仕事ができないけど転職したいと考えている人も多いでしょう。
とは言え「仕事ができない」という理由で転職しても良いものか、不安になりますよね。
一般的に、「仕事ができない」から転職する人は、転職先でも仕事ができないと言われがちです。
要するに、一つの会社で成果を出せていない人はどこに行っても同じという考えですね。
しかし、仕事ができないけど、転職した方が良いケースはあります。
私はこれまで人事部の仕事を10年以上経験し、転職者と携わってきました。
そんな経験から、仕事ができないけど転職したい時の対処法を紹介します。
この記事では以下の悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・仕事ができないけど転職したい
・仕事ができないけど転職したいのは甘え?
・仕事ができない人が転職しても上手くいかないのでは?
仕事ができない人のタイプと特徴
仕事ができない人のタイプや特徴を紹介します。
具体的には下記のとおりです。
・環境に影響を受けやすい人
➡人間関係や上司との相性、職場の雰囲気が悪いと能力を発揮できない
・不器用で時間がかかる人
➡要領が悪くて、仕事を覚えるのに時間がかる
・仕事の適性が合っていない人
➡誰でも向き不向きがあ、長所・弱点はあります。
・仕事の基礎を教えてもらったことがない
➡基本的なやり方や仕事のイロハが分からず、応用が利かない
・単純に努力が足りない
➡サボったり、手を抜いてしまっている
単純に能力が足りない人もいますが、多くは環境的要因が大きいでしょう。また能力はあっても、成長するまでに時間がかかる不器用なタイプの人も評価されにくい傾向にあります。
また向いてない仕事をいくら頑張っても、他の人には追い付くことができず、仕事ができない印象を持たれてしまいます。仕事の基礎的なやり方を分かっていない人も、いくら頑張っても、結果に結びつきにくいでしょう。
そして単純に努力しない人やサボり癖のある人は、いつまで経っても、仕事ができないままです。努力したり、頑張っているけど結果が出ていない人は、きっかけさえつかめれば、仕事ができる人になれる可能性があります。
「仕事ができない人」=「能力がない人」とは限らないことを認識しておきましょう。
仕事ができないけど転職はできる?
結論、仕事ができない人でも転職することはできます。
仕事ができなくても転職できる理由は下記のとおりです。
・面接ではあなたの全てを知ることはできない
➡優秀かそうでないかを数十分の面接で判断することは難しい
・環境や仕事内容が変われば、仕事ができるようになる
➡転職することで仕事ができるようになったり、本来の能力が発揮できることは良くある
・能力よりも人柄や人間性を重視する会社は多い
➡仕事ができる人よりも、性格を重視する会社であれば転職しやすい
まず、転職の面接だけで、仕事ができない人かどうかを判断するのは難しいです。見た目や話し方や話す内容から判断するので、明らかにダメな人は不採用となりますが、印象が普通であれば、面接で必ず落とされるようなことはないでしょう。
次に、仕事ができないけど、職場環境が変われば、仕事ができるようになる人は多いです。仕事内容、人間関係、本人のやる気などがに変わることで、本来のチカラが発揮できるようになることは、よくあることですからね。
そして、優秀な人よりも、性格や人格などの人間性を重視して採用する会社はたくさんあります。いくら優秀であっても、自己主張が強すぎたり、考え方に偏りがあるような人ばかりでは、会社も成り立ちませんからね。
事実、私も人事担当者として転職者を受け入れてきましたが、人間性などの人物重視で採用した経験は何度もあります。仕事ができない人であっても、人間性で勝負することはできるので、勇気を持ちましょう。
仕事ができないけど転職したい時、転職することはできるので、安心してください。
仕事ができないけど転職したい時の注意点
仕事ができないけど転職したい時に注意すべきことがあります。
何も考えずに行動すると後悔するので、下記の注意点に気を付けましょう。
・仕事に慣れていないだけの可能性もある
➡入社もしくは異動したばかりの場合は、時間が解決する可能性が高い
・完璧主義は捨てる
➡平均以上に仕事ができるのに、自信を喪失しているだけの可能性もある
・勢いで会社を辞めるのはNG
➡転職したいなら在職中に転職先を確保しよう
仕事に慣れていない状態であれば、「仕事ができない」と判断するのは時期尚早です。時間が経って慣れてくれば、仕事もできるようになり、思い悩むことも減るでしょう。単に慣れていないだけであれば、転職したい気持ちを我慢した方が良いでしょう。
そして、完璧主義は仕事をする上で非常に邪魔なものになります。会社員で仕事を完璧にこなす人などいませんし、ミスはするものです。そして向き不向き、長所、短所は人それぞれあるものです。ちょっとしたミスなどから自身を喪失し、転職したいと考えている人は、まずは完璧主義を治すことから始めましょう。
なお、感情的になって会社を辞めるのはNGです。確実に後悔することになりますし、周囲の人にも迷惑をかけます。会社を辞めるなら、転職先を見つけて、引継ぎを済まし、挨拶を終わらせて、円満に退職しましょう。
仕事ができないけど、転職したいと考えるのはOKですが、上記のように極端な思考や行動は避けましょう。
いずれも客観的に冷静にあなたにとってメリットとなるような行動をするべきです。
仕事ができないけど転職したい時のコツと手順
仕事ができないけど転職したい時のコツと手順を紹介します。
具体的なコツと手順は下記のとおりです。
・転職エージェントを利用して転職活動を始める
➡選考対策やオススメ求人を紹介してくれる(ミスマッチが減り、選考通過率が向上する)
・高望みせず、あなたができる仕事を見つける
➡企業規模、高収入、好待遇に惑わされずに、仕事内容や社風を重視しましょう
・転職活動の傍ら、自己研鑽を積み続ける
➡資格の勉強、PCスキル、自己啓発を続けてみる
・転職先が決まれば、退職日と転職日を確定させる
➡退職できる日を確認し、転職日を確定させましょう
・今の会社に迷惑をかけず円満退職を試みる
➡引継ぎやお世話になった人への挨拶を忘れずに
まず、転職エージェントに登録して転職活動を始めましょう。一人でやるより、各段に転職が成功しやすくなります。そして、求人を探すポイントですが、高望みせずに身の丈に合った求人を探しましょう。好待遇であっても、求められるスキルが高い求人は転職しても上手くいかない可能性が高いですからね。
なお、仕事ができない人やスキルに自信のない人は、資格の取得や読書などの自己研鑽を積むことをかかさずにやりましょう。今すぐは難しくても、いつしかその努力が報われる時がきます。
転職先が決まってから、退職の手続きをするようにしましょう。先に退職日を決めて転職先が決まらなかったら、無職になってしまいますからね。なお退職の申し出が必要な時期については、会社によって規定が異なるので、確認しておきましょう。
そして重要なのは、円満に会社を辞めることです。仕事ができないけども、礼儀や恩義を尽くすことはできるはずです。特別なスキルよりも、人間性や人柄が評価される方が、この先にも繋がっていきます。辞めてしまえば、もう一生関係ないかもしれませんが、そういった時に悪い印象を残す人は、どこに行っても評価されません。
手順としては、転職活動を始めて、転職先が確定したら、退職手続きをしましょう。
コツとてしては、あなたが出来る仕事、向いている仕事に就くべきです。
仕事ができないけど転職して上手くいく?
