部署異動したけど、「前の部署に戻りたい」と考えている人はいるのではないでしょうか。
そんな人にとっては、「前の部署に戻ることはできるのか？」と疑問に思いますよね。
特に、異動後の部署が辛い状況の人は、「前の部署に戻りたい」と思いがちです。
結論から言えば、「前の部署に戻ることはできますが、すぐに戻ることは難しい」というのが現実です。
私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、様々な人事異動に携わってきました。
そんな経験から、異動したけど前の部署に戻りたい時の対処法について解説していこうと思います。
前の部署に戻りたいと考えるのは普通のこと
異動後に、前の部署に戻りたいと感じるのは、普通の発想です。
あなただけが感じているのではなく、誰もが思うことなので、心配する必要はありません。
特に以下のような状況の人は、前の部署に戻りたいと考えるでしょう。
・異動後の仕事が辛い
・人間関係が上手くいっていない
・人事異動に納得いっていない
・異動前の仕事が好きだった
現状に、何かしらの不満やストレスを感じている人は、前の部署の方が良かった感じるのは当たり前です。
また、仕事内容やキャリアに満足していた人が、不本意な異動を命じられたケースでも後悔しがちです。
しかし、いくら悩んだり、後悔しても仕方がありませんよね。
結局、サラリーマンである以上、前の部署に戻りたいと思うのは、誰もが通る道なのです。
会社の人事異動を拒否することはできません。
そして、昔と比較して、後悔してしまうのは人間の本能なのです。
結論、異動後に前の部署に戻りたいと考えるのは当然のことであり、普通のことです。
思い悩んでいるのは、あなただけではありませんので、安心してください。
異動したけど前の部署の戻ることは可能？
しかし、前の部署に戻るのは、簡単ではありません。
結論から言えば、「異動した後に、前の部署に戻るには時間がかかる」というのが本音です。
異動したけど前の部署に戻るのが難しい理由が下記のとおりです。
・部署異動後に、すぐ異動になる可能性はかなり低いから
➡通常は３年程度は同じ部署で働くのが普通です。
・社員一人ひとりの意見や希望を叶えられないから
➡組織である以上、一人ひとりの希望を聞いていては、会社がつぶれてしまいます。
・多少の我慢や努力をする必要があるから
➡嫌な仕事であっても、数年間程度は我慢するのが当然だから
そもそも、一度異動したら、再び異動するには数年間は必要になります。
異動してすぐ異動になれば、組織が安定しませんし、他の社員にも影響が出てしまいますからね。
その上、同じ部署に戻るとなれば、かなりハードルは高くなるでしょう。
しかし、以下のようなケースであれば前の部署に戻ることも可能です。
・前の部署が急遽、人手不足になり、あなたしか経験者がいない時
・異動後の部署で数年間頑張って、異動願いを出していた時
・あなたが体調不良や病気になった時
基本的には、自分の都合というよりは、会社の都合とタイミングが合致したケースで、戻ることができます。
組織である以上、１人だけの都合で、希望が叶うほど甘くはないんですよね。
もしくは、あなたに専門性や特別なスキルがあったり、前の部署に異動せざるを得ない状況になった時です。
どちらも、タイミングや不可抗力次第になります。
しかし、諦める必要はありません。
次で紹介する対処法とアドバイスを実施すれば、多少なりとも可能性を高められます。
異動したけど前の部署に戻りたい時の対処法とアドバイス
では、異動したけど前の部署に戻りたい時の対処法をご紹介します。
具体的には、下記のとおりです。
・前の部署の上司や人事部に相談する
・結果を出して、異動希望を提出する
・数年経てば、今の仕事が好きになることを自覚する
前の部署の上司や人事部に相談する
前の部署の上司と仲がいい場合は、相談してみることで、引き戻してくれる可能性は高くなるでしょう。
もちろん、すぐには難しいでしょうが、人員が不足した際にあなたを、真っ先に推薦してくれるはずです。
また人事部に相談したり、アピールすることも一つの方法です。
異動したい理由が前向き（今後のキャリアについて等）であれば、可能性は高まります。
単純に相談するだけでなく、日ごろからコミュニケーションを取り、仲良くなっておくことも重要ですね。
結果を出して、異動希望を提出する
とにかく、異動後の部署で結果を出して、異動希望が叶いやすい状況にすることが必要です。
何もしていないのに、希望や権利ばかり主張しても、会社は動いてくれません。
あなたが優秀な社員であり、辞めてもらっては困るような存在になることで、異動できる可能性は高くなります。
その上で異動願いや、異動制度を活用して前の部署に異動できるよう、希望を伝えましょう。
数年経てば、今の仕事が好きになることを自覚する
異動を諦めることも、悩みを消すための方法です。
特に、異動後すぐの時期は、慣れない仕事や人間関係でストレスが溜まるのは当然です。
そして、前の部署に戻りたいと思うことも、当然の感情なのです。
しかし、異動後の部署で働き続けて、１年もすればかなり慣れてきます。
数年も経てば、今の部署の方が馴染みやすい環境になっているでしょう。
そして、その頃には「前の部署に戻りたい」と思うこともなくなっているはずです。
以上が、前の部署に戻りたい時の対処法です。
なお、オススメではありませんが、以下の状況に陥った場合でも、前の部署に戻る可能性は高くなります。
・体調不良になり、診断書を提出する
・前の部署でしか、能力が発揮できないことをアピールする
このケースでは、前の部署に戻さざるを得ない状況を作り出せます。
ただし、注意点としては、会社や上司からの評価や信頼は失ってしまいます。
バリバリ働けるような状況ではないので、当たり前ですよね。
もちろん、本当に体調が悪い場合には、無理をする必要はありませんので、正直に有効な手段です。
前の部署に戻れない時は転職活動を進めておこう
しかし、いくら工夫したところで前の部署に戻れないケースもありますよね。
前の部署に戻りたいけど、戻れない時は、転職活動を進めてことをオススメします。
異動後の部署で働くのも辛く、前の部署に戻れないなら、転職することで職場を変えましょう。
どのみち辛い状況なのであれば、あなたがやりたい仕事や、待遇アップを狙うのも一つの方法です。
そして、最終的に転職に至らなかったとしても、転職活動をしておくことは非常にオススメです。
転職活動をしておけば、辛さも軽減できますし、転職エージェントに仕事の相談をすることもできます。
そして、本当に限界が来たときに、素早く転職することができます。
悩んでいる人は、とりあえず転職サイト「マイナビエージェント」への登録から始めてみましょう。
まとめ
以上、部署異動したけど前の部署に戻りたい時の対処法について解説しました。
異動後にすぐ、前の部署に戻れるほど、会社組織は甘いものではありません。
ほとんどの人は数年間、頑張ってから再び異動願いを提出し、希望が通るのを祈るしかありません。
しかし、上記で紹介したような対策を試してみることで、少しは戻れる可能性を高められるはずです。
ただし、異動後すぐに戻れる保証はありません。
どちらかと言えば、１年～数年間、我慢する必要があるでしょう。
もし、そこまで待てない人は、転職がオススメです。
少なくとも転職活動をすすめておくことで、選択肢を持っておくことが重要です。
「今の部署で働く続ける」、「前の部署に戻る」、「転職する」という選択肢を常にもちながら、
自分にとって、一番メリットのあるものを選んでいけば良いのです。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました、
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