人事異動に選ばれる人の特徴10選(人事経験者がタイプ別に解説)

仕事の悩み・その他
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人事異動ってどういった基準で選ばれているのか?気になりますよね。

 

人事異動がすぐ決まる人もいれば、ずっと同じ部署で働き続ける人もいます。

 

そこで、以下のような悩みや不安を感じることはないでしょうか?

・人事異動に選ばれる人の特徴は?

・人事異動に選ばれないのは自分のせい?

 

 

異動に選ばれない人にとっては、自分がお荷物社員なのでは?と不安に思ったりしますよね。

 

結論から言えば、異動に選ばれる人でも、そうでなくても、優秀であるかどうかは、一概に言えません。

 

私はこれまで人事の仕事を10年以上、経験し、人事異動に長く携わってきました。

 

そんな経験から、人事異動の裏側や人事異動に選ばれる人の特徴などをご紹介します。

 

人事異動を希望している人や異動を回避したい人にとって、参考になれば幸いです。

 

 

【結論】人事異動で一喜一憂する必要はない

結論から言えば、人事異動で一喜一憂する必要はありません。

 

なぜなら、これから紹介するように、人事異動に選ばれる人には様々な理由と特徴があるからです。

 

会社の都合で異動することもあれば、社員本人の事情で異動することもあります。

 

ですので、一概に異動の有無で、その人が優秀なのかどうかは、決めきれないのです。

 

そして、異動は会社が決定したものであるので、原則、断るわけにはいきません。

 

であるならば、一喜一憂しても意味がないですし、与えられたポジションで頑張るのみです。

 

 

人事異動の基本的な仕組み

では、まず初めに人事異動の基本的な仕組みや特徴についてご紹介します。

 

なお、会社によっては人事異動の仕組みや考え方は違いますが、基本的な部分は共通しています。

 

具体的に、以下の3つのポイントに分けて解説していきます。

・人事異動の役割

・人事異動の種類

・人事異動の実施時期

 

 

人事異動の役割

人事異動の役割は以下の3つです。

 

①人員補充 ➡ 退職などによる欠員補充のための異動

②社員のキャリア ➡ 経験を積ませるための異動

③組織活性化 ➡ 人を入れ替えて課題を解決するための異動

 

基本的には、①の人員補充が一般的です。

退職や休職などが発生した祭には人事異動によって、人を補充しなければなりません。

 

そして②は社員本人のキャリアを考慮して、様々な部署を経験させる目的があります。

1つの部署で専門性を磨くケースもありますが、多くの人は複数の部署を経験してキャリアを積んでいきます。

 

最後の③は、組織の課題を解決するために、優秀な社員を投入したり、

トラブル社員を他の部署に異動させるなど、組織活性化による人の入れ替えです。

 

人事異動は基本的にこの3つの役割があり、会社経営にとっては重要な要素なのです。

 

 

人事異動の種類

人事異動の種類は以下の2つです。

 

①会社都合の異動

②社員本人の事情による異動

 

①の会社都合の場合、会社主導で異動が決まります。

上記で挙げた、人員補充や社員のキャリア形成、組織活性化などが当てはまります。

 

人事異動の多くは会社主導の異動です。

 

一方、②の社員本人の事情による異動の場合、社員の希望であったり、やむを得ない事情で異動が決まります。

例えば、自己申告制度を活用した異動や、体調不良、人間関係でのトラブルなどが当てはまります。

 

社員本人の希望が叶えられるケースは稀ですが、事情が深刻であれば、異動に選ばれる可能性は高くなります。

 

人事異動の実施時期

人事異動の実施時期に、決まりはありません。

 

異動する必要があれば、いつでも異動が発生することになります。

 

ただし、定期的な異動時期として一番多いのは、4月1日付での異動でしょう。

続いて、10月1日付での異動が多いです。

 

年間の売上や組織目標に向けて、組織を構築する際に、1年の始まりである4月と

下期の始まりである10月に人事異動のタイミングが集中する傾向にあります。

 

ただし会社によっては、4月は忙しい時期ということで、6月や7月に実施するケースもありますね。

 

 

どの会社も大きな異動は年に1~2回発生し、あとは必要に応じて随時、異動が発生する感じです。

 

人事異動の決め方とは?【人事の裏側】

人事異動を決めるのは会社です。

 

しかし、具体的にはどのようにして決めているのか気になりますよね。

 

異動に選ばれる人の特徴は様々ですが、基本的に人事異動を決めるのは人事部です。

 

しかし、人事部が社員の特徴を把握し、コントロールすることは難しいのが現実です。

 

ですので、実際には各部署の所属長(管理職)が異動の計画や案を進呈し、人事部にて承認するような形です。

 

会社全体の大きな組織変更 ➡ 人事部or役員などの経営層が主導

各部署の小さな異動 ➡ 各部署の所属長(管理職)が主導

 

また、その他にも社員のキャリア形成や自己申告制度などによる希望の反映などもありますが、

こちらも人事部が主導で行うケースが多いですね。

 

というわけで、会社全体の組織運営にかかわる人事異動は基本的に人事部主導で決定していますが、

社員の個別事情や、各部署の都合による異動は、所属長や管理職もかなり関わっています。

 

もちろん上司との関係性や、管理職の評価、印象なども人事異動には関わってきますね。

 

 

人事異動に選ばれる人の特徴10選

それでは、人事異動に選ばれる人の特徴をご紹介していきます。

 

人事異動に選ばれる人には、様々な特徴があり、前向きな特徴もあれば後ろ向きな特徴もあります。

 

