新卒で地方に配属されたから辞めるのは正解?【人事経験者解説】

退職・辞めたい
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新卒で地方に配属されて、がっかりしている人はいませんか?

 

せっかく東京本社の企業に入社したのに、配属された部署が地方の事業所だと、

落ち込むのも当然ですよね。

 

そんな時、以下のようなネガティブな感情を抱いてしまうと思います。

・期待されていないから地方に配属されたのでは?

・会社を辞めて転職した方が良い?

・新卒で地方に配属されるメリットやデメリットは?

 

実際、地方に配属された場合、いつ東京に戻って来られるか分かりません。

知らない人ばかりですし、会社を辞めることを考える人も多いですよね。

 

私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、全国に営業所を抱える上場企業で勤務したこともあります。

そんな経験から、新卒で地方に配属されて会社を辞めるかどうか悩んでいる人に、

アドバイスや対処法をご紹介しようと思います。

 



 

新卒で地方に配属されて辞める人はいる?

そもそも新卒で地方に配属されて辞める人はいるのかどうか、気になりますよね。

 

結論から言えば、地方配属が嫌で辞める人はいます。

 

ただし、以下のような条件が重なった時です。

・地方に配属されてから数か月経ってから(半年~1年の間で辞めるケースが多い)

・家庭の事情でやむを得ない場合

・地方配属に関わらず、ストレスに耐えられずに辞めることが多い

 

新卒で地方に配属されて辞める人はいますが、すぐに辞めるケースはあまりないでしょう。

少なくとも、数か月働いたのちに、辞めることがほとんどです。

 

特に1年経つか経たないかくらいで転職するケースが多いですね。

 

次に、家庭の事情でどうしても都内に戻らないといけないケースで辞めることもあります。

 

あとは、地方に配属されたことが原因ではなく、単純にストレスやプレッシャーに耐えられず

辞める人も多いですね。

 

以上のことから、新卒で地方に配属されて辞める人は一定数存在します。

 

あなただけが思い悩んでいるわけではないので、安心してください。

 

新卒で地方に配属される理由とは?

では、新卒で地方に配属される理由を紹介します。

 

新卒の人にとっては、「期待されていないから飛ばされた」とネガティブになってしまうかもしれません。

 

結論から言えば、そんなことはありません。

会社の異動や配属は、様々な事情で決められるものです。

 

では、具体的な理由を下記の通り紹介します。

・成長を期待されているから

・地方勤務が向いていると思われているから

・地方出身者だから

・会社の都合上、誰かを地方配属にする必要があるから

 

 

成長を期待されているから

地方に配属されることで、本社では経験できない仕事をたくさん経験できます。

 

地方の場合、全ての業務を自分でやる必要があります。

本社の場合は、業務が細分化されて、それぞれ細かく担当が分かれていますからね。

 

ですので地方の場合、一通りの業務を全て経験でき、本社よりも成長度合が早い場合があるのです。

地方配属で成長してもらい、最終的には本社で出世街道をひた走る人は、けっこう多いですからね。

 

 

地方勤務が向いていると思われたから

本社よりも地方勤務の方が、「向いている」という理由で配属されている可能性は高いです。

地方の事業所と本社では職場の雰囲気や、お客さんのカラーも異なりますよね。

 

地方の職場カラーに会った人を配属する際、あなたが適任だと思われたのでしょう。

また、地方勤務は本社よりもアットホームな雰囲気であったり、規則やルールが緩いことが多いです。

 

新卒の性格や適性から、地方勤務が向いていると思われれば、新卒でも地方に配属されるでしょう。

 

 

地方出身者だから

都内出身者の場合、そのまま都内(本社)勤務の可能性が高いです。

逆に地方出身者であれば地方に配属されるケースが高いですね。

 

例えば、地元が関西であれば関西の事業所に配属されるのは自然ですよね。

縁もゆかりもない場所に配属されるケースもありますが、大体は出身地と配属先を考えて、

配属が決まるケースが多いですね。

 

また、転勤にかかわる費用や宿舎費用など、会社も費用は抑えたいので、

なるべく都内出身者は都内、地方出身者は地方に配属させる場合もありますね。

 

会社の都合上、誰かを地方配属にする必要があるから

地方に退職者や異動者が出て、欠員が発生した場合、誰かを地方に配属させなければなりません。

既存の社員を動かすのは大変なので、新卒が一番配属させやすいのです。

 

地方に誰かを配属させなければならない状況において、消去法で地方配属が決定する場合もあるでしょう。

 

