否定しかしない上司と一緒に仕事をするのは本当に苦痛ですよね。
上司にに全否定されるとやる気も失いますし、精神的にも消耗していきます。
また、気軽な相談もできなくなり、仕事のストレスが想像以上に溜まっていきます。
このように否定しかしない上司と上手く付き合っていくにはどうすれば良いのか、悩んでしまいますよね。
私はこれまで人事部の仕事を通じて、上司と部下のトラブルに数多く携わってきました。
そんな経験から、否定しかしない上司の対処法と乗り切り方を紹介します。
この記事では以下のような悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・否定しかしない上司の対処法を知りたい
・全否定する上司とこれ以上、一緒に働きたくない
・否定する上司にストレスを感じている
否定しかしない上司の特徴
否定しかしない上司は世の中に、一定数存在します。
どれだけホワイトな会社にも一人くらいは、否定しかしない、ハズレ上司はいるものです。
では、否定しかしない上司の特徴を下記のとおり紹介します。
・考え方や行動に染みついているから
➡部下を否定することが当たり前になってしまっている
・ストレスやプレッシャーを抱えているから
➡精神的な余裕がなく、ついつい部下を否定してしまう
・自分を守るため
➡責任から逃れるために、部下に責任を押し付けている
・会社の社風が否定的だから
➡部下を否定しがちな社風であれば、上司も自然と否定的になります
性格的に否定的な人が上司になれば、部下を全否定するのも当然です。またその性格を直すのも難しいでしょう。何十年と染みついた癖によって、部下を苦しめている人は多いですね。
またストレスが増えすぎて、常にイライラしてしまい、部下を全否定するケースもよくあることです。一時的な場合は多いですが、常に否定的な場合は、上司のメンタルが心配ですね。
あとは、自己保身のためであったり、会社全体の方針として、否定的なマネジメントをする傾向にある場合も、上司が否定しかしない職場が形成されがちです。
いずれにせよ、否定しかしない上司がいる職場は健全ではありませんし、その原因も決してポジティブな状況にはないでしょう。
上司が部下を否定するのは当たり前?
部下を注意したり、指導することは、管理職である上司の仕事です。
では、部下を否定することも当たり前なのでしょうか?
結論としては、「否定しかしないのは、明らかに間違い」ということです。
上司も部下の仕事ぶりや態度、行動によっては、否定的にならざるを得ない状況は沢山あります。時には部下の意見や考え、行動について否定することもあるでしょうし、感情的になることもあるでしょう。
しかし、普段のコミュニケーションも含めて、否定しかしない上司は、明らかに上司として失格です。また、1人の人間としても、問題のある人間性だと言えるでしょう。
否定しつつも、成功した時や上手くいった時は素直に褒めるべきですし、ケースバーケースで否定や肯定が繰り返されるべきです。もし否定しかしない上司であれば、マネジメントができないでしょうし、体調不良者や退職者が増えて、その職場は成り立たなくなるでしょう。
一般的に考えて、四六時中否定しかしない人はヤバイですし、職場の人間関係も上手くはいきません。常に厳しさと優しさのバランスが大切であり、否定しかない職場は異常であると言えるでしょう。
というわけで、否定する上司に関しては、以下のことが言えると思います。
・ある程度の否定は上司としても当たり前の行動
・否定しかしない上司は、上司の人間性に問題がある
否定も肯定もバランス良く、ほどほどがベストであるでしょう。
否定しかしない上司の対処法
では、否定しかしない上司への対処法を紹介します。
上司と上手く付き合っていくしかない中で、どうすればストレスを減らし、上司の否定を和らげることができるのか、具体的な工夫を紹介していきます。
・否定される内容を想定して準備しておく
➡想定問答を作り、常に上司の否定をシミュレーションしておきましょう
・論理的な考えで仕事を進める
➡根拠や理由を明確にし、上司からのダメ出しに論理的に答えましょう
・逆に上司に質問してみる
➡常に否定されるなら、どうすれば良いのか、上司に聞いてみましょう
・周囲の人に相談して力を借りる
