残業が100時間を超えた時の生活はどうなる?

仕事の悩み・その他
記事内に広告が含まれています。

働き方改革によって、日本の労働環境は徐々に変わりつつあります。

 

まだまだブラックな労働環境は実在しますし、長時間残業ばかりの人もいるでしょう。

 

ちなみにですが、残業時間の上限は、最大でも100時間を超えることはできません。

 

しかし、法律が変わったからといって、仕事が暇になるわけでもありませんし、早く帰れるわけもりませんよね。

 

実際、残業100時間程度やっている人にとって、日々の生活をどのように生き抜いていくか、気になりますよね。

 

私も過去、100時間を超えた長時間労働をしていることもありました。

これまで人事の仕事を10年以上経験してきましたが、私も含めて様々な長時間労働者を見てきました。

 

そんな経験から残業100時間の実態や、どんな生活になるのか紹介しようと思います。

残業100時間超えの生活・実態は?

残業が100時間を超えの生活とは、一体どのような実態なのでしょうか?

 

残業100時間超えの実態について、解説していきます。

・仕事と家の往復以外は寝るだけ

・残業100時間超えの会社の特徴とは?

・どんな会社でも起こり得る

 

仕事と家の往復以外は寝るだけ

残業100時間ということは、1日あたり5時間の残業を月曜びから金曜日まで続ける生活です。

 

例えば、18時が定時の場合、仕事が終わるのが、23時ということになりますね。

そこから、帰宅して、ご飯を食べ、シャワーを浴びていれば、夜中の1時頃に就寝する流れになるでしょう。

 

次の日も仕事があるので、夜更かしできず、すぐに寝て、出勤する必要がありますよね。

ですので、平日は仕事をしている時間以外は、プライベートで何かをする時間はほぼ無いでしょう。

 

本当に、家と職場の往復だけで1日が終わってしまいます。

 

残業100時間超えの会社の特徴とは?

残業100時間を超えることが状態化している会社とはどのような特徴を持っているのでしょうか?

もちろん、ブラック企業であれば残業100時間なんてあたりまえでしょうし、場合によっては

残業代を支払わないようなブラックな会社も存在しています。

 

一般的な会社であっても、忙し過ぎて残業100時間を超えてしまうような会社もあります。

具体的には、以下のような特徴の会社です。

・退職者が多く、常に人員不足
➡長時間労働に疲れて退職者が増加している会社では、常に人員不足になり、
残された人達の残業がさらに増えます。正に負のループですね。

・受注形態の業種
➡お客からの受注によって仕事が成り立っている業種の場合、突発的な残業が多いです。
納期の短い案件が急に発生すれば、短期間で残業が凄く増えてしまいます。

・長時間残業が文化になっている
➡昔からの習慣や風習によって、職場全体で長時間残業が当たり前になっているケースです。
全員残っているので、あまり不思議に思わなくなってしまうのです。

・体育会系の会社
➡先輩より先に帰ることが許されなかったり、後輩に仕事がどんどん舞い込んでくるような職場では、
長時間残業が常態化する傾向にありますね。

・一人当たりの仕事量が多すぎる
➡シンプルに仕事量が多いと長時間残業になりますよね。
管理職のマネジメントが適当だと、仕事の割り振りがおかしくなり、残業の偏りが発生してしまいます。

・定時後に会議やミーティングが行われる
➡残業管理の薄い会社ですね。確かに、定時後は集中できるので、仕事も捗るのですが、
会議など、周囲を巻き込むような場合は、定時内で開く必要がありますね。

 

どんな会社でも起こり得る

長時間残業が起こるのは、ブラック企業だけではありません。

またハラスメント気質のおかしな上司がいる部署だけでは、ありません。

 

ちょっとした忙しさや時期によって、残業時間が100時間を超えることは普通にあるのです。

 

例えば、以下のようなケースです。

・繁忙期

・エース社員がいなくなった時

・トラブルやクレーム対応

・仕事に慣れていない時

・管理職が残業管理に無頓着な時

 

上記のような要因が、複数重なれば、残業時間が100時間を超えることは、普通にあるでしょう。

いくら働き過ぎとは言え、差し迫った状況で仕事を放置するわけにはいきませんよね。

 

 

残業100時間を超えた時の生活への影響

では、残業100時間を超えた場合、生活にはどのような影響があるのかご紹介します。

 

まず、残業100時間を超えた時の生活への悪影響は下記のとおりです。

・体調を崩す
➡睡眠時間が少なくなるとともに、ストレスやプレッシャーにさらされ続けるので、
当然の如く、体調を崩します。人によっては会社を長期で休む原因にもなりますね。

 

・休日を寝て過ごす
➡平日の奮闘によって、疲れ果ててしまい、休日はとにかく寝過ごすことが多くなります。
疲れているので、遊んだり遠出するのも面倒で、非常にもったいない休日になりがちです。

・平時に予定を入れられない
➡残業続きで、いつ終わるか分からいので、平日に予定を入れることができません。
飲み会も難しいですし、時間的にも心の余裕的にも、難しですね。

・夕食が遅くなる
➡夕食が遅くなり、場合によっては日をまたぐこともあるでしょう。
外食の場合、お店は閉まっていますし、自炊も面倒なので、コンビニ弁当になってしまいがちです。

・娯楽をの楽しむ時間と余裕がない
➡仕事をしているか時間以外は、通勤か、睡眠か食事か、シャワーの生活です。
楽しむ時間も余裕もなく、ただひたすら時間だけが過ぎてしまいます。

 

 

生活への悪影響において、一番のデメリットは体調です。

結局、寝る時間がなくなったり、夕食が遅くなったり、ストレスが増えたり、遊ぶ時間がなくなることで、

全て体調に繋がってきます。

残業時間が長い期間が、短ければ、まだマシですが、長時間、長時間残業が続くと、病気になったり、

最悪のケースでは過労死になる可能性もあるので、気を付けましょう。

 

 

一方で、好影響とは言えませんが、棚から牡丹餅的な感じで、生活への影響が他にもあります。

 

例えば、以下のような影響です。

・残業代が増える
➡通常、残業代は時給の125%分、支給されます。
基本給が20万円で、残業が100時間近ければ、15万円強の残業代が支給されます。

・処理能力が鍛えられる
➡たくさんの仕事を短時間で処理できる能力が身に着きます。
プレッシャーにも強くなるでしょう。実務の処理能力において成長することもできます。

・残業への耐性が付く
➡100時間もの残業をすれば、多少の残業に対して、嫌悪感が薄れていくでしょう。
逆にいえば、残業が癖になってしまうデメリットでもありますね。

・お金を使わなくなる
➡家と職場の往復だけですし、常に仕事に集中しているので、お金を使う暇がありません。
買い物もしないですし、食事もコンビニやファーストフード主体なので、お金は溜まります。

 

 

残業することの一番のメリットは残業代を稼ぐことができることでしょう。

人によっては、生活残業を稼いでいる人もいます。

 

もちろん、残業が100時間を超えることはNGなので、メリットとは言えませんが、

上記のような生活への影響もあるので、参考にしてみてください。

 

 

残業100時間を超えるのは違法

1ヶ月の残業時間が100時間を超えるのは違法です。

 

2019年4月から施行された働き方改革法案によって、残業時間の制限が設けられました。

それまで、残業時間が青天井だったことを考えれば、恐ろしいことですね。

 

また、残業時間の上限については下記のとおり定められています。

 

【原則】

1ヶ月 45時間以内
1年 360時間以内

 

【臨時で特別な場合】

1ヶ月 100時間未満
2〜6か月平均 80時間以内
1年 720時間

 

 

原則と特別な場合で大きな乖離がありますね。

臨時で特別な場合とは、事業場で労使協定を結び、36協定の特別条項を締結した場合の上限です。

 

要するに、会社の手続きによって「原則」または「臨時で特別な場合」のどちらかの上限が適用されています。

 

これを見ると、月の残業時間が100時間というのは、最終の上限であることが分かると思います。

 

月の残業100時間を超えた段階で、法律違反になり、会社が罰則を受けることになります。

 

上限規制の法律ができたことで、会社は残業削減に努めているのですが、

未だ長時間残業を放置している会社も、あるでしょう。

 

さらにサービス残業という形で、賃金んを払わないような、さらに悪質なブラック企業が

存在していることも事実です。

 

悪質な企業は、行政の手によって、会社名を公表されるなど、罰則とともに大きなペナルティを受けます。

 

もし、そんな会社で働いているのであれば、弁護士や労基署に相談するのが良いでしょう。

 

残業が100時間の生活から脱却するために

月の残業が100時間を超えるのは、会社の責任です。

 

仕事量はもちろんですが、前提として労務管理を放置していることに問題があります。

ここまで残業することを放っておくことが問題なんですよね。

 

しかし、いくら会社の責任とは言っても、中々改善してくれないケースもあるでしょう。

そして、結局はあなたの生活が苦しくなり、大変な思いをしてしまうのです。

 

そこで、月の残業時間が100時間を超えないような対策を紹介します。

 

対策は下記のとおりです。

・業務量の調整や仕事の優先度合いを上司または人事部に相談する

・産業医や社内の相談窓口に相談する

・労基署など公的な機関に相談する

 

まずは、上司に相談しましょう。

上司も、無理やり長時間残業をさせていただのではなく、単純に管理を放棄しているケースもあります。

業務量の調整等を相談すれば、改善してくれるはずです。

 

しかし、上司が対応してくれないケースもあるでしょう。

そんな場合は、人事部に相談しましょう。

人事部から上司への指導や組織的な改善が期待できます。

 

また、社内に産業医や相談窓口があるなら、利用するのも一つの方法です。

 

そして、どこも対応の期待が持てないなら、

労基署などの公的な機関に相談することも対策の一つです。

 

ただし、労基署への相談等に関しては、あなたが行動する労力に対して、

得られるメリットが少ないので、注意しておきましょう。

 

会社としても、労基署へ相談する社員に対して、良い印象を持ちませんし、

場合によっては目を付けられて、働き続けるのが気まずくなる可能性もありますからね。

 

残業100時間を超えて生活に支障をきたす前に転職しよう

さいごに、お伝えしたいことがあります。

それは、月の残業が100時間を超えて生活に支障をきたすなら、転職するのが一番だということです。

 

もちろん、上司に相談したり、業務を効率的に終わらせるなど、

対策や工夫はあります。

 

しかし、どれも根本的な解決にはなりません。

そして、その改善にかける時間や労力に対して、残業が減る効果はかなり少ないのが現実です。

 

であれば、残業100時間を超えるような会社を退職し、

新たな環境で働くことがオススメだと思います。

 

会社が変われば、職場環境や働く上での考え方なども、大きく変わります。

残業が全くない会社を探すのは、かなり難しいのが正直なところです。

 

しかし、残業が100時間を超えない会社を探すのは簡単です。

 

そのためにも、転職エージェントを活用して転職を成功させましょう。

転職エージェントは、無料で利用できますし、エージェントが転職活動のアドバイスや

あなたの希望に合った会社を紹介してくれます。

 

ぜひ、利用してみてください。

⇩転職エージェントは下記リンクから、登録できます。

マイナビエージェント

以上、さいごまでよんでいただきありがとうございました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました