モラハラが原因で退職したいと考えている人はいるでしょう。
上司や先輩からのモラルハラスメントによって、精神的に苦しい時はありますよね。
そして、ストレスが溜まりすぎて退職したいと考えてしまうこともあります。
モラルハラスメントは、職場でのいじめや悪口、陰口や必要以上の叱責などがあたります。
定義するのは難しいですが、いずれにせよ度を越したハラスメントであることは間違いありません。
とは言え、パワハラやセクハラとは違って、定義づけが難しく、退職して良いのかどうか迷いますよね。
また、退職したくてもモラハラ上司に退職を言いづらいケースもあります。
私はこれまで人事部で10年以上勤務してきました。
そんな経験から、モラハラで退職したい時の対処法を紹介します。
<筆者のプロフィール>
・10年以上、人事の仕事に従事しています
・ハラスメント対応や人間関係のトラブル対応も多数経験
・退職にかかわる法律、規則、運用について熟知
⇒上記の経験から悩み解決の対策や提案をご紹介!
モラハラとは?退職したいのは非常識?
モラハラで退職するのは甘えなのでは?と不安に感じるかもしれません。
結論、モラハラで退職するのは非常識ではありません。
実際に人間関係の悩みの多くは、モラハラが関わっていることが多いですからね。
なおモラハラとは、下記のようなものが該当します。
・人間性や容姿、能力などを否定する
・必要以上の叱責や説教
・悪口や陰口、無視
・プライベートへの過度な詮索
モラルに反した精神的なハラスメントであり、行き過ぎた言動によって、相手を傷つける行為です。
なお、これらの言動を日常的に浴びせられていれば、精神的に苦しむのは当たり前です。
また、退職したいと考えるのも当然ですね。
ですので、モラハラで退職することは決して、甘えでも非常識でもありません。
モラハラと呼ばれるものは、場合によってはパワハラやセクハラに該当するものもあるため、決して軽いハラスメントというわけではありませんからね。
モラハラで退職したいと考えているなら、自分を責めるのは止めましょう。
そして、さっさと退職してしまった方があなたのためにもなります。
モラルに反する暴言はハラスメントと捉えてOKです。
モラハラで悩んだ時の対処法【退職前に確認!】
モラハラで退職を考えた時、退職する前に確認しておくべきことがあります。
様々な対処法を実践してみたとは思いますが、試してみる価値はあります。
もしかしたら、退職せずに済むかもしれませんからね。
退職前に確認すべき対処法は下記のとおりです。
・部署異動を希望する
・ハラスメント窓口に相談する
・理論武装する
部署異動によって、職場環境を変えることができればモラハラから解放される可能性は高いです。
必ず異動できる保証はないのが難点ですが、事情を人事部に相談することで、異動できる可能性も高まります。
なお、ハラスメント窓口に相談して、適正に対処してもらう方法もあります。
当事者との関係性が気まずくなる可能性はありますが、モラハラが収まるでしょう。
またモラハラに対抗する上で、仕事ができるようになり、言い返せるようになればモラハラにも対処できます。
ベストは理論武装することでしょう。
仕事上で理論的に返答されれば、相手もうかつなことは言えなくなりますからね。
もし、今の職場に残って、頑張りたい気持ちがあるなら、上記のような対処法もありかもです。
その過程でストレスを感じたり、嫌な思いを、することがあるかもしれませんが、モラハラを解消させたり、解決することができる可能性がありますからね。
ただし、精神的に限界でこれ以上頑張れないなら、退職を前提に検討すれば良いでしょう。
モラハラが原因で退職したい時の対処法
モラハラが原因で退職したい時の対処法を紹介します。
モラハラに耐えられず、すぐにでも退職したい時は下記の方法が良いです。
・人事部に相談して退職する
・退職届を提出して会社を休む
・退職代行を利用する
まず、職場のモラハラに苦しんでいるなら、人事部を利用するのもありです。
上司や同僚とトラブルになりたくない時は、適切なアドバイスをくれるでしょう。
上司が信用できない場合は、人事部に相談すべきです。
また、退職届を提出して、退職日まで耐えられない時は会社を休んでもOKです。
引き継ぎや退職手続きもありますが、退職届さえ出せば、退職はできます。
優先すべきはあなたの体調ですからね。
休みながらでも退職できることを認識しておきましょう。
なお、上司や会社と関わりたくない時は退職代行もオススメです。
あなたの代わりに退職届の提出や退職手続きを全てやってくれます。
費用が2〜3万かかりますが、ノンストレスで退職できるので、精神的に限界な人は利用するのもありです。
なお、「モラハラが原因で退職します」と言う必要はありません。
というか、言ったとしても何も変わりません。
むしろトラブルになる可能性が高くなりますからね。
さっさと退職したいなら、淡々と手続きを進めていくのがベストです。
なお、モラハラをしている人はモラハラをしている自覚がないことも多いです。
そして相手の性格や行動を変えることは非常に難しいことも理解しておきましょう。
「モラハラを止めさせたい、謝って欲しい」と思う気持ちは理解できますが、中々難しいのが現実です。
相手を変えようとすることは、非常に難しい上に失敗に終わりがちですからね。
もしモラハラを止めさせたいと思うなら、退職し転職先で再スタートした方が良いかもですね。
モラハラ上司が怖くて退職できない時は?
なお、退職したくても、モラハラ上司が気になって退職するのが怖いと感じる人もいるでしょう。
しかし、心配はいりません。
もし、退職日まで会社を休むのであれば、
上記で紹介しように、退職代行を利用したり、人事部に相談して退職手続きを行えば大丈夫です。
また、上司の言動が精神的苦痛であることを、人事部にも伝えておきましょう。
そうすれば、あなたに直接危害が及ぶ可能性も低くなります。
会社としても、モラハラの当事者とあなたを関わらせるようなことはしませんし、配慮をしてくれるのは当然ですからね。
ブラック企業でない限り、モラハラなどのハラスメントに関して、人事部は敏感です。
これ以上、トラブルを広げないためにも、あなたに親身になってくれるはずです。
上司が怖くて退職できない人は、人事部に相談しましょう。
退職手続きや退職交渉なども、人事部を通して行うことができるはずですからね。
なお、それすら嫌なら退職代行という手段もあります。
「怖いから退職できない」と思い込む必要はありませんね。
モラハラから逃れて退職できても転職先で同じことになる?
また、モラハラが原因で退職した場合、転職先でも同じような悩みや失敗をするのでは?
と心配になることもあるでしょう。
結論としては、転職しても必ずモラハラに苦しむとは限りません。
その理由は下記の通りです。
・モラハラをする人は限られている
・職場環境が変われば人間関係も大きく変わる
・モラハラをされるのはあなたの責任ではない
モラハラをする人はごく少数であり、どんな職場にもいるわけではありません。
それこそ、職場環境が変わり、関わる人も変わればモラハラに苦しむこともないでしょう。
また、モラハラはあなたが悪いわけではなく、加害者である人の人間性に問題があるのです。
ですので、決して自分自身を責める必要はありません。
そして、転職することに臆病になる必要もありません。
転職してもモラハラが繰り返されるのでは?と心配になる必要はありませんので、安心してください。
転職したとして、人間関係に恵まれるかどうかは運次第です。
正直言って、転職前に、人間関係が良好であるかどうかはわかりません。
人間関係が当たりかハズレかは、運次第なのです。
強いて言うなら、以下のことに気をつけて転職活動するのが良いでしょう。
・面接の際に職場の雰囲気を確認する
・ノルマや数字を求められる職種は避ける
モラハラに遭遇する可能性を低くするためにも、職場の雰囲気や職種を選ぶようにしまょう。
選考中に社風や人の感じが合わないと思ったら、その会社は避けるべきですね。
さいごに
以上、モラハラで退職したい時の対処法を紹介しました。
モラルハラスメントは、パワハラやセクハラと同様に、ハラスメントの一部であり、許せない行為です。
もし、モラハラで苦しみ、退職したいならすぐ行動すべきでしょう。
このままでは精神的にも限界を向かえてしまい、体調を崩す危険性がありますからね。
なお、退職するのが怖い時は人事部を頼ったり、退職代行を利用すればOKです。
正面突破で上司に報告しなければならない義務もありませんからね。
モラハラで苦しんでいるなら、礼儀や作法は捨てて、あなたが苦しまない方法を選択しましょう。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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