私が人事担当者として経験した内容をもとに、人事異動に選ばれる人達の特徴をまとめました。

 

 

<人事異動に選ばれる人の特徴>

・異動を希望している人

・10年近く同じ部署にいる人

・3年以上同じ部署に居る若手社員

・上司との関係が悪い人

・人間関係で問題を抱えている人

・全く仕事ができず、クレームを起こしている人

・職場が原因で体調不良になった人

・優秀で期待されている社員

・戦力にならないお荷物社員

・会社にとって信頼されている人

 

異動を希望している人

社員が異動を希望している場合、人事異動の対象にはなりやすいです。

希望を出すケースとしては、「会社の異動制度の活用」、「管理職との面談」などがあります。

ただし、希望したからといって、すぐに叶う可能性は低いと考えた方がいいでしょう。

実際には「会社の事情とマッチした人」、「結果を出している人」であれば比較的、異動に選ばれやすいですね。

 

 

10年近く同じ部署にいる人

同じ部署に長期間滞在している人は、人事異動に選ばれやすいでしょう。

特に10年近く異動がない人は、いつ異動してもおかしくないです。

ただし、資格や専門知識が必要な仕事で、異動対象にはなりにくい人も稀にいますね。

周囲と比較して自分だけ異動の頻度が少ない場合は、次の人事異動で選ばれる可能性は高いです。

 

 

3年以上同じ部署に居る若手社員

若手社員の場合は、少ない年数でも人事異動に選ばれるでしょう。

若い頃は、その人の適正を見極めるためにも、複数の部署を経験させる傾向にあります。

3年経てば、ある程度の仕事を覚えられ、経験値も溜まっているので、異動させやすいのです。

 

 

 

上司との関係が悪い人

上司との関係性が上手くいっていなかったり、

上司から一方的に嫌われている場合は異動対象に選ばれる人になるでしょう。

上司としても、関係性の悪い部下を自分の下に置いておきたくはないですからね。

特に、その部署のエース社員でない場合は、異動の対象になりやすいでしょう。

 

 

人間関係で問題を抱えている人

部署内の人間関係で問題を抱えている人は異動する可能性が高くなります。

仮に上司を上手くいっていたとしても、周囲と協調していなければ、業務上の支障をきたしますからね。

またあなた自身は問題ないと思っても、周囲から嫌われていたり、やりづらいと思われている場合もあります。

このケースでも、その部署のエース社員でない場合は、異動の対象になりやすいでしょう。

 

 

全く仕事ができず、クレームを起こしている人

仕事が出来なさ過ぎて、クレームばかり起こしている人は異動対象になりやすいです。

「仕事ができない人」や、「ミスが多い人」程度であれば、問題ありませんが、

致命的なミスやクレームを起こしている人は、異動の可能性大です。

会社としてもクレームを起こし続けている人を同じ部署に配置しておくわけにはいきませんからね。

 

 

職場が原因で体調不良になった人

職場の人間関係や仕事内容が原因で体調不良になった場合は、異動の可能性が高まります。

たまたまその部署の人間関係や仕事内容が「合っていなかった」と、会社が判断すれば、

異動させるケースは多いでしょう。

会社としても退職してほしくはないですし、他の部署で元気に働いてもらいたいので、一定の配慮をするのです。

 

優秀で期待されている社員

優秀な社員で、会社からも期待されている社員は異動対象になりやすいです。

将来の幹部候補として期待されている社員は、いろんな部署を経験し、キャリアを積み上げてもらうためですね。

また、「問題を抱えている部署の課題解決」や、「新規事業のプロジェクトへの参加」などの理由で、

異動するケースも多いでしょう。

 

戦力にならないお荷物社員

部署として戦力になってしないお荷物社員は、異動対象になりがちです。

必要な人材と思われていなければ、人員補充による異動や、組織改編による人事異動の対象になりやすいのです。

またトラブルやミスで周囲に迷惑をかけている人なので、部署としても扱いきれず、

短期間で異動となるケースも多いですね。

 

 

会社にとって信頼されている人

会社から良くも悪くも、信頼されている社員は異動に得らればれやすくなります。

特に会社都合の人事異動の対象になりやすいですし、会社としても異動させやすい社員ということになります。

時には、多少無茶な人事異動もありますので、

受け取り方によっては、会社にとって使いやすい人材ということになるでしょう。

 

 

まとめ

以上、人事異動に選ばれる人の特徴をご紹介しました。

 

ご紹介したように、人事異動に選ばれる人の特徴には様々な要因が関わってくるので、かなり複雑なものです。

 

そのため、一概に、異動に選ばれる人が「優秀な社員」もしくは「お荷物社員」とも言いきれないんですよね。

 

また人事異動は会社が決定するものである一方、社員にとってもうまく利用できる制度です。

 

人間関係や仕事内容が上手くいっていない人は、異動することで問題が解決することもあるでしょう。

異動することがどうしてもできない場合は、退職や転職を検討してみても良いかもしれません。

 

また、あなた自身が今後のキャリアに不安を抱えているなら、キャリア相談を受けてみるのもアリです。

現状が満たされない人、キャリアやライフイベントに不安を抱えているなら、少しは参考になるはずです。

(キャリアに特化したコーチング・ポジウィルキャリア)

 

では、この記事の内容をまとめます。

 

<人事異動で選ばれる人・まとめ>

・人事異動で一喜一憂する必要はない

・人事異動は様々な要因で起こり得るものなの

・人事異動を上手く利用して働きやすい人生を手に入れよう

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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