➡一人で悩まず、同僚と協力して上司に立ち向かいましょう
・上司の否定を聞き流して、気にしないようにする
➡感情的にならず、心の中でバカにすればOKです
否定された時の対応として、黙ってしまうのが一番ダメです。しっかりとあなたの意見や考えを論理的かつ分かりやすく伝えるのがベストです。正論であれば、上司もそこまでダメ出しすることもなくなるでしょう。また、あえて上司に質問してみることで、上司とコミュニケーションが上手く取れるケースもあるので、勇気を出して質問してみるのも一つの方法です。
あとは、1人で考え込まずに周囲に助けを求めたり、上司の否定を真に受けず、軽く聞き流す訓練も大事になってきます。上司から否定されても、落ち込まず、「また始まった」と心の中で笑っていれば、問題ありませんし、ストレスを無駄に溜めなくて済みますね。
否定しかしない上司とこれ以上、一緒に働きたくない時
しかし、否定しかしない上司に限界を感じることもあるでしょう。
これ以上、一緒に働けない、仕事に行きたくないと感じたら、危険信号です。
我慢の限界を感じたら、下記の対策を講じるべきです。
・人事部に相談する
➡上司の行いが酷い場合は、部署異動を提案されるケースもあります
・無理をせず仕事を休む
➡体調を壊す前に、会社を休んで無理をしないようにしましょう
・転職活動をしておく
➡いつでも会社を辞められるように準備しておきましょう
上司からの否定がストレスに感じ、就業するのに問題が生じそうな時は、迷わす人事部に相談しましょう。就業にあたって具体的な対策を施してくれることもあります。例えば、部署異動や上司への指導等です。何もせず泣き寝入りするよりかは、人事部を頼ってみましょう。
そして、積極的に会社を休みつつ、無理をしないようにしましょう。ストレスを上手く付き合うためにも、有給休暇を上手く利用すればOKです。もし、あなたが休みがちになることで、上司や周囲の管理職、経営層が何かしらの配慮を施してくれる可能性もあります。
上司と離れるのに最適な方法は転職することです。転職の場合、自分の意思でいつでも会社を辞めることができます。転職活動を進めて、いつでも辞められる状況を作ることで、心に余裕を持つことができます。そして我慢の限界がきたら、実際に転職すれば良いのです。
本当に限界が来たら、「相談、休む、転職」の選択肢を常に持っておきましょう。体調を最も最優先で考えるべきですからね。
業務の必要を超えて全否定する場合はハラスメントに該当
なお、否定しかしない上司は、場合によってはパワハラに該当するケースもあります。
例えば、以下のようなケースはパワハラになります。
・人格を否定する表現や暴言
・業務の必要性を超えた精神的、肉体的苦痛を与える
・威圧的な態度や表現を繰り返す
特に、仕事に関する事柄以外で、部下を否定したり、精神的苦痛を与えるような場合はパワハラと認定されるでしょう。
仮にパワハラに該当しそうであれば、すぐに会社を辞めることをおすすめします。否定しかしない上司のせいで、消耗してしまうのは、もったいないですからね。
転職や退職することも多少のリスクはありますが、パワハラが疑われるような上司であれば、勇気を出して、再スタートを切った方がいいでしょう。
その上で会社を辞めることを上司に伝えるのが嫌だったり、面倒な場合は退職代行サービスを使うのも一つの方法ではありますので、検討してみてください。
さいごに
以上、否定しかしない上司の対処法について紹介しました。
上司が部下を否定することは、職務上、避けることはできません。しかし、否定しかしなかったり、全否定を必要以上に繰り返す場合は、上司に問題があります。
否定しかしない人は、上司である以上に、1人の人間として、どこか問題を抱えているでしょう。
もし、否定しかしない上司のもとで働いているなら、ハズレの職場かもしれません。もし、上記で紹介した対策で上手く乗り切れるのであれば、ぜひ試してみて下さい。
それでも上手くいかない場合は、転職をすればOKなのです。くれぐれも考え過ぎて体調を壊さないように、気を付けてください。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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