体調不良で異動願いを出したい時の対処法【人事経験者が解説】

仕事の悩み・その他
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「体調不良になって、異動願いを出したい」と考えている人はいませんか?

 

今の部署で働くのが限界と感じている場合、今すぐにでも異動したいですよね。

 

そして、実際には以下のような悩みや不安を抱いていると思います。

・どのようにして異動願いを出せば良いのか?

・上司に伝える勇気が出ない

・体調不良が原因で異動することはできるのか?

 

結論から言えば、体調不良で異動願いを出せば、異動することは可能です。

 

もちろん100%ではありませんが、異動できる可能性は十分にあります。

 

私は人事部の仕事を10年以上経験し、様々な人事異動に携わってきました。

その中で、休職者や体調不良が原因で異動になる人を何人も見てきました。

 

そんな経験から、体調不良で異動願いを出す際のアドバイスや対処法をご紹介しようと思います。

 

体調不良が原因で異動することは可能?

体調不良で異動することは可能なのでしょうか?

 

結論から言えば、体調不良が原因で異動することは可能ですし、異動する人は実在します。

 

その理由は下記のとおりです。

・体調不良の社員を見過ごすことができないから

・現状のままでは、あなたも、周囲もメリットがないから

・体調不良が原因で異動している人はたくさんいるから

 

 

体調不良の社員を見過ごすことができないから

体調不良の社員が異動願いを出した際、会社としては、何もしないわけにはいきません。

上手くいけば異動による配置転換、少なくとも業務量の調整など、一定の配慮を行います。

体調不良の度合にもよりますが、診断書の提出や産業医による業務制限となれば、会社も本気で動くでしょう。

体調が悪化すれば、会社も責任を追及されることになるので、そうなる前に会社も配慮するのが一般的ですね。

 

 

現状のままでは、あなたも、周囲もメリットがないから

体調不良の状態では、本来のパフォーマンスを発揮することも難しいでしょう。

仕事の生産性も下がれば、周囲の人の負担が増えることになります。

そうなれば、あなたも苦しいでしょうが、周囲の人も苦労することになるのです。

あなたに能力を発揮してもらい、組織として機能させるためにも、異動させる方がメリットがあるのです。

 

 

多くの人が体調不良が原因で異動しているから

実際に、体調不良が原因で異動する人はたくさんいます。

会社を休む程ではなくても、人間関係や仕事内容が原因で、異動願を出す人はたくさんいますからね。

異動願いを出す理由のほとんどは、現状に何か不満を抱えている人がほとんどです。

そういった意味では、体調不良による異動は、組織を活性化させるためにも、必要なことです。

珍しいことではなく、現実問題として、当たり前に行われていることなのです。

 

 

上記理由により、異動することは十分可能です。

何もせずに放置するような会社は、労働環境の意識が低い職場でしょう。

運が良ければ他部署へ異動できるでしょうし、少なくとも業務負荷の軽減や上司の配慮がなされるはずです。

 

 

 

体調不良が原因で異動願いを出す方法

体調不良が原因で異動願いを出す場合、どのような方法が効果的なのでしょか。

 

体調不良が原因で異動願いを出す際の、正しい方法は下記のとおりです。

・まずは上司に相談する

・産業医の面談を受けて、異動したい旨を伝える

・会社に医師の診断書を提出できるようにしておく

 

まずは上司に相談する

まずは、上司に相談するのが一般的な方法です。

上司には仕事が原因で体調不良である旨を伝えましょう。

その場合、いきなり異動が実施されるというよりは、業務負荷の軽減や業務内容の見直しが行われるでしょう。

それでも改善されなければ、異動願いを申し出てればOKです。

上司としても、あなたが限界を迎えていることを察知すれば、異動を含めた対策を施してくれるはずです。

 

➡ただし体調不良の原因が上司との関係性であったり、話を聞いてくれない場合は人事部に相談しましょう。

 

 

産業医の面談を受けて、異動したい旨を伝える

上司や人事部に直接、体調不良である旨を伝えるのは勇気がいることです。

ましてや、ストレスを抱えている状態で、冷静に今の状況を伝えるのも難しいでしょう。

そんな時は、産業医の面談を受け、異動したい旨を伝えましょう。

産業医としては、社員の申し出や希望を会社に伝える必要があります。

直接言いづらい場合は、産業医を活用するのがベストです。

 

➡会社に産業医がいない場合は、社内の相談窓口や労働組合など、相談しやすい所へ話を聞いてもらいましょう。

 

 

 

会社に医師の診断書を提出できるようにしておく

実際、あなたの体調不良がどの程度のものか、会社としても判断するのが難しいの実情です。

そこで、医師の診断書を準備しておくのが良いでしょう。

医師の診断書は、休職する際の根拠資料となるなど、会社としても客観的に判断できる証明書になります。

上司や人事部に口頭で説明するだけでなく、医師の診断書と併せて説明すれば、本気になってくれます。

 

➡医師の診断書が出れば、会社としても無視することはできませんので、異動か業務負荷の軽減が実施されます。

 

 

体調不良が原因で異動願いを出すことは恥ずかしいことではない

ところで、体調不良が原因異動願いを出すことに躊躇してしまうケースがあると思います。

 

例えば、以下のような理由で躊躇してしまうのではないでしょうか?

