残業40時間はありえない?きつい?人事経験者が実態を紹介

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毎日、忙しく働いている人にとって、残業40時間って普通のことなのかな?

と思うことはありませんでしょうか。

 

人によっては「40時間なんて楽な方だよ」という人もいますよね。

しかし、実際に40時間も働いていると、結構辛いし、大変な気持ちにはなりますよね。

 

そこで、以下のような悩みを抱えている人に、残業時間の実態について解説していこうと思います。

・残業40時間は普通のこと?

・残業40時間できつい思いをしているのは甘い?

・もっと残業を減らしたい

 

 

私は人事部を10年以上経験してきて、残業の在り方や考え方、改善方法について取り組んできました。

また私も長時間残業などを経験してきたことから、残業の辛さや大変さも理解しているつもりです。

 

 

それでは残業40時間について、実際にあり得ない数字なのかどうか、解説していきます。

 

残業40時間はありえない?

残業40時間はありえないのでしょうか?

 

結論から言えば、あり得ないほど多い数字ではありません。

 

というのも、法的には問題がないからです。

 

 

 

法律による残業時間の上限は以下の通りです。

(原則)
・月に45時間まで / 年に360時間まで可能
 
(例外)
・月に100時間未満 / 複数月の平均80時間まで / 年に720時間まで
※例外を適用させるには、36協定の特別条項を結ぶ必要があります。

 

上記のように、法律では原則、一月に45時間までの残業は認められています。

また、例外的に100時間未満であれば認められるケースもあるので、

仮に残業時間が40時間であっても違法ではないんですよね。

 

 

 

 

次に、世間的な平均残業時間をご紹介します。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、

2021年の1か月あたりの平均残業時間は全産業で9.7時間だそうです。

ちなみに製造業でいえば、14.1%です。

※データは毎月勤労統計調査が出所

 

あくまでも平均なので、残業をしない人(短時間労働者やパートタイム労働者)なども含まれているとすれば、

サラリーマンとしてフルタイムで働いている正社員の場合、実態はもっと残業時間が多いかもしれません。

とは言っても、平均的な数字と比較すれば、40時間という数字は決して少ない時間ではないですよね。

 

 

 

 

では、実際に月に40時間の残業をするとなれば、平気の残業時間はどのくらいになるのでしょうか?

1か月あたりの勤務日が20日だとすれば、

一日あたりの平均残業時間は、2時間です。

仮に9時~18時が定時の場合、毎日20時までは残業で会社に残っていることになりますよね。

そう考えれば、結構長いですし、定時に帰りたい人からすれば、かなりの苦痛ですね。

 

 

 

 

まとめると、

月に40時間の残業は、

・法律の範囲内であり、違法ではない

・世間的な平均残業時間と比べると、2倍~4倍程度、多い

・1日当たりの残業が2時間程度になると考えれば、結構長い

⇒世間の平均や、1日ベースで考えれば、月に40時間はきついし、大変だけれど、
法的には問題ないし、60時間、80時間残業することを考えれば、
 あり得ない数字でもない、というのが結論ですね。

 

残業が40時間になる原因

残業が40時間になる原因は、何でしょうか?

 

考えられる要因としては、以下のとおりです。

 

・人手不足で仕事が自分に集中している

・残業するのが当たり前の文化や職場風土

・計画的に仕事が進められていない時

 

 

人手不足で仕事が自分に集中している

忙しい要因の一つとして、人手不足や仕事の集中が挙げられます。

自分だけ仕事が多かったり、人手不足によって仕方なく仕事をしなければならないケースは多々発生します。

残業40時間はきついけれど、違法ではないので、人を補充してくれないし、仕事を任されやすいのです。

 

 

残業するのが当たり前の文化

本当はもっと早く帰れるのに、周囲の人が残って仕事をしていると、帰りにくいですよね。

また残業するのが当たり前の職場風土の場合、数時間残って帰る習慣が定着してしまいます。

定時で帰るよりも、1時間~2時間の残業をしてから帰るのが、日々のルーティンになってしまうケースですね。

 

 

計画的に仕事が進められていない時

急な仕事を頼まれたり、クレーム処理や急な納期対応をしなければならないなど、計画的に仕事を進められないケースでは、残業が多々発生します。

また、計画性のない仕事の進め方をしていると、ダラダラ仕事をしてしまい、気づいたら、毎日2時間程度の残業をしてしまうことは、よくあります。

計画性を持って、仕事を進められない場合は、いくら頑張って仕事をしても、残業が発生してしまいます。

 

