上司と喧嘩して辞める時の注意点と対策【人事経験者が解説】

退職・辞めたい
記事内に広告が含まれています。

上司と喧嘩して会社を辞めるかどうか、考えている人はいるのではないでしょうか?

 

仕事をしていると、どうしてもすれ違いや納得のできないことが溜まり溜まって、

上司であっても、喧嘩になってしまうことがありますよね。

 

意見のぶつけ合い程度であれば、問題ありませんが、

怒りが爆発してブチギレてしまい、お互い喧嘩になってしまっては収まりもつきません。

 

「こんな上司と一緒に仕事をしていられない」と思い、会社を辞める決意をする人もいるでしょう。

 

私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、数多くの退職者と関わってきました。

その中には、喧嘩別れのような形で会社を辞めていった人もいます。

 

そんな経験から、上司と喧嘩して会社を辞める時の注意点と対策について、ご紹介しようと思います。

 

上司と喧嘩して会社を辞めるのは非常識?

上司と喧嘩して会社を辞めそうになる時、自分の行動は非常識なのでは?と不安になりますよね。

 

結論を言えば、上司と喧嘩して辞めることになっても、非常識ではありません。

 

喧嘩別れで会社を退職する人は、一定数存在しています。

みんな、大人ですから、目に見えるような殴り合いの喧嘩をすることはありませんが、

静かにキレて、辞めていく人は結構多いんですよね。

 

また、上司と喧嘩して辞める理由として、以下の要素が挙げられます。

・会社を辞める原因の多くは人間関係

・喧嘩(ブチ切れ)するということは限界のサイン

・上司にも問題がある

 

会社を辞める原因の多くは人間関係

退職する原因の多くは人間関係です。

厚生労働省が行った調査(令和3年雇用動向調査結果)によると、

人間関係が原因で退職した人は、男性で8.1%、女性で9.6%という結果になっており、

その他個人的理由等を除けば、全体で2~3番目に多い理由です。

 

これらの結果から分かる通り、人間関係が上手くいかないと、辞める人は多いのです。

それだけ、職場における人間関係の良好さは重要なのです。

 

上司と喧嘩して仲直りできるような関係であれば良いのですが、修復できる見込みがないなら、

会社を辞めるのも当然の選択だと思います。

 

 

喧嘩(ブチ切れ)するということは限界のサイン

誰も好き好んで喧嘩などしないでしょう。

ましてや上司と喧嘩するなんて、よっぽど自己主張が強い人間か、頭のおかしな人間です。

それだけ、喧嘩(ブチ切れ)するというのはハードルの高いものです。

 

にもかかわらず、喧嘩するということは、それだけ不満やストレスの限界を迎えているということでしょう。

これまで、上司の対応や指示の仕方などに、不満や我慢を強いられていたのです。

 

このまま働き続けても体調を壊して会社を休む結果になってしまうかもしれません。

感情的になっているのは、あなたのメンタルが不安定な証拠でもあります。

 

健康的に働くために、職場環境を変えることは、至極真っ当な考えだと思います。

 

 

上司や会社にも問題がある

上司と喧嘩して辞めることになった際、あなただけの問題ではありません。

上司や会社にも一定の責任があります。

 

そもそも、上司としても、部下の辞める原因が自分と喧嘩したことであれば、

上司にも責任がありますし、辞めるほど部下を追い込んでいたことになります。

 

上司と喧嘩して、異動させられたり、説教されることはあっても、

辞めるほどにまで、部下を追い込んだ上司や会社にも責任があると言えるでしょう。

 

ですので、あなただけが、思い悩むことはありません。

「上司や会社にも責任がある」と考えれば、楽になれるでしょう。

 

 

 

上司と喧嘩して会社を辞めるかどうか迷っている時の対策

上司と喧嘩して会社を辞めることを決意したものの、本当に辞めるべきかどうか、迷いますよね。

 

確かに、一時の感情で会社を辞めてしまえば後悔することもあります。

 

喧嘩別れで辞めるかどうか、迷っている時に試してほしいことを紹介します。

・上司との関係が修復可能かどうか考える

・部署異動できないかどうか相談する

・上司に対する周囲の評価を確認する

 

 

