会社の上司、先輩、同僚、後輩が退職すると知った時に羨ましいと感じることはありますか?
もし「羨ましい」と感じたならば、それは危険なサインです。
もっと具体的に言えば、
あなたも退職したいと感じている証拠かもしれません。
通常であれば、会社の親しい人が退職すると知れば、悲しさを感じるからです。
では会社の上司、先輩、同僚、後輩が退職すると知って、羨ましいと感じるのが、
なぜ危険なサインなの解説します。
また、羨ましいと感じる気持ちを解消する方法についてもご紹介しようと思います。
上司、先輩、同僚、後輩の退職が羨ましいと感じる理由
まず、なぜ他人の退職が羨ましいと感じるのでしょうか?
その理由について、ケース別に紹介します。
同僚の退職が羨ましいと感じるのは?
同僚とは、同年代の同期のことを指します。
同僚が退職する際に、一番気になるのは、「寂しさ」や「悲しさ」だと思います。
気兼ねなく会話ができて、愚痴や相談を一番しやすい関係ですからね。
そんな同僚の退職が羨ましいと感じる理由は、これまで一緒に辛いことも楽しいことも共有していたのに、
抜けがけされたような気持ちになるからです。
一緒に同じペースで働いていたのに、「自分のやりたいこと」や「目標」に向かって頑張る姿を見て、
羨ましいと感じてしまうんですよね。
先を越された気分になってしまい、羨ましいと感じるのです。
先輩の退職が羨ましいと感じるのは?
先輩はあなたにとって、仕事を教わり、頼りになる存在です。
もちろん、嫌な先輩であれば「退職してくれて良かった」と感じるかもしれませんが、
それでも仕事面では心細くなりますよね。
そんな先輩の退職が羨ましいと感じる理由は、
キャリアを積んで、新しい世界へチャレンジする姿がカッコいいからです。
数年後には、「自分も先輩のように退職できるのだろうか?」
「先輩のように自身を持って行動できるだろうか?」と不安になってしまうからです。
上司の退職が羨ましいと感じるのは?
上司の退職はダメージがかなり大きいですよね。直属の上司が退職すれば、新しい上司が異動してきますし、
これまでの職場の方針が大きく変化してしまうかもしれません。
上司のことが、よっぽど嫌いであれば別ですが、それでもあなたにとっては影響が大きいですよね。
そんな上司の退職が羨ましいと感じるのは、自分達を放って行かれるような気持ちになるからです。
自分達が置き去りにされるのは不安が先行しますが、同時に羨ましさも感じるでしょう。
管理職になっても会社を退職する行動力や決断力は、素直に羨ましいですよね。
後輩の退職が羨ましいと感じるのは?
後輩は、あなたにとって話しやすい存在でもあり、
仕事においても期待をかけている存在だと思います。
あなたが手塩にかけて育てた後輩が退職するとなれば、悲しさと喪失感に襲われるでしょう。
そんな後輩の退職が羨ましいと感じるのは、
あなたよりも若いのに、向上心や行動力があることに嫉妬するからです。
あなた自身の問題のケース
その他の理由として、あなた自身の問題で、他人の退職が羨ましいと感じることがあります。
①転職を考える年齢に差し掛かった時
②同じ仕事、同じ環境に飽きてしまっている時
③期待される要求に対して焦っている時
④このままではダメだという漠然とした不安を抱えている時
他人の退職が羨ましいと感じるのは危険なサイン?
他人の退職が羨ましいと感じるのは、正常な感情ではありません。
やはり、寂しさや心配を感じることの方が多いからです。
それでも羨ましいと感じるということは、あなたも今の会社を、退職したいと感じているからです。
特に、以下のようなこと毎日、考えてしまっているのではないでしょうか?
・仕事が嫌で毎日会社に行きたくたない
・退職したいけれど勇気が出ない
・惰性で毎日仕事をしている
要するに、会社も退職したいし、仕事もしたくないけれど、退職する勇気や行動力がない時です。
そんな状況で上司、先輩、同僚、後輩が退職するとなると、羨ましく感じてしまうんですよね。
しかし、なぜ危険なサインだと言いきれるのか?
それは、私も経験があるからです。
仕事が辛くて、退職したいと考えていた時に、周りの人が退職すると聞くと、羨ましい気持ちになっていました。
その時の私の精神状態は正常ではなく、かなり参っていたからです。
通常であれば退職する人に悲しさや寂しさ、今後の活躍を祈るところ、
ただ単に、羨ましいとしか思わなかったのです。
この時は、退職する人に対してではなく、自分のことしか考えられなかったんですよね。
ということで、私の経験上からも、他人の退職を羨ましく感じる時は、
あなた自身の仕事がうまくいっていない時でです。
そして、今の会社を退職したいと考えているような、危険なケースなのです。
他人の退職が羨ましいと感じた時の対処法
しかし、危険なサインだと分かっても、いったいどうすればよいのでしょうか?
