女性の上司と合わないことに悩んでいる人はいませんか?
女性活躍推進法が施行され、ダイバーシティ経営が推奨されている昨今、女性管理職が増えてきました。
そのため、上司が女性という人も多いと思います。
しかし、女性管理職に対して、「やり辛い」、「合わない」と感じている人も多いのではないでしょうか?
実際に、女性の上司と合わないことが原因で、異動したり退職する人は実在します。
私はこれまで人事の仕事を経験し、様々な職場の悩みやトラブルに携わってきました。
そんな経験をもとに、女性の上司と合わない時の対処法をご紹介しようと思います。
この記事では、以下のような人に参考になると思います。
・女性の上司が苦手で合わない
・女性の上司と上手くいかない理由は?
・女性管理職との上手い付き合い方を教えて欲しい
<私の経歴【2024.1現在】>
・10年以上の人事労務経験
・数々の上司と部下のトラブル対応を経験
・転職、退職の相談、実務対応
⇒上記経験から現実的な対策をご紹介します。
女性上司と合わないことはよくあること
女性上司と上手くいかないケースは、珍しいことではありません。
私が勤めていた会社でも女性の管理職が苦手という人はいました。
実際に以下のような声を聞いたことがあります。
・女性管理職が少ないから慣れていない
・上司が異性だと、やりづらい
・そもそも男性と一緒に働いた方が楽
女性の上司が苦手という人は一定数いますし、その感覚も間違いではないでしょう。
人それぞれ相性や好みによって、合う、合わないがあります。
また男性に限らず、女性であっても女上司と合わない人は多いです。
そして逆に男性上司が苦手だと感じる人も多いでしょう。
要は、人によって好き嫌い、合う合わないは千差万別です。
では、具体的に合わない理由等について解説していきます。
女性の上司と合わない理由や特徴
女性の上司と合わない理由について解説します。
女性の上司と合わないことで悩んでいる人は、以下のような理由や特徴をお持ちでしょう。
・そもそも女性と一緒に働くのが苦手
・女性に好かれない
・一度嫌われると修復するのが難しい
・ネチネチ言われる
・感情の浮き沈みが激しい
・女性同士のネットワークが怖い
・ヒステリックな部分が苦手
そもそも女性と一緒に働くのが苦手
女性が苦手であったり、一緒に働くことに抵抗がある人にとっては女上司は合わないでしょう。
もしくは男性上司の方がやりやすいと感じる人ですね。
これまで男性社員と働く機会が多い人によくある傾向ですね。
➡慣れの問題もあるので、決めつけずに徐々に抵抗感をなくしていきましょう
女性に好かれない
男性でも女性でも、女性に好かれない人が存在しますよね。
男性の場合は、生理的に嫌われてしまったり、苦手意識を抱かれる人が多い傾向にあります。
女性の場合は、同性に好かれない性格やキャラクターの人は女性から好かれない傾向にあります。
➡見た目や性格の部分で改善できるところを考えましょう。
一度嫌われると修復するのが難しい
女性の場合、一度嫌われてしまうと、関係を修復するのが難しい傾向にあります。
男性の場合、喧嘩や意見のすれ違いがあっても、時間が経てば解決してくれることがあります。
しかし女性上司の場合、悪い印象を引きずられてしまうので、最初の印象が鍵になるでしょう。
➡女上司の場合、「嫌われない」ということが重要な要素です。
ネチネチ言われる
女性管理職の場合、一度あったことをネチネチ言われたり、根に持たれることがあります。
男性の場合、怒られてもその日限りで終わりますが、女性の場合は何日も引きずられる傾向にあります。
ネチネチ言われることにストレスを感じたり、苦手意識を抱く人は多いでしょう。
➡ネチネチ言われることが、嫌味に聞こえたり、悪意に感じると、余計に苦手意識が芽生えますよね。
感情の浮き沈みが激しい
機嫌が良い時と悪い時の差が激しい傾向にあります。
もちろん、女性に限らないのですが、ホルモンバランスの関係上、女性は仕方がないですよね。
感情の波が激しい人が苦手な人の場合、相手を理解するのに苦しむでしょう。
➡女上司の機嫌を伺いつつ、相手に合わせて接するのがベストです。
女性同士のネットワークが怖い
女性上司の他に、周囲に女性が多い場合、女性特有のコミュニケーションが生まれやすくなります。
女性の会話に入っていけずに、コミュニケーションが上手くいかないケースもありますよね。
