毎日、仕事が辛過ぎて苦しんでいる人で、「部署を異動したい」と考えている人も多いと思います。
そんな人は、
・今の仕事は自分には向いていないのでは?
・なぜ自分だけ大変な仕事を任されているのか?
・今の部署の職場環境が悪い
といった不満や悩みを抱いているはずです。
仕事のストレスや辛い状況を乗り切るためには、
部署異動を実現し、働く環境を変えることが非常に有効な手段です。
しかし、仕事が辛いからといって、簡単に異動できないのも現実です。
そこで、仕事が辛いことで悩んでいる人に、部署異動を実現させるためのテクニックなどをご紹介します。
私自身、人事関連の仕事を10年以上続けるとともに、異動や転職も経験しました。
そんな経験から、異動の実現させる方法や、異動と転職の比較をまとめてみましたので、参考にしてください。
異動によって辛い状況は改善される?
まずはじめに、部署を異動したからといって、「仕事の辛さから解放されるのか?」気になりますよね。
結論としては、状況によって「改善されるケース」と「改善されないケース」があります。
辛い状況が改善されるのは以下の悩みです。
≪異動によって仕事の辛さが改善されるケース≫
・人間関係で悩んでいる
⇒部署内の上司や先輩、部下との人間関係が合わない時は、異動によって改善される可能性は高い。
・仕事内容が合わない
⇒数年間、今の部署を経験し、合わないと感じているなら、異動で改善される可能性は高い。
・具体的にやりたい仕事や目標が他にある時
⇒明確な目標や、やりたいことがある時は、異動することでモチベーションが高まる可能性は高い。
辛い状況が改善されないのは以下の悩みです。
≪異動しても仕事の辛さが改善されないケース≫
・会社の風土やルールに不満を感じている時
⇒給与などの待遇や会社独自の習慣は、どの部署でも変わらないから異動しても意味がない。
・他の部署の方が楽に見える時
⇒他人の芝は青く見えるだけ。他部署の辛い部分は外からは見えづらいもの。
・忙しくて仕事についていけない
⇒仕事の忙しさや大変さはどの部署でも一緒。
以上、異動によって、仕事の辛い状況から抜け出せるケースと、抜け出せないケースをご紹介しました。
ポイントは、具体的かつ明確な理由があるか、否かです。
今の部署内の特定の人間や、特定の仕事が起因する悩みは、異動によって解決する可能性は非常に高いです。
しかし、悩みが単純に「しんどい」、「面倒くさい」といった漠然とした内容であれば、
異動したとしても、きっと同じ悩みや辛い状況に直面すること間違いなしです。
仕事が辛い時に異動を叶える方法
では、実際に仕事が辛い時に「どうすれば部署異動を実現することができるのか?」気になりますよね。
結論からお伝えすると、
「すぐに異動を実現することはかなり難しい」というのが現実です。
部署に人の空きがなければ、異動できませんし、一人ひとり希望を聞いていてはキリがありませんからね。
しかし、それでも異動する可能性を高める方法はあります。
具体的には以下の方法です。
今の仕事で結果を出して異動願を提出する
結果を出していれば、異動願も受け入れてくれる可能性は高まります。
優秀な社員には、辞めてもらいたくないので、会社も出来る限り配慮するからです。
今の仕事が辛くても、もう少し頑張ることが出来るのであれば、結果を出した上で異動願を出しましょう。
社内の制度を利用する
まずは社内の異動制度を確認しましょう。
例えば、以下のような制度が一般的です。
・自己申告制度
⇒異動の希望を自己申告する制度。定期的に申告するチャンスを設けてくれます。
・社内公募制度
⇒各部署が人材の募集を公募する制度です。異動したい人は自ら立候補する形となります。
・ジョブローテーション制度
⇒数年ごとに部署を定期的に異動する制度です。
今すぐに異動したいのであれば、自己申告制度を使いましょう。
ジョブローテーション制度や定期的な異動が行われている会社であれば、数年間我慢するのも一つの方法ですね。
今後のキャリアについて上司に相談する
今の部署で苦しんでいることや、他にやりたいことがあるのであれば、その旨を上司に伝えましょう。
異動したい旨を伝えておけば、他部署で欠員がでた時や人事異動計画で、優先してくれる可能性が高まります。
日頃から上司と話す機会がなければ、人事評価面談などの際に、伝えるのも効果的です。
以上、部署異動の可能性を高める方法を3つご紹介しました。
上記の方法は誰でも試せますし、リスクなく真っ当な方法なのでオススメです。
本当は、「仕事が辛い」という理由であっても、上司に伝える際は、できるだけ前向きな理由を伝えましょう。
例えば、以下のような理由であれば、上司も納得してくれます。
・他の部署でやりたいことがある
・違う経験を積んでキャリアアップを図りたい
・今の部署で十分スキルを積んだから、新しい環境で仕事がやりたい
一方で、どんな手を使ってでも今すぐに異動したいと考えている人もいるでしょう。
特に、我慢の限界で体調に影響が出ているようなケースです。
この場合、前向きな理由ではありませんが、本当に限界なのであれば有効な方法があります。
それは「体調不良を理由に部署の異動願を申告する」ケースです。
本当に辛くて、体調に影響が出るような状況であれば、異動したい旨を上司に相談しましょう。
そして、その原因が今の部署の仕事内容や環境であることを伝えましょう。
もしブラック企業でなく、常識ある上司や人事担当者であれば、体調不良の社員をそのままにはしておきません。
すぐにとはいかないかもしれませんが、高い確率で異動することができるはずです。
ただし、嘘はトラブルの種になりますので、本当に限界を迎えた時にしましょう。
異動の希望を出すのはワガママなのか?