羨ましいとしか思えなくて、常に気持ちが不安定な状態では、仕事もうまくいきません。
では具体的な対処法について解説しようと思います。
他人の芝は青く見えることを理解する
他人が退職して、新しい世界へ進出しようとする瞬間は、華々しく思えますし物凄く幸せそうに見えます。
実際、退職する際は、周囲から残念がられたり、華々しく送別会などが開催されます。
しかし、他人の芝は青く見えることを知りましょう。
事実よりもあなたの想像やイメージだけが膨らんでしまっているのです。
長く働いている人に愚痴や相談をする
逆に、今の会社に長く働いている人に、愚痴や相談をしてみましょう。
退職する人とは違って、今の会社の魅力や良さを知っているはずですし、
退職するべきではないと考えているはずです。
退職する人の意見や行動を羨ましく感じる一方で、長く勤め続けている人の話を参考にすることで、
退職したい気持ちが収まるでしょう。
あなたが本当に幸せだと思う道を選択する
他人は他人の人生があります。
逆に、あなたにはあなたの人生があります。
あなたが本当にやりたいことや、目標にしている生き方を選択するべきです。
他人の行動も参考にするのは良いですが、あなたが本当に望むものが何なのか、
今一度、自分に問いかけてみてください。
一時の感情だけで、羨ましいと感じているだけかもしれません。
転職しても全ての問題が解決されるわけではないことを知る
退職しても全ての問題が解決されるわけではありません。
どうせまた転職して働かなければなりませんからね。
よほどのブラック企業であれば、退職することは正解でしょう。
そうでなければ、結局、辛い思いや大変な経験をしなければならないのです。
これまで頑張ってこれた自分を褒める
少なくともあなたは、今の会社をこれまで退職せずに働き続けたのです。
「むしろそれは凄いこと」だと、自分を褒めてみてはいかがでしょうか。
退職する行動も凄いことですが、継続することもかなりの才能と努力が必要です。
退職することが全てではありません。
継続することの凄さを認め、あなたの武器にすることで、羨ましさを解消できるはずです。
退職した人達が本当に幸せになるかどうかは運次第
上記でも紹介しましたが、他人の芝は青く見せますし、退職したからと言って、
全ての問題が解決されるわけではありまさん。
しかし、退職した人が転職して新しい環境で働くのを見ると、
「給料が上がった」、「早く帰れるようになった」、「有名な会社に転職できた」
など、良い話が聞こえてくるかもしれません。
しかし、これらはあなたが望んでいることとは違うのではないでしょうか。
たまたま、退職した人達は自分の理想に叶う転職が出来たかもしれません。
しかし、退職した人とあなたの考えや理想は違うはずです。
「待遇はよくても激務」、「仕事は楽だけどやりがいはない」
など、メリットとデメリットは、表裏一体です。
また、転職は運の側面もあります。
特に人間関係は運の要素が強くなります。
どれだけホワイトな会社に転職しても、配属された上司がハラスメントを起こすかもしれません。
また、あなたと性格が合うか合わないかは、実際に働いてみないと分からないですからね。
退職、転職することもメリットがありますが、具体的に考えれば、不安定な要素もたくさんあるのです。
ただし、今の会社がブラック企業であったり、コンプライアンスを無視した労働環境であったり、
人間関係で悩んでいる場合、他にやりたいこと、明確な目標や夢があるなら、
退職・転職は幸せに繋がる可能性は高いかもしれませんね。
それでも羨ましい気持ちが消えないなら転職しよう
とは言っても、羨ましい気持ちが消えないこともあるでしょう。
いくら上記で紹介したような対処法を試したり、誤魔化しても羨ましい気持ちが、
消えなければ意味がありません。
その場合、本当にあなたは今の会社を退職した方が良いかもしれません。
「自分も退職したい」という気持ちが、他人の退職に対する羨ましさである以上、
あなたの根本的な問題が解決されなければ、
いつまで経っても羨ましい気持ちは消えませんからね。
まとめ
以上、上司、先輩、同僚、後輩の退職が羨ましいと感じるのは危険なサインについて、ご紹介しました。
それでは、さいごにこの記事の内容をまとめます。
・上司、先輩、同僚、後輩の退職羨ましいと感じるのは、あなたも退職したいと考えているから
・羨ましい気持ちを解消するには、他人の芝が置く見えることを理解し、長く働いている人に相談する
・退職する人とあなたの考えや理想は違うことを理解しよう
・退職、転職しても全ての問題が解決されるわけではないし、羨ましいと思うのは一時の感情である
・それでも羨ましい気持ちが消えないなら、転職してみよう
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
コメント