新卒で営業職に配属されたけど、辞めたいと悩んでいませんか?
文系であれば、多くの新卒社員が営業に配属されることになります。
そしてその多くが、営業職に苦しみ、営業を辞めたいと考えています。
実際、営業職に配属された新卒社員が1年も絶たずに会社を辞めるケースは少なくありません。
しかし、新卒であるからこそ、退職や転職に踏み出せないのも事実ですよね。
私はこれまで人事部の仕事を10年以上経験してきましたが、営業に配属された後、会社を辞める新卒をたくさん見てきました。
そんな経験から、新卒で営業に配属されたけど辞めたい時の対処法を紹介します。
この記事では以下の悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・新卒で営業に配属されて、日々消耗している人
・新卒だけど営業職を辞めたい人
・新卒だけど営業職以外の職種に転職しようと考えている人
新卒で営業を辞めたいと考えている人は多い
新卒で営業を辞めたいと考えている人は意外と多いです。
何となく営業に配属されたものの、想定以上にきつい思いをすることで、辞めたいと感じるんですよね。
私はこれまで人事担当者として相談に乗ったり、退職手続きの際に話を聞いてきました。
そんな経験から言えることは下記のとおりです。
<人事経験者としての経験則>
・営業に苦しむ相談が多い
・実際に退職する人も多い
・体調を壊して休職する人もいる
文系の新卒の多くは営業に配属されますが、当然、営業に向かない人やストレスに耐えられない人もいます。
そんな新卒の人達は、耐えられなくなったり、やむを得ず営業を諦めることになるのです。
体感値としては、新卒で営業の99%の人は苦しんでいるはずです。
そしてそのうちの2~3割の人が退職、部署異動、休職などに至っているケースが多いですね。
会社の業態や職場環境にもよりますが、新卒で営業を辞める人が一定割合で存在しますし、
ほんとどの人が新卒で営業を辞めたいと思っています。
新卒で営業を辞めたいと悩んでいるのは、あなただけではないので、安心してくださいね。
新卒で営業を辞めたいと思う原因
では、具体的にどういった理由で新卒が営業を辞めたいと思うのでしょうか。
主な原因は下記のとおりです。
<新卒で営業を辞めたい理由>
・労働時間が多くて過重労働
・ノルマ達成に対するプレッシャー
・お客と社内調整に対するストレス
とにかく、他の職種と比較して営業はストレスとプレッシャーが多いです。
当然、その上に労働時間も多く、急な休日出勤やトラブル対応も重なるので、心身共に疲弊していくんですね。
また対人関係において理不尽な態度を取られることもありますし、お客のわがままにも気を遣いますから。気が休まることもありません。
前向きで明るい性格の人であっても、日々、消耗していくのが営業の辛いところです。
対人関係が苦手でストレス耐性がない人であれば、数か月の営業経験で、体調を壊すケースもありますからね。
若い時だけならまだしも、「こんな辛い営業を一生続けていけない」と思うのは当然の感想ですよね。
慣れてしまえば、当たり前のことになりますが、新卒の時期は辛いことばかりで、毎日、営業を辞めたいと思ってしまうのも、無理はないでしょう。
新卒で営業職を辞めるのはもったいない?甘え?
新卒で営業職を辞めたいけれど、もったいないのでは?と思うかもしれません。
また、甘えなのでは?と不安にもなるでしょう。
結論を言えば、もったいなくもないですし、甘えでもありません。
その理由は下記の通りです。
・営業がやりたくないなら、違う道を選ぶべき
➡一生嫌な仕事を続けなければならない
・第二新卒での転職ができるので、転職が有利
➡大学卒業後1~3年以内であれば、第二新卒枠を利用でき、通常の転職よりも有利
・営業で消耗し続けて無駄な時間を費やさなくて済む
➡嫌々つづけて20代の貴重な時間を無駄にするのはもったいない
・苦手な分野で働くよりも得意な分野の方が活躍できる
➡営業が得意な人にはどれだけ頑張っても勝てない
合わない仕事や嫌な仕事を続けることで、時間や労力を無駄にすることになります。
ですので、辞めずにダラダラ続ける方が「もったいない」ことになるでしょう。
また、新卒で辞める人は世の中にたくさんいますし、転職することも当たり前のことです。
自分の課題に気付き、再スタートをきることは「甘え」でも何でもありません。
むしろ、思考停止で嫌々続ける方が「甘え」になるでしょう。
あなたが望む働き方や夢を目指して考えたり、行動した結果であれば、
新卒で営業を辞めても、「もったいない」ことはないですし、「甘え」でもありませんね。
新卒で営業職を辞めたい時の確認事項
新卒で営業職を辞めたい時の注意点や確認点を紹介します
まずは、単純に会社を辞める前に以下の注意点を意識しましょう。
・部署異動を願い出る
➡営業以外の職種に配置転換できるかどうか、確認しましょう
・人事部や上司に相談する
➡仕事のアドバイスや配慮、フォローが期待できそうな人に相談しましょう
・期限を決めて頑張ってみよう
➡例えば、半年後or1年後などの目標期間を決めて、それまで本気で頑張ってみる
上記行動によって、会社を辞める必要がなくなる可能性があります。
特に、配置転換によって営業職以外の職種に異動できれば、会社を辞めずに営業を辞めることができます。
しかし、新卒で人事異動できる可能性は高くないのも事実です。そのため、人事部や上司に営業が辛いことや、営業を辞めたい旨を伝えてみましょう。上司から仕事のフォローを獲得できるかもしれませんし、人事部としても人事異動の対象者としてピックアップしてくれる可能性が高まります。
それでも、改善できそうにないなら、期限を決めて頑張ってみましょう。半年後or1年後に会社を辞めることを決めて、それまでは全力で頑張ってみみてください。仕事に慣れて営業を辞めたい気持ちが薄れている可能性もありますからね。
なお、上記と並行して転職活動をしておけば、尚更良いでしょう。
転職活動することで、いつでも転職できる準備ができますし、精神的にも余裕が生まれますからね。
新卒で営業を辞めたいけれど、勇気がでない
新卒で会社を辞める勇気が出ないのは、下記のような理由があるからだと思います。
・周囲から止められる
・お世話になった人に申し訳ない
・新卒から3年間は頑張らなければならないと思っている
・次の転職が不利になるのでは?と気にしている
やはり新卒で辞めるのは、躊躇してしまうのも当然だと思います。
しかし、このまま嫌な気持ちで働き続けるのも辛い日々が待っていることを意識すべきです。
新卒で辞めたいけれど勇気が出ないのなら、下記の考え方を意識してみてください。
・このまま営業で消耗し続けるのは得策ではない
・行動しないでことで、後悔することもある
・新卒で転職して上手くいっている人は世の中にたくさんいる
新卒で会社を辞めることはリスクがありますし、勇気が出ないのも当然ですが、このまま何もしない方がリスクが大きくなることもあります。
どのみち、このまま営業で疲弊していくことが分かるのあれば、上手くいく可能性に懸けた方が良いでしょう。
会社を辞めたいけれど勇気が出ない時は、とにかく行動することを意識しましょう。
行動すれば不安や怖さは無くなるものです。
とにかく行動(転職サイトへの登録等)から始めてみましょう。
本当に辞めるかどうかの判断は、最終的に決めればOKですからね。
新卒が営業職を辞めるメリットとは?
