退職することを上司に伝えたら、「無責任だ」と言われて悩んでいませんか?
特に、以下のような状況の人であれば、無責任と言われてしまう可能性も高いでしょう。
・重大なプロジェクトを任されている
・期中でいきなり退職する
・上司が高圧的で怖い
確かに、退職することで上司や会社が困るのは事実です。
しかし、だからと言って無責任ではありませんし、退職できないことはありません。
退職することは労働者の権利であり、全く無責任ではありませんので、安心してください。
とは言え、退職することを「責められたり、無責任だ」と言われたら、退職しづらくなりますよね。
私はこれまで人事の仕事を10年以上経験してきました。
そんな経験から、退職する際に無責任と言われた時の対処法を紹介します。
<筆者のプロフィール>
・人事関係の業務に10年以上従事
・退職にかかわるトラブル対応を数多く経験
・退職にかかわる法律、規則、運用について熟知
⇒上記の経験から悩み解決の対策や提案をご紹介!
退職を伝えて無責任と言われた!本当に無責任?
退職を伝えて無責任と言われることで、精神的に辛くなりますよね。
そして本当に退職することは無責任なのでは?と思い悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
結論、退職することは無責任でも何でもありません。
普通に退職して大丈夫ですし、社会人として、人として何一つ間違ったことではありません。
理由としては、
・退職するのは労働者の当然の権利だから
・多くの人が普通に退職しているから
・退職に伴う影響は会社が考慮すべきだから
といったところです。
退職するのは自由ですし、職業自由の選択が憲法22条に規定されています。
どんな理由があれ、退職できないことはありませんし、どこで働くかは労働者が選ぶことができます。
また、世間一般的にほとんどの人が普通に退職し、転職を経験しています。
昔の古い考えであれば、定年まで働くのが当たり前だったかもしれませんが、近年では退職することは常識的なことと捉えられています。
そして、退職することで人手不足になったり、あなたが退職することでプロジェクトが上手くいかないことも想定されるでしょう。
しかし、これらの事情はあなたの責任ではなく、会社側の責任です。
退職者に対して、後任を補充したり、スキルや専門性を全てあなたに任せていた会社や上司の責任です。
ですので、あなたが退職することで会社や職場が困る責任は、あなただけではなく、会社や上司にあることを認識しておきましょう。
繰り返しになりますが、退職することで無責任といわれる筋合いはありませんね。
退職するのに無責任と言われたら、パワハラを疑おう!
なお、退職を相談した際に、無責任と言われた場合、パワハラを疑っても良いでしょう。
正直言って、退職する人に対して、無責任などの心無い言葉を伝える上司には問題があります。
特に以下のようなケースでは、パワハラを疑っても良いでしょう。
・人格否定や暴言を言われた
・「退職を認めない」と言われた
・長時間説教をされた
ハラスメントに該当したり、コンプラに違反するような行為になります。
確かに、上司にとっては、部下が退職することは職務上の損失でしょうし、感情的になる部分もあります。
しかし、だからと言って精神的な苦痛を与えたり、退職することを拒否するような行為はマズイですね。
そして、そんな上司がいる会社はブラック企業の可能性も高いです。
結論、退職したいことを伝えた際に、無責任と言われた場合、そんな職場は早く退職した方が良いでしょう。
社員に優しい職場とは言えませんし、コンプラも正しいとは言えません。
注意!無責任な退職の仕方もある!