本当は本社勤務が向いていても、会社都合でやむを得ず、新卒が地方配属になることも十分あります。

 

 

新卒で地方に配属されるメリット【辞める前に確認!】

次に、新卒で地方に配属されるメリットを紹介します。

 

・地方でしかできない業務を経験できる

・お金が貯まりやすい

・通勤が楽

・異動が発生しづらい

・上司や先輩と仲良くなりやすい

 

地方でしかできない業務を経験できる

本社や都心部の事業所では経験できない業務があります。

特に地方の場合、人数が多くないため、幅広い業務を一人の社員が担当することになります。

 

ですので、本社勤務の人よりも対応力や幅広い知識が得られるようになります。

 

また本社勤務の人が多い中、地方勤務の人は少ないため、

長期的に見れば、社内でも希少価値が高まるのでメリットではないでしょうか。

 

お金が貯まりやすい

都内で働くよりも、確実にお金は溜まりやすくなります。

まず、家賃が安くて物価も比較的安いことがメリットです。

 

そして、都内に比べて遊ぶ場所も少ないので、お金を使う機会も自然と減るでしょう。

都内だと、家賃を払うだけで大変ですし、飲みにったり買い物に行ったりで、本当に貯金できません。

 

若いころに地方勤務となり、貯金ができるのはかなりのメリットになるでしょう。

 

 

通勤が楽

地方勤務の通勤は、かなり楽です。

人混みも少ないですし、通勤ラッシュも都心に比べれば、ほぼありません。

 

また、車通勤が認められているケースも多いので、自由度が高いんですね。

一方、都心の通勤は正に地獄ですからね。

 

通勤が大変過ぎて転職する人もいるくらいですから、通勤が楽になるのはかなりのメリットでしょう。

 

 

部署異動が発生しづらい

地方勤務の場合、事業所内での異動が発生しづらい傾向にあります。

地方の事業所は人も少ないですし、部署の数も少ないからです。

 

一方、本社であれば、多くの社員が在籍していますし、部署もかなり多いです。

そのため地方勤務の方が、安定的に働ける環境ではあるかもしれませんね。

 

人事異動によって仕事内容や人間関係がリセットされる心配が少ないでしょう。

 

 

上司や先輩と仲良くなりやすい

地方の事業所であれば、社員も少ないため、先輩や上司と仲良くなりやすいです。

周囲の人達も、あなたに好意的なはずです。

 

特に新卒であれば、年上の人ばかりなので、良い意味で可愛がってくれるでしょう。

 

本社であれば、人が居すぎて深い仲になりにくいですからね。

地方であれば、深い人付き合いが可能になるので、かなりのメリットになるはずです。

 

 

新卒で地方に配属されるデメリット【辞める前に確認!】

一方、新卒で地方に配属されるデメリットもあります。

 

デメリットは下記のとおりです。

・都内の楽しさや華やかさを味わえない

・同期と離れ離れになる

・本社勤務の人とのネットワークを築けない

・本社に異動できるか分からない

・人間関係が合わないと地獄

 

都内の楽しさや華やかさを味わえない

都内には、遊ぶ場所も、飲む場所も買い物できるお店も、たくさんあります。

そんな華やかな生活に憧れを抱いている場合、ネガティブな気持ちになるのも仕方がありません。

 

地方勤務ではどれだけ都心であっても、東京に敵う町はありませんからね。

田舎の都市で働くことになってしまえば、寂しさや物足りなさを感じてしまうでしょう。

 

 

同期と離れ離れになる

新卒の場合、同じ時期に入社した同期との関わり合いは、大切ですよね。

しかし地方都市に配属になれば、そんな同期とも離れ離れになってしまいます。

 

本社勤務になった人は、同期といつでも会えますし、休日に遊びにいくこともできます。

しかし1人で地方に配属されると、本社勤務の同期を羨ましく思うこともあるでしょう。

 

仕事の悩みを同期に相談したりできないので、精神的にも辛くなってしまいます。

 

 

本社勤務の人とのネットワークを築けない

地方勤務の場合、その事業所内で業務が完結することが多いです。

仮に本社と関わりがあったとしても、メールや電話でのやり取りになってしまいます。

 

本社勤務であれば、対面でのやり取りに加え、先輩や上司の繋がりから、

他部署の人と仲良くなったり、ネットワークを築くことができます。

 

本社のような広いコミュニティを築けないのは、地方勤務のデメリットでしょう。

 

 

本社に異動できるか分からない

新卒で地方勤務になった場合、いつかは「本社に異動したい」と思うこともあるでしょう。

しかし、本社に異動できるかどうかは、誰も分かりません。

 