では、新卒が営業職を辞めるメリットを紹介します。
一方で営業を続けた時のメリットも紹介します。
新卒社員が営業を辞めたい時の判断要素になるので、確認しておきましょう。
<新卒が営業を辞めるメリット>
・過度なストレスやプレッシャーから解放される
・お客や仕事に振り回されなくなる
・ノルマや数字を気にしなくて良くなる
営業を辞めるメリットは、シンプルにストレスが減ることです。
そしてお客に振り回されたり、ノルマを気にする必要がなくなります。
例えば、事務職であれば自分のペースかつ程良い緊張感で仕事ができるので、働き方がまるで違ってきます。
営業を辞めることで、比較的に安定、安心な日々を手に入れられるでしょう。
逆に、新卒が営業を続けた時のメリットは下記のとおりです。
<新卒が営業を続けるメリット>
・やりがいを感じられる(目標の達成感やお客からの感謝、等)
・肉体的にも精神的にもタフになれる
・成果を上げれば、収入が上がりやすい
営業を続けるのは大変な一方で、やりがいや自己成長に繋がります。
特に結果が出せれば、楽しさややる気も向上しますし、収入も上がりやすい傾向にあります。
営業が向いている人にとっては、努力した分の見返りを得られるのがメリットですね。
営業を続けることも辞めることも両方メリットがあります。
しかし、あなたのキャラクターや適性、考え方によってはメリットを享受できない可能性もあります。
また新卒社員であれば、それを判断するのは余計に難しいかもしれません。
新卒で営業を辞めたい時はどちらのメリットが、自分に合っているのか整理してみてはいかがでしょうか。
新卒が営業を辞めたい時にオススメの職種は?
では、新卒が営業を辞めたい時にオススメの職種を紹介します。
営業を辞めたい場合、どの職種に転職(異動)するのが良いのでしょうか?
具体的には以下の職種がオススメです。
・事務職
➡総務、経理、人事、法務、等
・SE職
➡プログラマー等
・その他
➡公務員、学校事務、等
普通にサラリーマンとして転職するなら、事務職がオススメです。
事務職はどの会社にもありますし、未経験でも大丈夫です。
もちろん、営業よりも配属される人数は少ないですが、それでも求人募集はありますので転職も可能です。
そして文系でもプログラマーなどのSE職に転職することは可能です。若ければ若いほど、転職しやすいですし、手に職を付けるという意味ではオススメです。
その他では公務員や学校事務などの職もあります。いずれも営業職がない業態なので、どんな部署に配置されても、安心して働けるでしょう。
なお営業職とはいっても、法人向けのルート営業であれば、ストレスやプレッシャーはマシかもしれません。もし今の営業職が新規開拓でノルマに苦しんでいるのであれば、BtoBの法人向け営業に転職する方法もアリだと思います。
いずれにせよ、営業職以外の職種に転職するチャンスはありますし、求人も見つかります。また若ければ未経験でも転職できるチャンスは十分にあるので、とにかくチャレンジするのがベストです。
加えて、新卒で営業を辞めたいなら、転職エージェントがオススメです。
転職エージェントを活用すれば、希望する職種の求人を紹介してくれたり、選考対策もサポートしてくれるので、オススメです。
さいごに
以上、新卒で営業に配属されたけど辞めたい時の対処法を紹介しました。
何も分からず営業に配属されてしまった新卒社員はたくさんいると思います。
そして営業が合わず、毎日消耗し続けている人も多いでしょう。
新卒だけど営業を辞めてもいいのかな?と悩んでいる人はぜひ、この記事の対策を参考にしてください。
新卒であっても営業を辞めて大丈夫ですし、会社を辞めたってい問題ありません。
営業を辞めたいなら、しっかり考え、判断した結果であれば、転職は前向きな行動なのです。
人には向き不向きがあって当然ですし、合わない仕事を続けるのは生産性が最悪です。
早期に気付き、行動できなのであれば、それは物凄くメリットある行動です。
ぜひ、あなた社会人生活が豊かになるよう、自分らしい選択をしてください。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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