話すのが下手で口下手なことにコンプレックスを抱えている人は多いでしょう。
そして口下手であるが故に転職活動や面接に不安を抱えている人もいると思います。
「上手く話せるだろうか?」「話すのが下手だと採用されないのでは?」と不安になりますよね。
結論を言えば、話すのが下手で口下手であっても、転職での面接は通過できます。
私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、多くの面接に携わってきました。
そんな経験から話すのが下手で口下手な人でも転職で面接突破できる理由や方法を紹介します。
この記事では以下のような悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・話すのが苦手で、転職活動に不安を抱えている人
・口下手でも面接を上手く乗り切る方法
・口下手は転職に不利なのか、知りたい人
話すのが下手で口下手でも転職の面接で不採用になることはない
口下手であっても、転職面接で不採用になることはありません。
その理由は下記のとおりです。
・話が上手いことよりも、態度や仕事のスキル、性格などを見ている
➡口下手でも誠実さや真面目さが伝われば、採用になるケースは多い
・口下手な人は意外と多い
➡逆に喋りが上手い人の方が少ないので、気にする必要はありません
・むしろ口下手な方が、好印象なケースもある
➡面接官の好みによっては、話すのが苦手な人の方が評価が高いこともあります
転職の面接で見ているのは、話が上手いか下手か、などの表面的な部分だけでなく、人間性や態度、そして能力やその企業への志望度などを見て、判断しています。
もちろん、コミュニケーションが上手いに越したことはないですが、下手だからと言って必ずしも面接で落ちるわけではありません。しっかりと自分をアピールできる材料があれば、問題なく面接では受かります。
そして、一般的には口下手な人の方が多く、流暢に話せる人の方が少ないでしょう。特に面接になれば、緊張感によって、余計に話すのが下手になり、思うようにしゃべることもできません。逆に言えば、面接では多くのひとが、口下手になってしまうので、あまり気にする必要はないでしょう。
なお、話すのが苦手であったり、口下手な方が、面接官や人事の評価が高くなるケースもあります。真面目な印象を受けるでしょうし、見た目よりも中身を見てもらえるようになります。
必要以上に、口下手なことを思い悩む必要もありません。口下手なことを理解しつつ、自分ができることをやれば、面接も上手くいくはずです。
話すのが下手で口下手な人でも面接を通過する方法
なお、話すのが下手な人が、もっと面接で通過しやすくなる方法を紹介します。
口下手でも全く面接に受からないわけではありませんが、やはり喋りが上手い方が、面接官の印象が良いのも当然です。
口下手な人が転職の面接でやるべき対策を紹介します。
・身だしなみや挨拶、声の大きさ、笑顔を意識する
➡話すのが苦手でも、見た目や礼儀など、他の部分は丁寧にできるはずです
・話す内容を、あらかじめまとめておく
➡想定問答を準備しておけば、焦らずに済みます
・話すのが苦手、口下手をアピールするのはOK
➡短所を伝えることでミスマッチも減りますし、緊張が緩和されるケースもある
・なるべく簡潔かつ分かりやすく伝える
➡ダラダラと長く話してしまのはNGです
口下手であっても、表情や見た目、声の大きさや話し方が良ければ、面接官には好印象です。
逆に喋りが上手くても、暗い表情や下品な話し方をしていればマイナスですからね。
また、上手く話せるか不安な人は、スマホやノートで、話す内容をまとめておくと良いでしょう。慌てることもないですし、自然と伝えられるはずです。
なお、口下手であることを、面接中に伝えるのも一つの技術です。短所を相手に伝えることで、逆に喋りやすくなることもありますし、ミスマッチも防げるので、伝えるチャンスがあれば伝えてみるのも一つの方法です。
そして、いくら話すのが苦手とは言っても、自分の言いたいことだけをダラダラ伝えるのは避けましょう。話の長い人や、質問違う回答をする人は面接官の印象が物凄く悪くなりますので、気を付けましょう。
話すのが下手で口下手な人が面接でやってはいけないNG行為
次に、話すのが下手で口下手な人が転職活動や面接で避けるべき行為を紹介します。
面接でやってしまうと、後悔する可能性があるので注意しましょう。
・無理をして「話が上手い」ことをアピールする
➡嘘をついたり、無理なことをすると面接官に気付かれます
・口下手なことを気にし過ぎて悩む
➡余計に話せなくなりますし、自信が無いように見えてしまう
まず、自分を良く見せようとして話上手であるかのような振る舞いは辞めましょう。面接官にも見抜かれて、評価が下がってしまいます。何より、それで受かってもミスマッチになる可能性も高く、入社して後悔するケースもありますからね。
次に、口下手なことを悩みすぎるのは避けましょう。悩みすぎて、余計に話せなくなったり、自信を無くしてしまうので、「話すのが苦手で何が悪い」という気持ちで、ありのままのあなたで勝負しましょう。
もちろん、準備をしたり、練習をすることは重要ですし、やるべきです。ただし、明らかに無理をしたり、嘘をついたり、落ち込むほど悩むのは、マイナスにしか働きませんので、辞めましょう。
転職活動においては、アピールしたり、反省するのも、程々にやるのがベストです。
話すのが下手で口下手な人は転職や面接で不利になる?