とは言え、退職の仕方によっては無責任と言われて当然な場合もあります。
普通に退職すれば問題ありませんが、非常識な行動によっては無責任と言われることもあります。
例えば以下のようなケースです。
・無断で会社を休んでいた場合
・わざとミスをしたり、あえて迷惑をかけた場合
・会社の規程や法律を無視して退職しようとする場合
無断欠勤をしたりバックレて退職しようとするのは、NG行為なので、無責任と言われても仕方がありません。
社会人として、無断欠勤は絶対に避けるべき行為なので、注意しましょう。
また、退職するからといって、わざと職場に迷惑をかける行為も絶対にダメです。
会社に大きな損失が出てしまい、無責任と言われたとしても仕方がありませんね。
なお、会社の規程において、いつまでに退職を伝えるべきか規程されています。(通常1~2ヶ月前)
法律では2週間前であれば退職できますが、特別な事情がなければ会社の規程に従うのがベターでしょう。
そんな規程や法律を無視して、すぐに退職しようとすれば、無責任と言われてしまうこともあるでしょう。
もし、上記のようなケースで無責任と言われた場合は、あなたの方が悪い可能性があります。
例えば、退職するにあたって、以下のようなことを不安に感じることもあるでしょう。
・引継ぎを十分にできない
・退職日まで有給休暇を取得する
引継ぎができなかったり、有給を消化して退職する場合、無責任なるのでは?と心配になりますよね。
結論、無責任ではありません。
なぜなら、これくらいのことは、一般的に起こり得ますし、日常茶飯事です。
業務を引き継ごうにも、引き継ぐ相手がいないこともありますし、有給を消化して退職する人もたくさんいます。
必要最低限の配慮とマナーさえ守っていれば、無責任な辞め方にはならないので、安心しましょう。
退職するこで無責任と言われた時の対処法
では、退職を伝えて無責任と言われた際の対処法を紹介します。
具体的には下記の方法があります。
・表面上は謝りつつも退職の意思が固いアピールをする
・人事部に相談して然るべき対応をしてもらう
・退職代行を利用する
無責任と言われたとしても、強気に返答する必要はありません。
一旦謝りつつ、上司のプライドを逆撫でしないようにしましょう。
ただし、必ず退職する意思を曲げないようにしましょう。
考えがぶれた場合、強引に引き止められる可能性が高くなりますからね。
また、上司だけがおかしい場合は、人事部に相談するのも効果的です。
人事部として上司に対して適切な対応をしてくれます。
場合によっては人事部と直接、退職手続きを行える可能性もあるので、相談する価値はあります。
なお、退職手続きが怖くなったり、面倒に感じた場合は、退職代行の利用がオススメです。
費用は2〜3万円かかりますが、あなたの代わりに退職手続きを全てやってくれます。
退職の申し出や、退職日の交渉なども全てやってくれます。
上司との話し合いに嫌気がさしたり、精神的に追い詰められた際は利用をオススメします。
特に弁護士法人が運営している退職代行であれば、スムーズに手続きを進められるでしょう。
逆に!退職する際、無責任と言われたら即刻退職しよう!
なお、退職を伝えた際に無責任と言われた場合、そんな会社は退職すべきでしょう。
そのようなことを言う会社はブラック企業の可能性もあります。
そして、普通はそんなことを言いませんからね。
無責任と言われたり、引き止められたとしても、即刻退職すべきです。
おそらく、退職する際に無責任と言われた場合、以下のリスクが考えられます。
・ブラック企業、パワハラ上司の可能性
・残っても使い潰される可能性
・精神的に追い詰められる可能性
やはり、正常な会社ではない可能性が高いでしょう。
そのため、即刻退職すべきですが、退職しようにも、強引に引き留められたり、脅されたりする可能性も高いでしょう。
もし、退職しようとして精神的に追い詰められている場合は、退職代行を利用すればよいでしょう。
なお、以下の機関に相談するのも一つですが、即効性がない上に余計に揉める可能性があるので、慎重に検討しましょう。
・労働基準監督署
・労働組合
相談するのはOKですが、相談したとしても、悩みが解決されなかったり、手続きなどにストレスが増えてしまうだけの場合もあります。
単に退職したいだけなら、退職代行が手っ取り早いのは確かですね。
さいごに
以上、退職を伝えて無責任と言われた時の対処法を紹介しました。
無責任と言われたとしても、慌てる必要はありません。
そんなことを言う上司や会社がおかしいだけで、あなたは真っ当な振る舞いでることを認識しましょう。
退職する際に無責任になるかどうかは、信頼の問題でもあります。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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