 

 

残業をする一番の要因は、

やはり仕事が多く、忙しいのが理由ですよね。

しかし、そこまで忙しくなくても、職場の雰囲気や職種によっては、

やらなくても良い残業が発生したり、ダラダラ会社に残ってしまい、

40時間程度の残業をしてしまうケースはよくあるんですよね。

 

 

会社の風土や文化、仕事の性質を自分の意思で変えるのはかなり難しいので、

残業が当たり前の会社や職場に配属されてしまうと、

定時で帰りたいと思っている人にとっては、かなり辛い職場にはなります。

 

 

残業40時間はまだまだ序の口?

しかし、「残業40時間はまだまだ楽な方だよ!」と言う人もたまに見かけますよね。

 

確かに、月に60時間、70時間働いているような人や、ブラック企業で働きまくっている人からすれば、

楽に感じることもあるでしょう。

 

しかし、そういった人のことは参考にしてはいけません。

単純に、残業時間でマウントを取っているからです。

 

忙しくしている自分を自慢したいがために、見栄を張っているんですよね。

 

実際、残業40時間もすれば、1日あたり2時間程度の残業ですし、

18時が定時の場合、20時に退勤となります。

そこから家に帰ったら、21時くらいで、夕食を取ったり、風呂に入ったりすると、

22時を超えることになりますよね。

 

となれば、あとは、スマホやテレビを観てすぐ寝ることしかできません。

仕事と家事以外、ほとんど何もできずに1日が終わってしまいますよね。

 

また冷静に考えれば、休憩時間を入れて、1日11時間も拘束されているのはかなりの苦行です。

 

普通の考えを持ってすれば残業40時間は多い方ですし、大変な部署であることに間違いありません。

 

むしろ、残業40時間は序の口と言っている人の方が、かなりの少数派ですからね。

そういった、少数の特殊な人の意見を参考にしても仕方がありません。

 

一般的には「定時で帰りたい」という気持ちが普通です。

 

 

長時間残業を経験して言えること

私はこれまで月に100時間を超えるような残業を幾度となく経験してきました。

 

特段、ブラックな職場ではなかったのですが、単純に忙しい部署であったり、人手不足であったり、

季節的に忙しい時期など、様々な要素が重なり、恒常的な長時間残業となってしまったのです。

 

私自信、残業することが、それほど嫌というわけではないのですが、

やはり締め切りに追われながらプレッシャーのかかる中で残業をするのは精神的ににも肉体的にもきつかったのを

覚えています。

 

また帰るのが遅くなれば、食生活も乱れますし、疲れから休日も思いっきり楽しめなかったりしますし、

ストレス発散でお金を使い過ぎるなど、デメリットもたくさんあるなと感じました。

 

 

確かに、一時的に忙しくなるのは、多少は仕方がないと思っています。

毎日、定時で帰れて、残業が一切ないという環境は、正にホワイトな企業ですし、

理想的な職場ですが、現実問題、そんなホワイト企業はごく少数です。

 

 

しかし、一時的ではなく、毎月40時間以上もの残業が続いているのであれば、

それは会社もしくはその部署に問題がるといって良いでしょう。

 

やはり忙しさにも波があって当然ですし、早く帰れる時があって然るべきです。

にもかかわらず、毎月40時間もの残業が続いているのであれば、

自分の仕事のやり方か、職場に問題があことを疑った方がいいでしょう。

 

 

残業40時間もしたくないなら?

40時間も残業をしたくないと考えているのであれば、以下の行動を取ってみましょう。

 

・集中力と行動力を通常よりも倍にする

・計画的に仕事を進めるようにする

・定時で帰る日を作ってみる。

 

それでも、残業が40時間も続くのであれば、転職を考えましょう。

試行錯誤の結果、生産性が上がり、効率良く仕事ができたにも関わらず、

残業時間が変わらないのは、上司から仕事を多く指示されたり、

そもそも残業40時間というのが、職場の文化として根付いてしまっているからです。

 

働き方改革が進み、どの会社もワークライフバランスを重視する中で、

残業を推進するような職場や会社は、さっさと見切りをつけて、

出来る限りホワイトな職場へ転職した方がいいですからね。

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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