・体調不良が原因で異動願いを出すのが恥ずかしい ➡ わがままと思われるのでは?

・自分だけ異動して良いのだろうか? ➡ 他の人も頑張っているのに・・・

・異動先で苦労するのではないだろうか? ➡ 評価に影響するかも・・・

 

結論から言えば、上記の悩みは全て気にする必要はありません。一つずつ解説してきます。

 

体調不良が原因で異動願いを出すのが恥ずかしい

体調不良で異動願いを出すのが恥ずかしいと感じるのは、古い考え方ですし、間違った認識です。

昨今、体調を崩して異動することなんて当たり前です。

休んでしまう前に異動することで、あなたも会社としても、メリットがあります。

体調不良で異動願いを出すことは、一般的なことであって、特別なことではありません。

むしろ、恥ずかしいという気持ちよりも、あなたの体調を優先すべきなのです。

 

自分だけ異動して良いのだろうか?

他の人は関係ありません。あなたの体調を考慮すべきなのです。

あなたは頑張りすぎた結果、体調を崩しているのですから、異動したり休むことくらい、当然なのです。

たまたま、体調不良になったのがあなただけであって、状況がかわれば、他の人が体調を崩すケースもあります。

他人の心配をする必要はありませんので、あなたの体調や気持ちを優先してください。

 

 

異動先で苦労するのではないだろうか?

体調不良で異動した場合、異動先でも多少の配慮がなされるものです。

上司はその事情を人事部から説明されていますし、業務量や人間関係について気を配ってくれるはずです。

また、人事部としても体調を崩した社員については、配属される部署も配慮して選ばれます。

激務でストレスの多い部署には異動させられませんからね。

あなたが活躍できる部署に、異動させてしてくれるはずですし、異動先の上司も配慮してくれるはずです。

 

 

 

体調不良が原因で異動願いを出すのは勇気がいることですよね。

しかし会社としては、あなたが体調不良である旨を、事前に言ってくれた方が助かるのです。

 

というのは、急に休職になってしまったり、退職してしまうケースもあるからです。

それに比べて、事前に異動願いを出せば、会社としても配慮したり、異動による対策を実施することができます。

 

そして、あなたも限界が来るまで苦しむ必要もなくなります。

もちろん、上司との関係性や会社の雰囲気も影響するので、簡単ではないかもしれません。

 

理想としては、ちょっとした愚痴や不満も上司に伝えられる状況がベストなのです。

もし難しければ、少なくとも休む前、退職を決意する前に、異動願いを出してみましょう。

 

以上のようなことから、体調不良が原因で異動願いをだすことは、全く恥ずかしいことではないのです。

 

 

異動できないなら、転職活動も始めよう

しかし、実際問題として異動願いを出しても、異動できない可能性はあります。

例えば、会社の人員に余裕がない場合や、従業員に優しくない会社であったり、上司の理解が乏しい場合です。

 

そんな時は、転職することも視野に入れて行動してください。

 

体調不良になっている状況では、このまま頑張り続けるのも危険ですし、いずれ限界を迎えるでしょう。

そして、このまま待っていても、異動できる保証もありません。

 

もし体調不良で、異動できる見込みがなければ転職活動を平行して進めておくことを強くオススメします。

具体的には、以下の準備をしておきましょう。

①転職サイトに登録する。

②転職エージェントに相談し、今後のキャリアについて確認する。

③選考を進めておき、良い会社があれば転職を決意する

 

 

またくれぐれも、転職活動も無理をしないようにしましょう。

体調が悪化しては、本末転倒ですからね。

 

転職活動を進めておけば、心の余裕にも繋がります。

「いつでも退職することができる」という安心感から、余裕が生まれ、今の仕事にも良い影響が表れるでしょう。

 

 

さいごに

以上、体調不良で異動願いを出したい時の対処法について、解説しました。

 

繰り返しになりますが、体調不良で異動することは可能です。

そして、体調不良が原因で異動願いを出すことは、恥ずかしいことでも、わがままなことでもありません。

 

社会人として、ごく普通の行動であり、当然の権利です。あなたが、限界まで働き続けた証拠です。

 

最悪なのは、体調不良のまま無理をして働き続けて、休職してしまったり、退職してしまうことです。

それに比べれば、異動することは物凄く前向きな行動です。

 

それはあなたにとっても、前向きな行動ですし、会社としても前向きな決断となります。

 

もし体調不良で苦しみ、異動願いを提出することを躊躇しているのであれば、

勇気をだして異動願いを出して、異動を希望しましょう。

 

そして、いざという時のために、転職活動を進めておきましょう。

異動できないための保険でもありますし、精神的な余裕を生み出してくれます。

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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