考えて、意識し続けることですね。

 

 

業務の断捨離を進める

不要な業務に関しては、どんどん捨てていきましょう。

特に重要ではないけれど、昔から習慣的に続けてきた業務があるはずです。

今までやってきた業務をやらなくなるのは勇気が必要ですが、少しずつ進めていきましょう。

例えば、「不要な会議」はなるべく減らすべきですし、「電話」は時間がかかるので、「メール」で伝えるなど、

小さなところから、業務の断捨離を進めていきましょう。

 

 

あえて残業する

周囲に相談したり、効率化を進めても、どうにもならない時があります。

そんな時はあえて残業することも一つの方法です。

どうしてもやらなければならない仕事がある時は、残業して仕事を優先しましょう。

仕事をやらないことで、会社に損害を与えてしまったり、お客のクレームに繋がってしまっては最悪です。

もちろん、残業することで会社から懲戒処分を受けてしまう場合は、避けた方がいいですが、、、

しかし、少し怒られたり、注意されるくらいなら、残業をしてでも仕事を優先するのも一つの方法です。

自分にとって、その仕事の重要性に応じて、残業すべきかどうか判断しましょう。

 

 

 

パートタイマーや派遣社員は仕事を断ることも必要

一方、パートタイマーや派遣社員でも仕事が多すぎるのに残業できないことで苦しんでいる人もいるでしょう。

 

結論から言えば、パートタイマーや派遣社員の方は、仕事を断ることも重要です。

 

正社員の人と比べて、仕事の量や求められるスキルは低くなりますし、責任も軽くて当然です。

 

またパートタイマーや派遣社員の人は、勤務時間が限られており、短時間で働いている人も多いですよね。

 

そんな人に、時間内に終われない仕事を任せるのは、管理職のマネージメントに問題があります。

 

もちろん、業務の繁忙期や一時期的な残業などは仕方がありませんが、

時間内に処理できない仕事を常時、任されるのは、その会社に問題があると考えて良いでしょう。

 

断る際は、感情的にならずに、以下の点に注意して、仕事を断りましょう。

・笑顔で優しい口調と表現で断る

・上司に、これ以上仕事を抱えきれない旨を相談する

 

怒りに任せて上司に伝えても、逆効果になる可能性があります。冷静かつ落ち着いて、相談しましょう。

 

普通に仕事をしているのに、自分だけ仕事量が多かったり、定時内に終われない仕事を任される時は、

明らかに会社が悪いので、パートタイマーや派遣社員の方が思い悩む必要はありません。

 

仕事が多すぎるのに、残業できない時は、伝え方や表現の仕方に注意して、やんわりと仕事を断りましょう。

 

 

「残業するな!」と言う上司の指示は正しいのか?

ちなみにですが、仕事が多すぎるのに「残業するな!」と指示する上司の対応は正しいのでしょうか?

 

結論から言えば、単純に残業を禁止しているだけでは上司のマネージメントに問題があります。

 

本来であれば、以下のような指示をするのが適正です。

・仕事量も調整した上で残業削減の指示をする

・仕事の進捗具合を確認した上で残業の指示をする

 

確かに、急ぎの仕事でなければ、定時で帰る指示をするのは当然です。

 

しかし、締め切りが近づいている仕事であったり、クレームの対応など、急ぎの仕事があるにもかかわらず、

「残業をするな!」と指示するのは、あまりにもひどい上司ですよね。

 

このようなことが起きる原因としては、以下の要因が理由になります。

・上司としては残業を削減しなければならないから

・違法な長時間残業が発生すれば、上司の責任になるから

・細かいマネージメントができないから

 

残業できないことは、ストレスが溜まる一方ですが、状況に応じた指示ができない上司は一定数存在します。

 

しかし、働き方改革が進んでいる昨今、柔軟な対応ができないハラスメント上司は無能と判断されます。

 

仕事が多すぎるのに残業できないのは、あなたが悪いわけではないので、自信を持って仕事に臨みましょう。

 

 

何をしても解決しないなら環境を変えることも必要

上記で紹介したような工夫をしたけど、何も変わらないのであれば、転職することも一つの方法です。

 

特に、以下のようなケースでは転職するのが良いでしょう。

・仕事量が多すぎるのに残業ができずに、理不尽に怒られているケース

・ストレスとプレッシャーで体調を崩しそうな時

 

適正なマネジメントをされず、理不尽に怒られたり、ストレスが凄い時は、自分の体調を優先に考えるべきです。

 

仕事をたくさん抱えて周囲からも配慮されるべきなのに、プレッシャーをかけられ続けるのは不本意ですからね。

 

上司に相談したり、自分なりの努力をした上で、これ以上は解決できないと判断したなら、転職しましょう。

 

また、転職する決断ができなくても、転職活動はいくらでもできます。

 

仮に、転職活動中に業務負荷が軽減されれば、転職を止めればいいだけです。

 

転職活動自体に、リスクはありませんんので、悩んでいる人は、ぜひ転職活動を始めてみましょう。

 

まとめ

以上、仕事が多すぎるけど残業できない時の解決策をご紹介しました。

 

働き方改革が進み、違法な働き方が減った一方で、容易に残業することができなくなりました。

 

仕事が多すぎるのに、残業できないことで、逆にストレスや不満を抱えている人もいるでしょう。

 

上司に相談したり、仕事の効率を改革することで、改善の可能性は十分あります。

 

もし、改善されず、ストレスが溜まる一方であれば、転職すれば良いのです。

 

それでは、この記事の内容をまとめます。

<まとめ:仕事が多すぎるのに残業できない>

・仕事が多すぎるのに残業できないのは、上司や会社の責任でもある

・上司に相談したり、仕事の効率を向上させることで解決できる可能性はある

・もし解決できないなら、転職するのもOK

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

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