最悪の場合、一生、地方勤務のままかもしれませんし、

本社に異動になっても、再び地方に異動になる可能性だってあります。

 

勤務地に関しての希望や期待を抱いていても、叶う確率はかなり少ないことを認識しましょう。

 

人間関係が合わないと地獄

新卒で配属された地方の事業所が、あなたに合わない場合、かなり苦労することになるでしょう。

特に、人間関係で悩むことになれば、それを解消するには時間と労力がかなり必要になります。

 

本社であれば、お互いが異動する可能性もありますし、逃げ道はたくさんあります。

しかし、地方勤務の場合、狭いコミュニティで仕事をすることになるので、逃げ場がありません。

 

加えて、新卒なので、対処法や工夫の仕様がないのも、かなり追い詰められる要因になってしまいますね。

 

 

新卒で地方に配属されたけど、耐えられない時は?

新卒で地方に配属されて、ストレスが限界に達することもあるでしょう。

 

そんな時は、どうするべきなのでしょうか?

 

まず、会社を辞める前に、以下の方法を試してみて下さい。

・人事異動を希望する

・ガムシャラに頑張ってみる

・上司に相談する

 

人事異動を希望する

本社への異動願を出すことで、異動できるかどうか試してみましょう。

もちろん、配属されて数か月で異動になることは、ほぼないでしょう。

 

しかし、新卒から1年経ってから異動になる可能性は十分あります。

また異動願いを出すことで、人事部や事業所の偉い人が、あなたのことを気にかけてくれる可能性も高まります。

 

会社の風土やルールにもよりますが、新卒で異動願を出せるような仕組みがあれば、

チャレンジしてみてください。

 

 

ガムシャラに頑張ってみる

地方配属に不満を抱えているなら、とにかく一度、本気で働いてみて下さい。

言い訳をせずに、あなたが出来る限りのことをやってみるのです。

 

おそらく、「地方勤務」とか、「本社勤務」とか、あまり気にならなくなるはずです。

それ以上に、あなたの能力や仕事の適性など、もっと仕事内容に対する悩みが出てくるはずです。

 

また仕事に本気で向き合うことで、余計なことを考えなくなるので、何も気にせず頑張ってみましょう。

 

 

上司に相談する

とにかく上司に相談しましょう。

新卒でいきなり地方に配属となれば、不安になるのも当然です。

 

上司としてもあなたを気にかけてくれるでしょうし、アドバイスもくれるでしょう。

上司との関係性にもよりますが、1人で考えていても、良い結果は得られません。

 

仕事の悩みや人間関係の悩みなど含めて、上司に相談することで、

具体的な対策をしてくれる可能性もありますし、相談することで不安感が軽減されます。

 

 

 

そして、上記を試しても辛さが軽減されなかったり、体調を崩しような時は、転職をオススメします。

 

個人的には、入社して1年後に転職を実現するのがベストだと考えています。

 

その理由は下記の通りです

・転職時期のきりが良い ➡ 新卒から1年後に転職となれば、面接でも理由を説明しやすい

・第二新卒として転職活動できる ➡ 通常の中途採用よりも、選択肢が広がる

 

そして、とにかく転職サイトに登録し、転職活動を進めておくことをオススメします。

転職活動を進めておくことで、いつでも転職できる状態にしておくことが重要です。

無料で登録できますし、転職エージェントを活用すれば、転職の相談にも乗ってくれます。

 



 

 

【さいごに】新卒で地方に配属されて辞めるのは正解?

新卒で地方に配属されて辞めるのは正解です。

 

別に間違った選択ではありません。

確かに、新卒で入った会社をすぐ辞めてしまうのは、多少のリスクもあります。

 

しかし、あなたがやりたいことや、明確な目標があるなら、会社を辞めることも正解です。

 

もちろん、今の仕事を責任もって、ややりとげる必要はあります。

その上で、会社を辞めるなり、転職をすれば良いのです。

 

個人的には半年以上~1年間は働いておいた方が良いとは思います。

その上で転職活動を進めておき、転職先が決まり次第、会社を辞める選択を取りましょう。

 

今や、同じ会社で一生働き続ける考えは古いです。

特に、若い世代であれば尚更、転職することが当たり前です。

 

新卒で地方に配属され、いつ東京の本社へ異動になるか分からない状態で過ごすことが嫌なら、

自ら都心で働く意思を固め、行動した方が、あなたにとってプラスになるでしょう。

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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