話すのが苦手で口下手な人は面接で不利になるのでしょうか?
結論から言えば、多少は不利になってしまいます。
やはり、喋りが上手いことに越したことはないですからね。
もし、能力や経験、性格など、全く同じ人がいて、話すのが下手な人と話すのが得意な人がいれば、話すのが得意な人を採用するのが一般的です。
仕事をする上でコミュニケーション能力は重要ですし、面背ににおいても高評価であることは間違いありません。
ただし、話すのが下手であっても、他に長所や得意なことがあれば、全然問題ありません。
それに少々、口下手であっても、しっかり準備していけば面接では何とか喋ることができます。
面接では雑談をするわけではありませんし、ある程度決まった質問と答えが繰り返されるだけです。想定問答を準備し、実際に面接での受け答えを練習しておけば大丈夫です。
始めは緊張するかもしれませんが、転職活動を重ね、面接をこなしていけば、慣れてきますので、話すのが下手な人でも、徐々に上手くなっていくでしょう。
【実体験】口下手でも転職や面接で通過する人は多い
実際に私が経験した話を紹介しようと思います。
私はこれまで数多くの面接を担当してきましたし、採用活動に携わってきました。
そして話すのが下手な人や口下手な人も数多く受けてきました。
そんな面接経験から、言えることは、「口下手でも転職の面接で通過する人は多い」ということです。
私が人事面接を実施した経験の中で、印象に残っているケースを紹介します。
・口下手だったけど、一緒に仕事をしたいと思えた人
・緊張で上手く話せなかったけど、話の内容は論理的で信用できる人
・話すのは苦手だったけど、伸びしろを感じた人
上記で紹介した人達は、皆、採用されています。
結局、話が下手で、流暢に喋れなくても、話の内容や態度が重要であることが分かると思います。
そして、特に重要なのが「一緒に働きたいと思える」かどうかです。
やはり、人間である以上、生理的に受け付けない人や、一緒に働きたくないと感じてしまう人には、いくら優秀で合っても、採用内定は出ません。
また、面接の段階では、能力が低くても、将来的には期待できるような人も採用に繋がりやすいです。経験を積むことで、話すのが上手くなっていくケースもありますからね。
繰り返しですが、人事担当者の経験から言えることは、「口下手でも採用されている人が多い」ということですので、口下手な人でも転職活動に悲観することはありません。
さいごに
以上、話すのが苦手で口下手であっても転職や面接で上手くいく理由を紹介しました。
確かに、話すのが苦手で口下手だと、損をすることは多いです。そして、話すのが得意な方が、面接でも有利なのは間違いありません。
しかし、転職や面接で評価するのは、「話の上手さ」だけではありません。
むすろ、もっと中身の部分を見て面接官は判断するのです。
話が上手ければ、第一印象は良いでしょうが、中身が無かったり、質問への返しが弱いと、結局、不採用になることはたくさんあります。
逆に口下手でも内容が良く、態度や人間性を評価されれば、転職活動が成功することもたくさんあるのです。
もし、話すのが下手で、口下手である人は、必要以上に落ち込むことを止めてください。
しっかりと準備をして、練習を重ねて行けば問題ありません。
転職や面接では話の上手さよりも、もっと大事なことがありますからね。
適度に反省し、しっかりと準備と練習をすれば、きっと転職も面接も上手くいくはずです。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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