メンタルが弱い人に合う仕事とは何だろうか?と気になりますよね。
仕事のストレスやプレッシャーに弱く、精神的に疲れやすい人は、毎日が大変ですよね。
仕事が終わる度に、消耗し過ぎて「もうダメだ」と限界を感じている人も多いでしょう。
しかし、そんなメンタルが弱い人にも合う仕事があれば、早く転職先したいですよね。
結論を言えば、メンタルが弱い人に合う仕事はたくさんあります。
私はこれまで人事の仕事を10年以上続けてきました。そして多くのメンタル不調者と関わり、人事異動の手続きや退職の手続きを行ってきました。
また、私自身もメンタルが弱い方で、キャリアを形成するのにかなり苦労した経験があるので、メンタルが弱い人も気持ちが痛いほど理解できます。
そんな経験をもとに、メンタルが弱い人に合う仕事やおすすめの転職先を紹介します。
この記事では以下の悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・メンタルが弱い人に合う仕事が知りたい
・メンタルが弱い人が転職で気を付けるべきこと
・メンタルが弱くて仕事に限界を感じている
メンタルが弱い人に向いている仕事の特徴
メンタルが弱い人に向いている仕事の特徴を紹介します。
主な特徴は下記のとおりです。
・自分のペースで進められる仕事
➡予定通りに進められて、他者に影響されにくい仕事
・ミスが大きなクレームに発展しづらい仕事
➡社内の人に向けた仕事であったり、複数人でカバーできる仕事
・スキルや専門性が身に着く仕事
➡知識や経験が積み重なればなるほどストレスが減る仕事
・コツコツ進められる仕事
➡細かくて正確性が求められる仕事
・ルールやマニュアルに従ってできる仕事
➡法律や社内ルールに則って進められる仕事
基本的にマイペースに仕事ができ、ミスをしても大きな影響を及ぼさない仕事が向いています。
そして、専門性を活かしたり、真面目に積み上げられるような仕事が向いています。
要領良く仕事をするよりも、一歩ずつ着実に進められるような仕事の方が安定はしていますからね。
また安定感や安心感のある仕事、職場であれば、メンタルの弱い人でも、本来のチカラを発揮できるはずです。
一見、地味で細かい仕事の方が、メンタルの弱い人には向いていますね。
メンタルが弱い人に向いていない仕事の特徴
逆に、メンタルが弱い人には向いていない仕事の特徴を紹介します。
具体的な特徴は下記のとおりです。
・ノルマや数字達成が求められる仕事
➡成果が求められる仕事はプレッシャーが凄い
・対人関係の仕事
➡お客さん相手であったり、他部署との連携が必要な仕事はストレスが増える
・納期が短い仕事
➡緊急性の高い仕事は緊張感が続いてしまう
・環境の変化が大きい仕事
➡出張や外出など、一定の場所で仕事ができない
・断られることが多い仕事
➡新規開拓などの訪問営業や電話営業
やはり、結果を求められたり、人と人の間に板挟みになるような仕事はストレスが多く、向いていないでしょう。
またスケジュールを自分でコントロールできず、仕事の流れが一定ではない職場環境も向いていません。
緊張感やスリルのある仕事は「楽しさ」や「達成感」がある一方で、メンタルの弱い人には向いていないので要注意です。
一見、派手に見えて、期待感の強い仕事は、メンタルの弱い人には向いていないでしょう。
メンタルが弱い人が転職で気を付けるポイント
次に、メンタルが弱い人が転職で気を付けるポイントを紹介します。