上司との関係が修復可能かどうか考える

喧嘩したものの、関係が修復できそうなら、会社を辞める必要もないでしょう。

上司も心を入れ替えてくれそうなら、喧嘩した甲斐があります。

また、喧嘩する程仲が良い場合も、辞める必要はありませんよね。

 

しかし、喧嘩したことでより一層、仕事で支障をきたしそうなら、辞める方が良いでしょう。

 

例えば、ハラスメントがひどくなったり、評価が著しく下げられるようなら、環境を変えた方がいいですからね。

 

理解のある上司で、喧嘩がきっかけで、関係性が良好になる見込みがあるなら

退職を踏みとどまってもいいでしょう。

 

 

部署異動できないかどうか相談する

職場の人間関係で悩んだり、辞めたくなったら、とりあえず部署異動を希望しましょう。

異動してしまえば、上司と一緒に仕事をしなくて済みます。

 

もちろん、同じ会社内ではありますが、部署が違えば関係性は薄くなりますし、

他人行儀で接すれば問題ありません。

 

また異動願は人事部に相談するのが良いでしょう。

喧嘩した上司に異動の相談をしても、もみ消される可能性もあります。

 

上司との関係性も含めて人事部に相談することで、異動などの対応を図ってくれる可能性があります。

 

 

上司に対する周囲の評価を確認する

喧嘩した上司の社内での評価を確認しておきましょう。

 

というのは、上司が会社から評価が低かったり、周囲の人から嫌われているようなら、

あなたが辞める必要もないかもしれません。

 

あなたと上司の関係性は最悪であっても、会社も周囲の人も、上司のことが

嫌いなのだれば、気持ちが楽になりますよね。

 

上司の味方になる人は誰もいませんが、あなたの味方になってくれる人がたくさんいると思えば、

会社に残る方が、メリットがあるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

上司と喧嘩して辞める時のデメリット・覚悟すべきこと

 

上司と喧嘩することで、覚悟しておいた方がいいことがあります。

 

やはり喧嘩するとなれば、一定のデメリットがありますし、不利な問題が身に降りかかってきます。

 

上司と喧嘩することで覚悟しておいた方がいいことやデメリットを紹介します。

 

・辞めるまでの期間が非常に気まずい

・上司から不当なハラスメントを受ける可能性がある

・周囲から距離を置かれる

・感情が不安定になる

・喧嘩したことを後悔する

 

 

 

辞めるまでの期間が非常に気まずい

喧嘩して辞めるまでの間、非常に気まずい空気で仕事をしなければなりません。

会社を辞めるといっても、すぐには辞めれませんし、その期間、上司と仕事をしなければなりませんからね。

 

喧嘩別れとはいっても、その後も会話をしたり、仕事をしなければならないことを考えましょう。

 

これに関しては、対策の仕様がありません。

会社を休めば、回避できますが、業務の引継ぎなどもあるでしょうし、円満退職を望むなら

会社には行った方がいいでしょう。

 

ただひたすら気まずさを耐え忍ぶしかないでしょう。

 

 

上司から不当なハラスメントを受ける可能性がある

上司と喧嘩をしたことで、上司があなたに、きつく当たったり、パワハラを強いる可能性もあります。

 

特に、あなたが辞めると分かれば、上司としても優しくする必要がなくなりますし、

上司もあなたに対して感情的になっているはずです。

 

不当な嫌がらせやハラスメントによって、苦しむ可能性もあるでしょう。

 

この場合は、退職代行サービスなどを使って、ハラスメントを理由に退職の交渉をするのもありでしょう。

 

 

周囲から距離を置かれる

周囲の同僚からは、「上司と喧嘩した人」と思われて、一定の距離を取られるでしょう。

 

やはり、危険人物扱いされますし、「自分たちにもキレるのでは?」と思われたり、

あなたと仲良くすることで上司に目をつけられるのを避けるためです。

 

周囲からも距離を置かれて、気まずい思いと寂しい気持ちになることは覚悟しておいた方がいいでしょう。

 

 

 

感情が不安定になる

喧嘩するほど、怒りを爆発させたのであれば、感情が不安定になるのも当然です。

怒るというのは、感情が不安定な証拠ですし、ストレスが溜まっている状況でもありますからね。

 

色んなことを考えてしまい、情緒が不安定になり、会社を休まざるを得ない状況になるかもしれません。

平然と会社へ行ける人は、鋼のメンタルの持ち主か、非常に鈍感な人でしょう。

 

