「転勤なんてしたくない」と考えている人は多いでしょう。
住む場所も代わり、親しい人と離れて知らない土地で働くのは辛いですよね。
しかし、会社から転勤を命じられれば、断ることは難しいのが現実です。
そんな時、転勤を回避する選択として、退職するか転職を考えている人も多いのではないでしょうか。
私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、社員の転勤や異動に携わってきました。
そんな経験から、転勤したくないから転職を検討している人に対処法やアドバイスを紹介します。
この時期では以下の悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・転勤したくないけどどうすれば良いか分からない
・転勤を拒否することはできる?
・転勤したくないから退職or転職したい
転勤したくない人は多い
転勤したくない人は多いです。
転勤はデメリットに感じることが多く、仕事や生活が大きく変化することを望まな人は避けたいですよね。
転勤したくないと感じる理由は下記のとおりです。
・友人や家族と離れ離れになるから
➡人間関係がリセットされる
・いつ戻って来れるか分からないから
➡転勤先から戻って来れる保証もないですし、逆に別の場所に転勤する可能性もある
・職場環境が大きく変わる
➡同じ会社とは言っても、勤務地が違えば、仕事内容や文化、ルールも異なります
やはり、変化や刺激を望まない人にとって、「転勤」はデメリットでしかありません。
一度だけならまだしも、転勤を繰り返す場合もありますし、自分で予測ができません。
住む場所や人間関係など、人生設計を決める上で、安定的な暮らしを希望する人にとって、転勤は避けたいイベントであることに間違いはないでしょう。
あなたと同じように、転勤したくないと考えている人は多いので、安心してください。
転勤は拒否できない?
できるなら「転勤を拒否したい」と思うのは当然ですよね。
しかし、原則として転勤を拒否することはできません。
よほど、理不尽な理由で転勤が命じられるような場合は別ですが、
あくまでも会社都合として必要性がある場合は、転勤を拒否することはできないと思っておきましょう。
ただし、「いきなり明日から転勤させられる」ということはできません。
転居を伴う異動は1ヶ月前に本人へ知らせる必要があります。
ですので、転勤が発生する場合、1ヶ月前に告げられることになります。
転勤を命じられてから、最低でも1ヶ月の猶予があるわけです。
会社によってはもっと前から内示しているケースもあるでしょう。
転勤は拒否できませんが、1ヶ月前には転勤が言い渡されますので、
仮に退職したり、転職するならこの間で結論を出す必要性が出てきますね。
事業所が複数ある会社は転勤の可能性有り
前提として、全国に事業所がある会社は転勤の可能性を考えた方が良いでしょう。
事業所が一つしかない会社や、地方に集約しているような会社であれば、転勤する必要性はありません。
しかし今の会社が、全国に事業所があるなら、転勤の可能性があります。
➡そういった意味では、地方本社の優良企業が狙い目ですね
加えて、どんな職種であっても転勤の可能性はあるのです。
➡営業はもちろん、事務職であっても、技術職であっても転勤は発生する
例えば、「人事部や経理部に配属されたら、転勤はない」と勘違いする人も多いですが、そんなことはありません。
実際、地方の管理部門だった人が東京本社の人事部に異動するケースもありますし、私が勤めていた会社では、営業も事務職も、関係なく転勤が発生していましたね。
転勤したくないから退職or転職したい時の対処法
転勤したくないから退職・転職したい時の対処法を紹介します。
対処法はシンプルに下記のとおりです。
・転勤のない会社に転職する
➡「転勤なし」の求人を見つける。
・面接時に転勤したくない旨を伝える
➡転勤のある企業かどうか確認できますし、ミスマッチを防げる
・転職エージェントを活用する
➡転勤なしの求人を紹介してもらいましょう
一番良い方法は、転勤のない会社へ転職することです。
その際重要なのは、求人の記載事項を確認することと、面接時にしっかりと転勤したくない旨を伝えることです。
もし、1人で確認するのが不安な場合は転職エージェントを活用するのが良いでしょう。
あらかじめ、「転勤したくない」希望を伝えておけば、希望通りの企業を紹介してくれます。
自分で調べる手間が省けますし、確実に転勤のない会社への選考を受けられるので、オススメです。
なお転勤したくないから退職する人って実際にいるの?と疑問に思うでしょう。
実際に転職したくないという理由で退職したり転職する人はいます。
転勤がある会社と分かっていながらも、実際に働いていくうちに、地元志向が強くなったり、
今の勤務地への思い入れが強くなり、退職や転職する人を実際に見てきました。
転勤したくないから転職する人は少なくないですし、非常識なことではないので安心してOKです。
転勤したくないから退職・転職する時の注意点
なお、転勤したくないという理由で退職、転職する際に注意すべきポイントがあります。
例えば、以下のような注意点です。
・転勤を告げられた後なら、早めに会社へ相談しよう
➡早めに相談することで、転勤が取りやめになる可能性もゼロではない
・転勤がある前提で入社している場合は、丁寧に対応しよう
➡なるべく会社に迷惑をかけずに辞めましょう
・転勤が本当に嫌なら、さっさと転職した方が良い
➡この先、いつ転勤を告げられるか分からないから
まず、注意すべきなのは会社になるべく迷惑をかけずに辞めることです。
転勤せずに会社を辞めるとなると、後任補充や人事異動のやり直しが発生するため、もし、転勤したくないのであれば、早い段階で会社へ伝えましょう。
また、いくら入社時に転勤があることを説明されていても、気が変わることは当然にあります。
会社から「辞められては困る」と言われても、感情的にならず、冷静に対応しましょう。
そして、本当に転勤が嫌なのであれば、転職した方があなたのためだと思います。
転職にはリスクがありますが、転勤にもリスクやデメリットがあります。
転勤が一度きりとは限らないですし、その度に悩むくらいなら、転職してしまった方が安心かもしれません、
さいごに
転勤したくないから転職を検討する際の注意点について紹介しました。
転勤したくない気持ちを行動に移す人はかなり多いです。
あなたと同じように悩み、転職を検討している人はたくさんいます。
もし、本気で転勤したくないと思うのであれば、転職すればOKです。
転職理由で「転勤したくない」という理由は、マイナスには働きません。
家庭の事情や、ライフプランによっては、転勤できない事情は十分に考えられるからです。
転勤というのは、仕事内容や人間関係などが大きく変わり、職場環境が一変してしまいます。
どうせ職場環境が大きく変わるなら、嫌々転勤するよりも、転職してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
転勤を拒み、転職することは個人的には大賛成です。
もし、転勤を命じられて悩んでいる人、もしくは今後、転勤が想定される人は、
ぜひ、勇気をもって転職活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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