変に気を遣い過ぎたり、女性のネットワークを意識し過ぎる余り、女性上司が苦手にりがちです。
➡女性上司だけでなく、周囲の人に対する接し方も含めて見直してみると、改善できるかもしれません
ヒステリックな部分が苦手
ヒステリックに怒鳴ったり、詰めてくる上司は誰でも嫌ですよね。
女性上司場合、ストレスやプレッシャーからヒステリックな部分を目の当たりにする可能性もあるでしょう。
女性のヒステリックに慣れていない人は、苦手意識を抱きやすいかもしれませんね。
➡そんな時は適度に距離を保ちつつ、女上司を刺激しないように、話を合わせましょう
苦手な女性上司への対処法
では、女性上司と合わないと感じる時の対処法を紹介します。
・女上司の話を聞く
・共感することを重視する(反論しない)
・機嫌が良い時に話しかける
・下手に出て、相手を持ち上げる
・女性上司の好き嫌いを把握する
・同僚と仲良くなっておく
・女上司の右腕的な存在になる
・男女関係なく、上司としてリスペクトする
女上司の話を聞く
女性上司の話をよく聞くようにしましょう。
途中で話をさえぎったり、反論するのはNGです。
相手に、話を聞いてもらっていると思われることが重要です。
女上司も正解が欲しいのではなく、話を聞いて欲しいことを理解しましょう。
➡後日、聞いた話を話題に出すことで、上司の信頼を向上させましょう
共感することを重視する
女性は共感してもらえることに安心感を抱きます。
上司が言ったことに対して、思っていなくても、肯定しつつ、共感しましょう。
共感、肯定した上で、あなたの考えや思いを伝えましょう。
➡とにかく、相槌をうつさいに、「分かります」と共感することが重要です。
機嫌が良い時に話しかける
機嫌や気分の波が激しい時は、機嫌の良い頃合いを見計らって、話しかけましょう。
機嫌の悪い時に話しかけて、余計に嫌われたり、苦手意識を芽生えるのは避けていですよね。
その女性上司の性格や機嫌が悪くなるポイントを日頃から観察しておくとよいでしょう。
➡声のトーンや顔つきから判断しましょう。また時間帯で機嫌の良し悪しの傾向がつかめることもあります。
下手に出て、相手を持ち上げる
常に低姿勢で対応するようにしましょう。
また、時には女性上司を褒めたり、ヨイショすることで持ち上げましょう。
プライドの高い女性管理職の場合、あなたの態度や姿勢を気にする人は多いですからね。
➡言葉遣いや、態度、相談の仕方や声のトーンなど、あらゆる箇所に気を遣えればベストです。
女性上司の好き嫌いを把握する
上司が好きになる人や嫌いになる人の傾向を把握しましょう。
特に、女性管理職の場合、嫌われるてしまうと、ずっと嫌われ続けるリスクがありますからね。
女性上司の好みや性格を把握し、好かれる部下になりましょう。
➡上司の傾向を探るためにも、観察が重要です。そして、周囲の人にどんな人なのか、リサーチしましょう。
同僚と仲良くなっておく
部署の同僚や先輩、後輩と仲良くなることで、見方を増やしておきましょう。
最悪、女上司と合わない場合でも、周囲と仲良ければ、上手くやっていくことが出来ます。
同僚に相談したり、愚痴をこぼしたり、助けてもらえるようにしておきましょう。
➡女性上司と合わなくても、同僚とは仲が良いと思えれば、精神的にも安心できます
女上司の右腕的な存在になる
その部署の専門的知識やスキルを向上させて、女上司の右腕的存在になりましょう。
上司にとって、あなたが役立つ部下、優秀な部下と思われることで、信頼を獲得しましょう。
性格が合わなくても、女性上司から気を遣われたり、配慮されれば、仕事はやりやすくなります。
➡不器用な人は、実務や仕事の成果を上げることに一生懸命になりましょう。
男女関係なく、上司としてリスペクトする
女性であろうと男性であろうと、上司としてリスペクトする気持ちが大切です。
リスペクトする気持ちがあれば、相手にも伝わりますし、関係性が改善できる可能性もあります。
「女性の管理職だから」と舐めていると、態度にも出てしまいますし、相手にも伝わってしまいます。
➡偏見を捨てて、1人の管理職、1人の上司として尊敬してみてください。
女性の上司と合わないと感じる時の注意点
女性上司と合わない時に、注意してておいた方が良いポイントをご紹介します。
注意しておかないと、余計に女上司との関係性が悪化したり、後悔する行動を取ってしまう可能性があります。