ぶち切れてスッキリする一方、感情が不安定になり、不安感、や心配が襲ってくることを覚悟しましょう。

 

 

喧嘩したことを後悔する

上司に啖呵を切って、ぶち切れてしまった後、必ず後悔することになるでしょう。

 

怒りが継続すれば別ですが、大抵の場合、冷静になっていきます。

 

そして「なぜ喧嘩してしまったのか?」と後悔することもあるでしょう。

その道、会社を辞めるなら、静かに辞めれば良かったと思うかもしれません。

 

辞める覚悟があるなら、別ですが、辞める覚悟がない状態で、上司と喧嘩してしまうと

後悔する可能性が高いでしょう。

 

 

上司と喧嘩して辞める時の注意点

上司と喧嘩して会社を辞める際、注意しておいた方がいいことがあります。

 

何も考えずに辞めると後悔することもあります。

しっかりと確認しておき、対策できることは、対策しておきましょう。

 

・一時の感情だけで辞めることを決断しない

・転職後も同じ繰り返しにならないよう、自己分析する

・転職先の確保は必ずしておく

 

 

 

一時の感情だけで辞めることを決断しない

上司と喧嘩したことで、怒りや不満で頭の中はいっぱいでしょう。

しかし、会社を辞めるかどうかは、一時の感情だけで判断してはいけません。

 

一度、冷静になってから、本当に辞めるのか、残った方がいいのか、考えましょう。

あなたにとって、メリットの多い決断をすべきなのです。

 

働く上で我慢しなければならないこともあります。

感情的に決めるのではなく、事実(人間関係、給与、仕事内容、キャリア)を優先的に考慮して決断しましょう。

 

 

 

転職後も同じ繰り返しにならないよう、自己分析する

上司と喧嘩することになった原因を考えておきましょう。

もし、あなたにも原因があるのであれば、転職後もおなじ過ちを繰り返す可能性が高いです。

 

あなたの性格や行動について、反省すべきことがなかったかどうか、自己分析しましょう。

少しでも、改善点がみつかれば、成長するきっかけになりますしOKです。

 

完璧な人間などいません。

少しずつ、課題をみつけ、反省し、成長してきましょう。

 

そうすれば転職後、同じ状況になったとしても上司と喧嘩しなくて済むようになるでしょう。

 

 

転職先の確保は必ずしておく

会社を辞める前に、転職先の確保は必須条件です。

 

退職してから転職活動をはじめると、転職活動が不利になります。

無職の状態よりも在職中の方が、面接官の評価は高くなるからです。

 

また、無職の状態であれば精神的にも不安定ですし、焦りから不本意な転職活動になるリスクがあります。

 

上司と喧嘩して辞めることを決意したなら、今すぐ転職活動を始めましょう。

 

最短で1ヶ月程度あれば、採用内定を貰えます。

早く退職したい気持ちは分かりますが、何よりも優先すべき転職先です。

 

転職活動するなら、転職エージェントの利用が、効率的ですし、質の高い転職先が見つかります。

下記リンクから、転職エージェントの登録を無料でできるので、早速登録しておきましょう。

 

マイナビエージェント

↑ここをクリック

 

 

上司と喧嘩して会社を辞めそうな人へ

 

以上、上司と喧嘩して会社を止めそうな人に注意点や対策をご紹介しました。

 

上司と喧嘩することもあるでしょうし、結果、会社を辞めることもあるでしょう。

 

多くの人は人間関係で悩んでいますし、それが原因で退職しています。

 

人間素から、納得のいかないことや、理不尽なことが続けば、ぶち切れてしまうこともありますからね。

 

私もこれまで人事の仕事をずっと続けてきましたが、上司と喧嘩して辞めていく人をたくさん見てきました。

もちろん、殴り合いの喧嘩などではなく、もっと分かりにくい形でです。

 

一見、周囲から円満な退職に見えて、上司と折が合わずに辞めていく人は物凄く多いのです。

 

喧嘩して辞めるくらい、どうってことないです。

そして、後悔しないためにも、上記で紹介したような対策をほどこすことで、

余計なことで思い悩んだりすることもないでしょう。

 

あなたにとって、最善の道を取って、幸せな社会人生活を送ってください。

 

以上、さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました