残業しない人は評価されないのか?【人事経験者が解説】

仕事の悩み・その他
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「残業しない人は評価されない」という考え方は本当なのでしょうか?

 

そんな疑問を抱いている人にとっては、以下のような悩みや不安を抱えているのではないでしょうか。

・早く仕事を終えても、評価されないの?

・ダラダラ残業していても評価されるの?

・残業している人の方が評価されやすいの?

 

一般的に考えれば、早く終わらせた方が効率的ですし、会社にとってもメリットが大きいはずです。

しかし「残業しない人は評価されない」という考え方が、根強く残っている会社が多いのも現実です。

 

私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、人事評価などに携わってきました。

そんな経験から、「残業しない人は評価されない」という考え方について、解説していこうと思います。

 

 

残業しない人は評価されないは本当?

「残業しない人は評価されない」というのは半分、本当です。

 

というのは、「全く仕事もせずに残業しない人」もいるからです。

仕事量も少なく、毎日定時に帰っている人に高い評価が与えられるわけはありませんよね。

 

一方で、大量に仕事を抱え、一生懸命残業して頑張っている人もいます。

そういった人に関しては、高い評価を与えられがちですよね。

 

 

ただし、やっかいなのは、以下のような人達です。

・仕事もないのに、ダラダラ残業している人

・仕事は大量に抱えているけれど、効率良く終わらせる人

 

上記のような人達は、残業時間だけでは、一概に評価を判断できませんよね。

この場合、残業時間ではなく、仕事のパフォーマンスで評価を判断する必要があります。

 

それを上手く判断し、評価するには上司の能力が求められます。

優秀な上司であれば、単純に残業時間ではなく、仕事のパフォーマンスで評価してくれるでしょう。

しかし、無能な上司であれば、「残業しない人は評価しない」という誤った判断をしてしまうこともありますね。

 

 

残業しない人が評価されない理由

次に、残業しない人が評価されない理由について、解説していきます。

 

上記で、残業しない人が評価されないのは、半分本当であることを紹介しました。

では、具体的に評価されない理由について紹介します。

 

<残業しない人が評価されない理由>

・上司に問題があるから

・会社の体質が古いから

・残業している人の方が頑張っているように見えるから

 

 

上司に問題があるから

上司に問題がある場合、残業しない人は評価されない状況に陥ってしまいます。

特に、マネジメントが苦手な人や、考え方が偏っている管理職はこの傾向が強いでしょう。

仕事内容や普段の仕事ぶりを評価するよりも、単純に残業している人を評価する方が簡単です。

細かな評価や判断ができない上司は、残業しているかどうかが、評価判断の基準になってしまいがちですね。

 

 

会社の体質が古いから

会社の文化や風土が古い体質だと、「残業することが正義」という誤った思考が蔓延しています。

この場合、会社全体の雰囲気が残業を推進しているので、残業しない人は評価されなくなってしまうでしょう。

特に、昔からある体育会系の企業なんかは、この傾向が強いです。

 

 

 

残業している人方が頑張っているように見えるから

残業せずに効率良く仕事を終わらせることが、ベストです。

しかし、忙しい部署であれば、中々、定時で帰れないのも現実です。

そして、毎日残業している人が、「頑張っているように見える」のは人間の心理上、仕方がありません。

もちろん、ダラダラ残業している人も、中にはいるでしょう。

しかし、ほとんどの人は仕事に追われながら、残業しているのが現状です。

 

 

残業しない人でも評価されるための対策

残業しない人であっても評価されるには、どうすれば良いのでしょうか?

 

まともな会社と上司であれば、あなたのパフォーマンスを細かく見て、評価してくれるでしょう。

 

しかし、そんな恵まれた環境ばかりではありませんよね。

 

具体的な対策は下記のとおりです。

・上司とのコミュニケーションを多く取る

・新たな仕事に取り組んだり、企画を提案する

・人事評価の評価項目について確認する

 

 

上司とのコミュニケーションを多く取る

上司との関係性を深めるだけで、評価が変わる可能性があります。

特に、仕事上の雑談や相談などを多くすることで、あなたの業務を上司にも理解してくれるようになります。

上司も人間ですから、あなたに興味を持つようになれば、評価は高くなるのも当然です。

上司との会話を増やし、信頼感を高めていきましょう。

 

 

新たな仕事に取り組んだり、企画を提案する

今まで通りでは、いくら仕事を円滑に進めていても、評価を変えることは難しいでしょう。

となれば、新しい仕事に取り組んだり、提案ををする必要があります。

あなたの努力や頑張りを上司にアピールしましょう。

残業しない状態であっても、今まで以上の成果や頑張りをアピールすれば、評価も高まるはずです。

 

 

人事評価の評価項目について確認する

人事評価の項目について、確認しておきましょう。

会社によっては異なりますし、上司の判断基準も異なります。

評価面談などで上司にそれとなく聞いてみましょう。

ただし事細かく、執拗に確認すると上司から嫌われるので、しつこい確認は避けましょう。

もし評価項目に満たしていない要素があれば、その部分を頑張って評価を高めていきましょう。

 

 

 

違法な長時間労働を強制するような会社なら転職しよう

とは言っても、「残業しない人は評価されない」ことが、絶対的な基準になっている会社もあるでしょう。

 

そんな会社であれば、転職を検討するのも一つの方法です。

特に、違法な長時間残業やサービス残業を推進する会社は転職すべきです。

 

法律内で適度な残業であれば問題ありませんが、健康を害すような長時間労働の場合、体調も心配です。

評価されないことに対する不満やストレスだけではありませんからね。

 

転職するには、以下の手順で行えば、OKです。

・転職サイトに登録する

・転職エージェントに相談する

・書類選考や面接を受ける

・採用内定を貰う

・会社に退職願いを提出する

 

ポイントは、在職中に転職活動を進めて、転職先を確保しておくことです。

退職してからの転職活動は、選考が不利になるし、あなた自身も精神的な不安や焦りを感じてしまいます。

 

「残業しない人が評価されない」ことに、不満やストレスを感じているなら、

転職活動を進めてみるのも一つの方法です。

 

そのまま転職するのもアリですし、今の会社に踏みとどまるのも、あなたの自由ですからね。

 

 

さいごに

以上、残業しない人が評価されないことに対し、解説や対策を紹介しました。

 

残業しない人が評価されないというのは、半分正解で、半分間違いです。

 

実際問題、残業する人が評価される会社はいくらでもあります。

 

しかし、働き方改革が進み、長時間残業が撲滅傾向にある状況において、

残業することを推進する会社で働き続けるのは、考え直した方がいいでしょう。

 

もし、会社の評価体制に不満を感じているなら、一度、転職活動を始めてみるのオススメですね。

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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