人間関係が原因で異動したいと思い悩むことはありますよね。
例えば、以下のような悩みです。
・部署の雰囲気になじめない
・先輩や上司に嫌われていている
・生理的に合わない人がいる
・ハラスメントを受けているように感じてしまう
仕事をする上で人間関係の悩みは最も重要な問題です。
しかし、人間関係が上手くいっていないからとといって、異動できるのでしょうか？
結論から言えば、人間関係が原因で異動することはできます。
その理由は、実際に人間関係が原因で異動願いを出す人がたくさんいるからです。
また実際に異動する人もたくさんいます。
私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、人間関係が原因で異動や転職する人達と直に携わってきました。
そんな経験から、人間関係が原因で異動したい時の対処法をご紹介しようと思います。
＜私の経歴【2024.1現在】＞
・１０年以上の人事労務経験
・これまで数百名以上の人事異動に対応
・人事異動の仕組みや実態に精通
➡上記の経験から現実味のある対策や提案をご紹介します。
人間関係が原因で部署異動できる理由
まず、人間関係が原因でも異動することはできます。
その理由は以下の２つです。
＜人間関係が原因で異動できる理由＞
・実際に人間関係が原因で異動する人（又は異動願いを出す人）はたくさんいるから【経験則】
・仕事の悩みのほとんどは人間関係だから【一般論】
実際に、私が人事の仕事を通じて感じることとして、社会人の多くは人間関係に悩んでいます。
そしてその人間関係が原因で異動願いを提出したり、退職する人はたくさんいるのです。
また、会社としても人間関係で悩んでいる社員を放っておくわけにはいきません。
その理由は下記のとおりです。
＜異動したい社員を会社が放っておかない理由＞
・モチベーション高く働いてもらいたいから
・相談されたら、会社（人事部）も対応する必要があるから
・人員不足の部署はいくらでもあるから
優秀な社員もしくは、将来性のある社員が、たまたま配属されている部署の人間関係で
体調を壊したり、退職されてしまっては会社としても困るのです。
もし、あなたが人間関係を良好に保てるよう努力したにもかかわらず、
深刻に人間関係で苦しんでいるのであれば、異動願いを出して、異動することは不可能ではないのです。
＜経験則＞
・実際に異動希望を出す人の多くは人間関係が原因ですね！
人間関係が原因で異動したい時の対処法
では次に、人間関係が原因で異動したい時の対処法をご紹介します。
具体的な方法は下記のとおりです。
①悩みを打ち明ける
・上司に相談する
・人事部に相談する
➡人間関係で悩んでいることを誠実に伝えましょう。
➡場合によっては体調不良や仕事のパフォーマンスが下がることも伝えてOKです。
②自身の能力をアピールする
・今の仕事で成果を出す
・異動先で活躍できるスキルや経験を持つ
➡異動することであなたが、もっと活躍できることを伝えましょう。
➡異動先が人手不足になった際、チャンスが回ってきやすいです。
上記のいずれかを試した上で、異動願いを提出するか、異動したい旨を伝えましょう。
というのも、いきなり異動願いを退出したり、異動の制度を利用しても中々実現することは難しいです。
いずれも事前に上司や人事部に悩みを相談したり、異動したい気持ちを伝えておくことが重要です。
上司も人事部も、同じ人間ですから内情を知ってもらっておいた方が、異動できる確率がアップするのです。
＜ポイント！＞
・わがままと思われないように、悩みを切実に話す方が、異動できる確率は上がりますね。
実際に人間関係が原因で異動した人のケース【実例】
私がこれまで見てきた、実際に人間関係が原因で異動した人達の実例を２つご紹介します。
＜実例１＞【同じ営業内で部署異動したAさん】
新人で営業に配属されたAさんは、上司との人間関係に苦しんでいました。
Aさん自身、仕事は熱心で、トラブルも少なく、社交的であったため、周囲からも好かれていました。
しかし上司との関係性だけが上手くいかず、相談の上、３年目に他の営業部署へと配属されました。
このケースでは上司に直接相談はできないので、上司の上司に相談されたようです。
前の上司とは異動後も同じ営業部門ではありますが、部署が違うだけでかなり悩みが消えたようです。
＜実例２＞【事務から営業系に異動したBさん】
