休職のまま退職したいと考えることもあるでしよう。
しかし、退職日をいつにするべきか迷うこともありますよね?
例えば、以下のような疑問や悩みを抱くのではないでしょうか?
・休職のまま退職できるの?
・今すぐ退職できるの?
・損をしない退職日はいつ?
結論、休職のまま退職できますし、普通に働いている人と同じように退職できます。
もちろん、手続きや制度があるので、「今日、明日」に退職することは難しいですが、1ヶ月程度先であれば退職できるでしょう。
なお、会社の制度やルールによっては、退職日を逆算してあらかじめ伝えておく必要があります。
私はこれまで人事の仕事を10年以上、経験していました。
そんな経験から、退職日を悩んでいる休職中の人に、アドバイスや対処法を紹介します。
休職のまま退職する際の退職日は特別な取り扱いになる?
休職している場合、退職日は特別な措置が講じられるのでは?と疑問に思うこともあるでしょう。
結論、休職のまま退職する場合でも、普通に退職する人と同じ制度が適用されます。
休職しているからといって、早く退職できるわけでもないし、遅くなるわけでもありません。
ですので、休職して退職する場合も、他の人と同じように退職日を検討すればOKです。
基本的には、
「会社の制度でいつまでに退職の申し出が必要か確認する」ことが必要です。
退職の申し出期限については、「就業規則」に書かれています。
もし分からない場合は、人事部に確認してみれば良いでしょう。
なお、法律では2週間前までに退職の申し出をすれば退職できることになっています。
ですので、法的には2週間あれば退職できるのです。
ただし、会社の規定に則って退職するの方が無難だと思います。
なぜなら、会社の規定を無視するとトラブルに発展するリスクがありますからね。
なお、退職の申し出に関する規定については、以下の期間がで定めれているケースが多いです。
・1ヶ月の会社が多い
・最短だと2週間~1ヶ月程度の会社もある
・長くても2ヶ月
私の経験上、2週間~2ヶ月の間で退職の申し出期間を定めている会社がほとんどですね。
休職のまま退職する際の退職日に関する注意点
なお、休職のまま退職する際に、注意すべきことがあります。
退職日を決めるにあたって、参考にしましょう。
<休職者が退職日を検討する際の注意点>
・転職先が決まっているなら、被らないようにする
・焦って早めに設定し過ぎないようにする
・休職期間の満了に気をつける
転職先が決まっているなら、被らないようにする
当然ですが、転職先が決まっている場合、転職先への採用日よりも先に退職しておく必要があります。
現職と転職先の雇用期間が被ってしまうと、転職先に迷惑がかかりますし、信頼を失うリスクもあります。
社会保険の手続きなどにも影響が出ますから、転職日と退職日を被らないようにしましょう。
基本的には、退職の申し出リミットを確認しておきつつ、転職先の採用日を決定するようにしましょう。
せっかく、転職が決まったのに、退職の手続きができず、トラブルになるケースもありますからね。
焦って早めに設定し過ぎないようにする
休職中であるなら、退職を焦る必要はありません。
まず、体調の回復を優先すべきですからね。
社会保険に加入しているなら、休職期間中であっても、傷病手当金の受給もあります。
焦って、退職して体調が回復しなかったり、生活費に困るようでは、リスクが大きすぎますからね。
会社や人間関係が嫌で、今すぐに会社と縁を切りたい気持ちも分かりますが、休職中は療養を優先に考えておきましょう。
転職先が決まったり、家族からの援助が期待できないようなケースにおいて、退職日を焦って早める必要はありません。
休職期間の満了日に気をつける
いつまでも休職を継続できるわけではありません。
会社の制度によりますが、休職期間が継続して、復職できなければ休職満了による退職になってしまいます。
退職日を自身で決めようにも、休職期間の満了日を超えて、退職することはできませんからね。
ですので、いつまで休職することができるのか、最長期間を確認しておきましょう。
就業規則で確認するか、人事部に相談するのが良いでしょう。
一般的には1年6ヶ月という会社が多いです。
※傷病手当金を受給できる期間が1年6ヶ月なので、その期間にあわせている会社が多いですね。
休職のまま退職する際の退職日はいつがベスト?
では、実際に休職して退職する場合の退職日はいつがベストなのか気になりますよね。
結論としては、いつでも大丈夫です。
強いていうなら、下記の要素を守るのが良いでしょう。
・1〜2ヶ月前に退職の申し出をしておこう ➡ 急すぎると迷惑がかかる
・体調に配慮しよう ➡ 焦って転職は禁物
・退職後の生活を考えよう ➡ 失業保険や傷病手当の受給条件等
急に退職するとなると、会社にも迷惑がかかりますし、あなた自身も退職に向けた準備ができません。
規程にもよりますが、1~2ヶ月程度の余裕を持って、事前に退職を伝えましょう。
また、優先すべきは体調回復です。焦って退職したり、転職することで体調が悪化するのは防ぐべきですからね。
退職したい理由があるにしても、冷静かつ客観的に判断しましょう。
そして、退職後の生活についても準備、確認しておきましょう。
失業保険を受給できるタイミングや条件、傷病手当金がいつまでもらえるのかなど、あなたの生活に大きく関わってきます。
要は、勢いで退職するのはNGということです。
もし、冷静に判断した結果であれば、休職のまま退職する際の退職日はいつだって大丈夫です。
休職のまま退職する場合のメリット・デメリット
さいごに、休職のまま退職する際のメリットやデメリットを紹介します。
普通に退職することに比べて、面倒なこともあれば、楽に退職できる要素もあります。
それぞれ確認して、参考にしてみてください。
<休職のまま退職するメリット>
・引き継ぎがいらない
・強引な引き止めに合いずらい
休職しているため、業務の引継ぎを求められることもありませんし、強引な引き止めにも合いずらいです。
会社や上司としても後任補充や引継ぎを焦る必要がないからです。
また、休職している人に対しては会社や上司も配慮するため、そこまで強引な要求はされないでしょう。
要するに、休職のまま退職する場合、比較的、退職しやすい傾向にあると言えるでしょう。
<休職のまま退職するデメリット>
・退職手続きに時間がかかりやすい
・お礼の挨拶などができない
対面での手続きができないため、メールや電話でのやり取りになってしまいます。
また書面の手続きも郵送になるので、手間や面倒が増えるでしょう。
分からないことを気軽に聞いたり、相談できないデメリットもあります。
そして、お世話になった人達に挨拶を交わせないのも、心苦しい側面がありますね。
休職のまま退職する場合、罪悪感や申し訳なさを感じるデメリットが大きいでしょう。
さいごに
以上、休職のまま退職する際の退職日の考え方について紹介しました。
休職のまま退職することは問題ありませんし、退職日も自由に考えて問題ありません。
注意すべきは、下記の要素くらいでしょう。
・退職の申し出をいつまでにしなければならないのかを確認する
・休職期間満了がいつまでなのかを確認する
そして、焦って退職日を決めてしまわないことも重要です。
体調面や生活面を考慮して、あなたにとっていつ退職するのがベストなのかを、冷静に考えましょう。
また、休職のまま退職しづらい時は、退職代行などへの相談や利用を検討するのもありかもです。
以上、さいごまで読んでいたきありがとうございました。
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