具体的には下記の注意点を意識しましょう。
・こだわりを持ち過ぎない
➡期待し過ぎるとギャップに苦しむ
・求人内容の謳い文句に騙されない
➡残業が少なかったり、未経験OKであっても、辛い仕事はある
・ミスマッチを防ぐ
➡背伸びをせず、自分に合った仕事を見つける
メンタルが弱い人が転職する場合、こだわりを持ち過ぎる傾向にあります。
「仕事内容、勤務時間、人間関係」等、こだわりたい気持ちも分かりますが、完璧な会社など存在しません。
とにかく「自分ができる仕事」、「ストレスが少ない仕事」を優先して選ぶようにしましょう。
転職でこだわり過ぎると失敗して後悔する可能性が高くなります。
また、求人内容を鵜呑みにしないようにしましょう。
あなたに合った仕事や、あながた得意な仕事を探すようにしましょう。
背伸びをして、ストレスを溜める仕事を選ぶことだけは避けたいですからね。
メンタルが弱いことを自覚し、ミスマッチが起きないような転職活動を心がけましょう。
「メンタルが弱い」=「仕事ができない」ではない
なお、メンタルが弱いことは仕事をする上で不利になります。
しかし、メンタルが弱いからと言って、仕事ができないわけではありません。
ストレス耐性がなくても、他の人にはない長所を活かしたり、専門性を磨けば、十分活躍できます。
メンタルが弱いからといって、仕事ができないわけではない理由は下記のとおりです。
・ストレスやプレッシャーを感じやすいだけ
・人には適材適所がある
・傷つきやすい反面、長期的に考えれば成長しやすい
ストレスやプレッシャーを感じたとしても、真面目に職務を全うする意思さえあれば、問題ありません。
周囲の人に頼ったり、ストレスを上手く回避する術を学べば良いのです。
また、人には向き不向きがあります。逆に言えば、メンタルが強い人であっても、苦手な仕事や慣れない仕事であれば、全く戦力にはならないでしょう。
そして、メンタルが弱い分、他人に共感できたり、反省して改善に活かすこともできます。メンタルが弱いことは、仕事をする上でデメリットにはなりますが、その特性を活かせば、十分活躍できることを認識ましょう。
適材適所で向いている仕事に就くことが出来れば、メンタルが弱い人でも、優秀な人材になれるのです。
メンタルが限界を迎えている時は?
どんな人でも我慢には限界があるものです。
メンタルが限界を迎えている時の対処法は下記のとおりです。
・上司や人事部に相談する
➡業務上の配慮をしてもうか、配置転換を希望しましょう
・有給休暇を使って休息する
➡有給休暇をどのように使うかは労働者の自由であり、権利です
・産業医or医師の診断を貰う
➡正式に長期休暇(休職)しましょう
とにかく一人で悩み続けるのは避けましょう。周囲の人に相談すべきであり、上司もしくは人事部に相談しましょう。上手くいけば悩みが解決するかもしれませんし、相談したことで気持ちが楽になります。
また、無理をする前に定期的に有給休暇を利用して、リフレッシュしましょう。心身共に疲れを癒すことで、体調不良を回避できますし、メンタルを安定させることもできます。
しかし、どうにも限界な時は産業医や医師に診断してもらいましょう。診断書が出れば、正式に休職をすれば良いですし、無理をする必要はありません。
優先すべきは仕事ではなく、体調です。
もし転職活動を平行してやっているなら、転職活動のペースを見直すなど、体調に合わせて進めましょう。
メンタルが弱いと転職を繰り返す?