一方、仕事が辛いことを理由に、異動を希望をするのは「ワガママに思われるのでは?」と不安になりますよね。
結論を言えば、全くワガママなことではありません。
異動したいと考え、希望を提出することは、労働者の権利です。
受理されるかどうかは会社が判断するものですし、希望するだけなら何度だって問題ありません。
ダメ元で異動願を提出してみることも一つの方法です。
また、今の苦しい状況を打破するためにも、何かしらの行動は必要です。
ただ我慢しているだけなら辛いままですし、異動したいと思うのであれば、勇気をだして行動してみましょう。
異動が叶わないケースもある!転職すべき人とは?
必ずしも異動願が希望通りに受理されるわけではありません。
では、希望を出しても異動できなかった場合、どうすれば良いのでしょうか?
それは転職を視野に入れて行動することです。
もちろん、転職にもメリット、デメリットがあるので、合う人と合わない人がいます。
異動と転職のメリット、デメリットをそれぞれご紹介します。
部署異動のメリット、デメリット
<メリット>
・給与や労働条件などの待遇が同じ
・仲の良い同期や先輩とも関係が維持できる
・異動後のイメージが想像できる
<デメリット>
・希望する部署に必ず異動できるとは限らない
・大きな変化は望めない
・異動前の部署の人との関係性は続く
部署異動のメリットはリスクが少なく、かつ失うものが少ないことです。
一方、大きな変化は期待できず、異動したいと思っても必ずできるとは限らないのがデメリットです。
仕事の悩みや辛い状況が限定的で具体的なのであれば、部署異動を期待するのがベストでしょう。
転職のメリット、デメリット
<メリット>
・人間関係と仕事内容ともに大きな変化が望める
・自分のタイミングでいつでも転職できる
・人間関係をリセットできる
<デメリット>
・転職後の働き方が未知数で想像しにくい
・実現するまでの行動力や労力が大変
・新しい環境であるが故に苦労も多い
転職のメリットは、意思と行動力さえあれば、いつでも実現でき、大きな変化が期待できることです。
一方で、仕事も人間関係も全てが新しい状況でスタートとなるので、苦労や努力は必要になります。
異動が期待できない状況で、どうしても環境を大きく変えたい人にとっては転職の方がオススメです。
部署異動と転職のメリット、デメリットは以上です。
では、結局、異動と転職のどちらの方が良いのか?と疑問に思うと思います。
ですので、それぞれ、以下のとおりまとめました。
<異動がオススメな人>
⇒今の会社でお世話になった人や頼れる人がいる場合
⇒大きなリスクを背負って、行動したくない人
⇒異動を信じて、今の部署でまだ頑張れる人
<転職がオススメな人>
⇒新しい経験や人脈を築きたいと考えている人
⇒今すぐ辛い状況から逃れて、環境を変えたい場合
⇒転職後の苦労と現状の苦労を比較し、転職した方がマシだと思えっている人
さいごに【仕事が辛い⇒異動したい人へ】
以上、仕事が辛い時に異動する方法や考えるべきポイントをご紹介いたしました。
本当に「異動したい」と悩んでいる人に言いたいのは、
限界が来る前に行動することが重要だということです。
我慢し続けることも必要ですが、体調を崩してしまっては元も子もありません。
異動願を提出してみたり、上司に相談することで、異動の可能性を探ってみましょう。
また、異動したいと願い、行動したとしても、必ずしも希望が叶う訳ではありません。
そのため、いつでも転職できるという選択肢を持っておくことは重要です。心の安定にも繋がります。
転職活動すること自体にリスクや決断は必要ありません。
仕事の辛い状況が限界を迎えた際に、いつでも行動できる準備をしておくのがオススメです。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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