退職することが決まった途端、嫌がらせをされたり、無視されることもあるでしょう。
どうせ退職するし、「気にすることはない」と思っても、辛いものがありますよね。
正直言って、退職するからといって嫌がらせや無視をする会社はヤバイです。
もちろん、退職する人に仕事上で期待することはありませんし、ネガティブなな感情を抱くことはあるでしょう。
とは言え、あからさまな嫌がらせや無視をしてくるのは人間性を疑う行為です。
私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、様々な退職者と関わってきました。
また、私自身も退職と転職を経験しています。
そんな経験から、退職する際の嫌がらせや無視をされた時の対処法等をご紹介しようと思います。
この記事は以下のような悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・退職が決まった途端、嫌がらせや無視をされて辛い人
・退職日までの期間、仕事に行くのが億劫な人
・会社に行かず、そのまま退職したいと考えている人
なぜ退職する人に嫌がらせや無視をするのか?
今まで何もなかったのに、なぜ退職を告げた後から嫌がらせを受けるのでしょうか?
嫌がらせや無視といった、明らかなものではなくても、冷たい態度に感じることもあるでしょう。
主な理由は下記のとおりです。
・利害関係がなくなるから
➡どうせ退職する人と仲良くしておく必要がないから
・忙し過ぎて余裕がないから
➡退職者にかまっている余裕がなく、冷たい態度を取られたり、無視される可能性があります
・会社の風土、文化がそうさせているから
➡退職する人に厳しい考えを持っているようなケース
・あなたが敏感になり過ぎているから
➡退職を告げる前と後で対応が一緒でも、嫌がらせを受けていると勘違いしてしまうケース
どうせ退職する人に気を遣ったり、必要以上に仲良くしておくメリットがありません。
退職する人に嫌われたり、どう思われても仕事上、影響が出ませんからね。
また忙し過ぎてストレスが溜まり、ついつい本音が出たり、気を遣ってられない職場では、
嫌がらせが起こり得るでしょう。
もしくは、必要以上にあなたが周囲の態度や対応に敏感になり過ぎているケースもあります。
退職することで心境の変化や仕事の引継ぎで責任が軽くなってしまうのためです。
いずれにせよ、人間である以上、感情的になってしまう部分があります。
また周囲の人は悪意が無く、ただ自然と無視をしたり、嫌がらせに繋がってしまっているケースもありますね。
職場の雰囲気や忙しさ、ストレスによっては、退職者に優しくない環境が生み出されることもあります。
退職する際にどのような嫌がらせを受けるのか?
では、実際にどのような嫌がらせが多いのでしょうか。
私これまで人事担当者として見聞きしてきた実例も含めて、紹介します。
・仕事の相談をしても無視をされる
➡「勝手にすれば?」「自分でやれば?」などと興味関心がない対応をされ、無視される
・嫌味や小言を言われる
➡「どうせ退職するんでしょ?」などと皮肉を言われる
・自分にだけ厳しく当たられる
➡ストレスや怒りのはけ口にされることも
・有給休暇の取得を否定される
➡退職前に有給休暇を使おうとすると、嫌味を言われたり、詰められることも
さらに酷いと、暴言は吐かれたり、人間性を否定するようなケースもあるでしょう。
その場合は明らかにハラスメントですし、ヤバイ会社です。
そこまでいかなくても、上記のような嫌がらせは、職場の雰囲気や上司によっては起こり得るものだと思います。
正常な職場であれば、心で思っていても、態度や言葉に出さないものです。
しかしダメ上司、ブラック企業であれば、上記のような嫌がらせを受けることもあるでしょう。
特に退職することが分かっている人に対して、怒りや不満を感じる人は、その傾向が強いでね。
退職する際に嫌がらせや無視された時の対処法
嫌がらせや無視をされた時の対処法をご紹介します。
詳細は下記のとおりです。
・あなたの方が優位であることを認識しましょう
➡大きなミスやトラブルがあっても、責任を負うのは残された人達です
・毅然とした態度で接しよう
➡どうせ辞める職場です。これまでの我慢も含めて、言いたいことを言ってOKです。
・人事部に相談しよう
➡上司や職場の嫌がらせはハラスメント認定されますので、人事に相談がベストです
・本当に辛ければ会社を休もう
➡引継ぎができなくて困るのは会社側です
嫌がらせをされた時は、気にしないのが一番ですが、中々難しいですよね。
認識としては、「退職するのだから後のことは知らん」というスタイルで大丈夫です。
真面目に仕事をする必要はありますが、必要以上に責任を感じる必要はありません。
嫌がらせや無視をして、引継ぎができなかったり、仕事に支障が出ることで困るのは残された人達です。