中途入社で入社したBさんは事務系の仕事を続けていました。
３年目に別の事務系部署に異動となりましたが、人間関係が合わずにかなり悩まれていました。
人間関係の原因は上司だけでなく複数の同僚と上手くいかず、メンタル的にも辛い状況でした。
始めは人事部に相談があり、最終的には４月の人事異動の際に営業系の部署へ異動となりました。
能力のある方でしたが、慣れない事務仕事と人間関係の悩みでかなり生産性が落ちていましたが、
異動後は安定した仕事ぶりを発揮されているようです。
いずれも「異動願いを直接提出する」というよりは、事前に相談があった上で異動しています。
いきなり異動願いを提出するよりも、段階を踏んでから異動願いを出す方が、希望通りになる確率は高いですね。
＜ポイント！＞
・事前のネゴシエーションや上司や経営層、人事部との関係性が重要です。
人間関係が原因で異動したい時の注意点
そして、人間関係で異動したい時の注意点をご紹介します。
異動できる可能性があるからといって、会社に迷惑をかけたり、自分勝手な行動はデメリットばかりです。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
＜人間関係が原因で異動したい時に注意すべき点＞
・努力もせずに他人のせいにはしない
➡どんな職場にも合わない人はいます。
➡異動願いを出すのであれば、まずは人間関係を良好にする努力をしましょう。
・自分の権利ばかりを主張すべきではない
➡会社で働く以上、自分の思い通りにならないこともあります。
➡権利ばかり主張していると、会社からの評価が下がり、異動できるチャンスを逃します。
・すぐに異動が叶うわけではない
➡異動願いを出したからといって、すぐに希望が叶うわけではありません。
➡タイミングが合わなければ異動することもできません。
まとめると、「身勝手で自分勝手な行動や言動は避けるべき」であるということです。
会社の都合もありますし、他の人の都合だってあります。
あなたの考えや思いだけでは会社も動けないことを認識しておきましょう。
ただし、だからと言って、遠慮する必要はありません。
人間関係が原因で異動したいのであれば、異動願いを提出したり、相談したりすることは当然の行動です。
また、「異動を希望することは甘えなのか？」と思うかもしれませんが、そんなことは一切ありません。
多くの人が人間関係で異動している事実があるからです。
多少の努力や我慢は必要ですが、限界が来る前に上司や人事部に相談しましょう。
＜ポイント！＞
・人事異動は会社の都合で決まるものです。必ず異動できるとは限らないので、期待し過ぎは注意です。
人間関係が原因で異動できないなら転職も視野に！
以上、人間関係が原因で異動したい時の対処法についてご紹介いたしました。
人間関係が原因で異動願いを提出している人はたくさんいます。
そして、実際に異動している人もたくさんいます。
しかし、実際には異動できるまでに時間がかかったり、会社の都合によっては異動できない可能性もあります。
そんな時はぜひ転職も視野に入れて検討してみてください。
転職すれば、人間関係もリセットされるので、今の悩みも解決されます。
もちろん、職場環境が大きく変わるので、勇気が必要になるのも事実です。
本気で人間関係の悩みから解決したいなら、異動と転職の両方からアプローチしてみるのもありです。
転職エージェントなら、日程調整もあなたの代わりにやってくれますし、人間関係の悩みについても、親身になって、あなたの相談に乗ってくれます。
絶対に必須というわけではありませんが、使った方がメリットは大きいと思いますね。
＜個人的なアドバイス！＞
・異動できない可能性もあるので、同時並行で転職活動を始めておくのがオススメではあります。
人間関係が原因で異動したい時、上司や人事部相談した上で、
異動願いを申し出ても異動できないようなら、転職も視野に入れて行動してみましょう。
下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事：異動できないなら辞めるのは正解【人事経験者がメリット紹介】
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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