メンタルが弱いと転職を繰り返すのでは?と不安になると思います。
結論を言えば、メンタルが弱いからと言って、全ての人が転職を繰り返すわけではありません。
では、転職を繰り返すケースとそうでないケースをそれぞれ紹介します。
<転職を繰り返すケース>
・プライドを捨てられない人
・人に相談できない人
・0か100で考えてしまう人
プライドが高く、周囲の人に相談できない人は転職を繰り返す傾向にあります。自分一人で悩みを抱え込むとともに、プライドが高いため、ちょっとしたきっかけで転職を思い立ってしまうでしょう。
また、極端な思考の人も転職を繰り返す可能性が高いですね。
メンタルが弱い人で、柔軟な思考ができない人は転職を繰り返しやすいです。
<転職を繰り返さないケース>
・限界が来る前に周囲に相談できる人
・スキルや経験でメンタルの弱さをカバーできる人
・冷静かつ計画的に考えて判断できる人
適宜、悩みを相談したり、他人を頼れる人はメンタルが弱くても、転職を繰り返さずに済みます。また、真面目に専門性を磨いたり、スキルを伸ばせることも重要な要素ですね。
そして感情的にならず、客観的な判断ができる人は転職を繰り返さない人の特徴でもあります。
傷つきやすい人であっても、感情的にならず、長期的な観点で考えられる人は転職を繰り返さないでしょう。
いずれにせよ、メンタルが弱い人であっても、考え方を柔軟にして、周囲の人に頼ることで、転職を繰り返さずに済みます。
メンタルが弱いことを自覚するとともに、「極端な思考」や「感情的な判断」を捨てて、周囲に相談できるようにしましょう。
メンタルが弱い人が転職活動をする際のアドバイス
メンタルが弱い人が転職活動をする際のアドバイスを紹介します。
転職活動において、下記の点を気を付けることで、選考を通過できる確率が上がります。
・自分のペースで転職活動を進める
・面接では、あえて「メンタルが弱い」ことを言う必要はない
・転職エージェントに希望(あなたに合った仕事)を伝えておく
無理をして転職活動を進めると、体調も壊す可能性がありますし、あなたのペースを守りましょう。
焦っても、良い結果は出ないですし、後悔する可能性がありますからね。
また、面接では「メンタルが弱い」ことを主張するメリットはありません。逆に「メンタルが強い」と嘘を言う必要もありませんが、あえてメンタルが弱いことを伝えても、選考自体が有利にはなりませんからね。
そして、重要なのは転職エージェントを活用した際に、エージェントにしっかりと希望を伝えておくことです。例えば、「ストレスがプレッシャーの多い仕事は避けたい」、「自分に合った仕事を紹介してほしい」といった感じです。
逆に言えば、上記を守らない場合、転職活動で不利になったり、転職活動が上手くいかないケースがあります。
無理をしたり、背伸びをしたり、あなたの性格や希望と真逆の結果(ミスマッチ)にならないよう、注意しましょう。
メンタルが弱い人にオススメの職種【転職先】
では、さいごにメンタルが弱い人にオススメの職種を紹介します。
もし、転職を考えているのであれば、下記の職種が良いでしょう。
比較的、ストレスやプレッシャーが少なく、オススメです。
<メンタルが弱い人にオススメの職種>
・事務職(総務、人事、経理、法務、営業事務、医療事務、学校事務、等)
・社内の情報システム部門(SE)
・図書館司書
・地方公務員
・短時間、短期間の仕事(派遣社員、契約社員、アルバイト、等)
超特殊な職種を除けば、上記のような仕事が比較的、ストレスやプレッシャーが少ないです。
やはり、成果やノルマが求められる仕事は、やりがいや給料が高い反面、ストレスが大きいですからね。
営業職などは、メンタルが弱い人には向かないので、絶対避けましょう。
サラリーマンの人で、転職するのであれば、事務職がオススメです。
未経験でもOKですし、求人も比較的たくさん出ています。
専門性やスキルは必要になりますが、徐々に覚えて行けばいいですし、営業のようにノルマや納期に追われる心配もありませんので、真面目な人やコツコツタイプの人には最適でしょう。
転職活動する上で、上記のような職種に転職するなら、転職エージェントを利用するのが一番です。
選考対策や面接の調整などもしてくれるので、時間や労力を節約することもできます。
特に、未経験の職種であればあるほど、専門家のアドバイスや意見を貰いながら、選考対策することで、転職できる可能性も各段に向上しますからね。
メンタルが弱いことで悩んでいる人は、ぜひ勇気をもって上記のような職種への転職を検討してみてください。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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