<女性の上司と合わない時の注意点>
・「上司が女性だから」で片づけないようにする
➡「女性はこうあるべき」といった間違った偏見や固定概念を持たないようにする
・生理的に合わない人もいる
➡いくら工夫しても、合わない人や嫌悪感を抱く人はいます
・転職するなら男女の管理職割合を確認する
➡女性の管理職が苦手だと思うなら、男性が多い職場の方が良いでしょう
女性でも男性的な人はいますし、男性でも女性的な人はいます。
要は、男性と女性を分けて、勝手に偏見を持つのは危険ですし、余計に苦手意識を加速させるだけです。
次に、生理的に合わない人がいることも理解しておきましょう。
例えば、清潔感や見た目などの外見が合わなかったり、声や考え方が違うケースもあります。
生理的に合わないなら、無理に合わせることをせずに、程よい距離感で仕事をするのがベストです。
最後に、転職するなら転職先の管理職における男女比を確認しておきましょう。
女性管理職が原因で転職するなら、同じ過ちを繰り返さないためにも重要なことですよね。
また、「女性の管理職とは合わない」と公言するのも避けた方がいいでしょう。
好き嫌いはって良いのですが、口にしても良いことはありません。
実例<女上司と合わないことが原因で異動・退職>
私はこれまで実際に、女性上司と合わない社員をたくさん見てきました。
今回は、女性の上司と合わないことで異動または退職したケースをご紹介します。
<異動したパターン・男性社員A>
他部署から異動してきたAさん。
最初は問題なかったのですが、徐々に女性の管理職と馬が合わず、仕事でもミスが増えてきました。
人間関係に悩んだAさんはミスも増えて、やる気も上がらず、かなりナイーブになっていました。
結果、このまま活躍するのは難しいと判断され、配属から1年後に他部署への異動しました。
➡Aさんの場合、生理的にも性格的にも女性上司とは上手くいっていない様子でした。
大雑把で細かいことを気にしないAさんと細かく徹底的にやりたい上司とで合わなかったのでしょう。
<休職して退職したパターン・男性社員B>
中途入社してきたBさん。
明るくコミュニケーション能力も高かったBさんですが、女上司からは低い評価でした。
そしてBさんが入社して1年半後、クレームを起こして上司からも怒られ、急に休んでしまいました。
結果、会社を2か月休んだまま、退職していきました。
➡Bさんの場合、仕事のやり方やスキルが不足しており、ミスを連発していました。
上司の要求に応えられず、徐々に職場にいることが耐えられなくなったのでしょう。
Aさんの場合は、1年という短期間でしたが、仕事は一生懸命つづけていたので、
何とか他部署への異動でトラブルも収束しました。
Bさんの場合は、仕事もあまり上手くいかず、プレッシャーに耐えかねて休職し・退職してしまいました。
Aさん、Bさんに共通するのは、配属されてから仕事も人間関係も、上司とも上手くいかなかったことです。
しかし、原因は女性上司との関係を上手く築けなかったことで、仕事も人間関係にも悪影響を及ぼしたことです。
結論、上司と上手くいかないだけで、異動や退職に追い込まれてしまうということです。
あわせて、下記の記事も参考にしてみましょう。
さいごに
以上、女性の上司と合わない時の解決策等について、解説しました。
女性上司と合わないことで悩んでいる人は、実際にいます。
もちろん、女性も男性も関係ない社会であるべきですが、やはり相性や個人差はあるものです。
実際に休職や退職するほど、人間関係に悩んでいる人がいるのも事実です。
女上司と合わないことで、仕事を辞めるかどうか悩んだならば、ぜひこの記事を参考にしてください。
場合によっては、転職活動をはじめて、転職してしまっても大丈夫です。
たかが上司一人のために、あなたが消耗し続ける必要はありませんからね。
ぜひ、あなたが幸せに遅れる選択をとって、前向きな働き方を手に入れてください。
上司との関係に悩んでいるなら、下記の記事も参考にしてみましょう。
転職に悩んでいるなら、下記の記事も参考にしてみましょう。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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