「嫌がらせや無視をするなら、してみたらいい」という認識を持てば、楽になれると思います。
また自分の力でどうしようもない場合は、人事部に相談したり、会社を休みましょう。
人事部から上司へ始動してくれるはずです。
退職する際に嫌がらせや無視をする会社は辞めて正解
退職前に嫌がらせを受けるのは本当に辛いですよね。
しかし結果的に、そんな職場を辞めることができるのは、あなたにとって良い選択だと思います。
正直言って、退職する人に嫌がらせや無視をする会社は正常ではありません。
おそらく、周囲の人も日頃のストレスのはけ口を探しているのでしょう。
嫌がらせや無視をしても、今後の利害関係に影響のない退職する人に、八つ当たりしているのです。
そのような職場は、明らかに異常と言えるでしょう。
嫌がらせや無視をするような職場は辞めて正解だったと考え、むしろ前向きに次の環境で頑張りましょう。
また、明らかな嫌がらせや無視はハラスメントに該当します。
ハラスメントを容認する上司や会社はブラック企業と言えます。
コンプライアンスが厳しい昨今で、誤った考えや風土がまかり通っている職場は、辞めて正解です。
退職する際に嫌がらせや無視をされた時のNG行為
今度は、退職時に嫌がらせや無視をされた時の注意点やNG行為を紹介します。
嫌がらせを受けたからと言って、非常識な行動すれば、あなたが後悔することになります。
腹が立つ気持ちも分かりますが、以下のような行為は避けるようにしましょう。
・感情的に仕返しをする
➡ブチ切れたり、怒鳴ったりするなど、感情的な行動は問題視される可能性があります
・仕事を放棄する
➡退職日まで責任があります。体調不良等による事情がなければ、最後まで職務を全うしましょう
・無断欠勤する
➡安否確認等による問題で、大きなトラブルに発展しかねません
・退職手続きを無視する
➡会社に返却するものや、退職後の社会保険、失業保険など、確認すべきことがたくさんあります
ひどい仕打ちをうけても、冷静に対応すべきです。
感情的になって行動しても良いことはありません。
また、仕事をサボったり、無断欠勤や、退職手続きなどを放棄するのは避けましょう。
いくら職場環境が最悪であっても、上記の行動をすれば、あなたの評判や評価が下がってしまいます。
また場合によっては、トラブル社員と見なされる可能性もあるでしょう。
どうせ辞める会社ではありますが、最後まで最低限のマナーは守るようにしましょう。
嫌がらせや無視が辛くて退職日まで我慢できない時は?
とは言え、嫌がらせを受けたままでは、退職日まで気持ちが持たない人もいるでしょう。
「このまま退職日まで休みたい」、「もう会社には連絡したくない」と考えている人もいるかもしれません。
退職時の嫌がらせや無視で我慢の限界に達した時は、以下の方法をためしてください。
・人事部に相談し、休みたい旨を相談する
➡上司に言いづらい場合は、人事部を利用しましょう
・診断書を提出して休む
➡長期で休む場合、診断書を提出すれば、毎日休むことを連絡しなくて済みます
・退職代行を利用して退職手続きを完遂させる
➡会社自体がブラック体質であったり、誰に相談しても解決できないなら、利用しましょう
正常な会社であれば人事部に相談することで、ある程度の問題は解消されるでしょう。
また、診断書を提出し、体調不良で休めば、一々、休みの連絡を入れる必要もなくなります。
しかしブラック企業や、異常な企業体質の会社であれば、上記のような正攻法が通じないケースもあります。
そんな時は退職代行サービスを利用も一つの方法です。
退職代行であれば、あなたの代わりに退職手続きや日々の連絡なども代わりにやってくれます。
会社としても、退職代行から連絡がくると、正直、ビビッてしまうので、
自分の力ではどうしようもないほど辛い時は退職代行を頼ってみるのもありかもしれませんね。
さいごに
以上、退職する際の嫌がらせや無視に対する対策について紹介しました。
退職を伝えた途端、態度が急変したり、冷たい態度を取られることはあります。
しかし、度が過ぎて嫌がらせや無視をされるようなら、その職場はヤバイと思っていいです。
退職者には、気持ちよく送り出してあげたいと思うのが、一般的な考えだからです。
もし、退職時に嫌がらせや無視をされるようなことがあれば、その会社を辞めて正解だったと思いましょう。
そして、毅然とした態度で接すれば大丈夫ですし、人事部に相談するなど、手立てはいくらでもあります。
しかし、それでも限界を向かえたなら、会社を休むか、退職代行を利用しましょう。
どうせ辞める会社ですし、体調を壊すのは避けるべきです。
決して、自分を責めることなく、冷静に対処することを考えれば大丈夫です。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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