仕事ができないけど転職して上手くいくのか心配になりますよね。
結論、あなたに合う求人と出会えれば、上手くいくはずです。
仕事ができない人が転職したとして、必ず失敗するわけではありません。
職場環境も代わり、仕事内容や人間関係も大きく変わります。
そしてあなたのやる気や心境も変化するでしょう。
環境が大きく変わることで、能力やチカラが発揮される可能性は高いですからね。
そして、特に、以下のような人は環境が変わることでこれまで以上にチカラが発揮できるでしょう。
・仕事内容が合っておらず、他の人についていけない
・人間関係で悩み、上司にも嫌われている
・ストレスで体調が悪く、集中できない
上記のような人は現状の悩みから、本来のチカラを発揮できていない状況です。
そのため今は仕事ができない人かもしれませんが、転職によって、仕事が出来る人になれる可能性は高いです。
ストレスで我慢の限界に来ているような人は、転職することで環境を変える方が良いでしょう。
なお、求人選びに関しては、以下のポイントを押さえると上手くいきやすいでしょう。
・自分の身の丈にあった会社や仕事を選ぶ
・やりたい仕事よりも、できる仕事を選ぶ
・穏やかで優しい社風を選ぶ
もちろん、上記の条件では給料や福利厚生、会社の規模などはランクダウンしてしまうかもしれませんが、多大なストレスを溜めるよりはいいでしょう。
やはり自分に合った仕事を見つけ、その分野で専門性を高めた方が、将来的にも有利です。
もし、転職先で上手くいき、スキルや専門性が磨けたら、もっと好待遇の会社に転職したって良いのです。
まずは、基礎を磨くべく、自分の適性や身の丈にあった仕事、会社へ転職すべきでしょう。
【実体験】環境を変えると人は変わる<転職すべき理由>
なお、環境が変われば本当に仕事ができるようになるのか、疑問に思いますよね。
私は人事担当者として多くの転職者を受け入れてきました。
そんな経験から言えることは下記の内容です。
・快適に働くには人間関係が最重要
・前向きな姿勢があれば、上手くいきやすい
・転職=リスクは考え過ぎ
やはり何より重要なのは人間関係です。実際、人間関係が良好な部署に転職した人は活き活きと働いていますし、仕事が楽しいとさえ言っています。逆に人間関係が合わないと、簡単な仕事でさえ上手く進まず、ストレスを溜めているケースが多いです。
そして転職した直後はとにかく、前向きな姿勢や明るい態度が大切です。ここで変なプライドが邪魔したり、こだわりを持ち過ぎると失敗しているケースは、よく見かけます。
なお、転職したことがない人にとっては転職=リスクと考えてしまうかもしれませんが、実際はそんなことはありません。転職して稀にブラック企業に入ってしまったり、ハズレ上司を引いてしまうケースはあるかもしれませんが、多くの人が転職し、快適な社会人生活を手に入れています。
今の会社で不満や不安を貯めているのであれば、環境を大きく変えてみることも重要です。
環境を変えることは勇気がいるかもしれませんが、行動してみないと、何も変わりませんからね。
環境が変わると、本当に人は変わります。
転職によって、能力を十分に発揮できたり、性格が変わったり、人生を変えることだってできます。
転職すること自体、大きな行動力と決断力が必要になりますし、転職活動を通して視野が広がり、気づきや学びも多く手に入れることができます。
それらの経験を経ることで、人間的に大きく成長することもできます。
さいごに
以上、仕事ができないけど転職したい時の対処法について紹介しました。
仕事ができないけど転職したい時は、転職してもOKです。
ただし、ちょっとしたミスや嫌なことがあったからといってすぐに転職したり、何も考えずに転職したいと考えるのはNGです。
上記で紹介した注意点や転職活動のコツや手順を確認した上で、行動しましょう。
転職活動するなら、圧倒的に転職エージェントを頼るのはオススメです。
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仕事ができないけど転職したい人は、ぜひ利用して、新しい社会人生活をスタートさせてみましょう。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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