転職エージェントと直接応募のどっちが有利になるのか、気になりますよね。
結論から言えば、転職エージェントを利用する方が有利な選考を受けることができます。
もちろん直接応募にも魅力はありますが、総合的に考えれば転職エージェントを利用する方が良いでしょう。
私はこれまで新卒から10年以上、人事部の仕事を通じて多くの採用活動に携わってきました。
そんな経験から、転職エージェントと直接応募のどっちが有利になるのか、解説していきます。
※転職も経験しており、会社側と転職者側両方の目線で解説しているので、参考にしてください。
この記事では以下のような悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・転職エージェントと直接応募のどっちが有利か知りたい
・転職エージェントの利用メリットが分からない
・結局、転職エージェントと直接応募のどっちを利用すればいいの?
転職エージェントより直接応募の方が有利はウソ【どっちが有利?】
転職エージェントより直接応募の方が有利という話を聞いたことがあるかもしれませんが、それは間違いです。
確かに転職エージェントを経由することで、企業に採用コストが発生しますが、それでも転職エージェントを使った方が有利に選考を進めることができます。
もちろん、直接応募の方が有利なケースもありますが、基本的には転職エージェントをメインに使っていくのが良いでしょう。
転職エージェントと直接応募のどっちを利用すべきかについては、下記の結論に至りますね。
・転職エージェントの方が直接応募より有利
・稀に直接応募を利用した方が良いケースもある
・直接応募だけで転職活動するのは辞めた方が良い
では、転職エージェントと直接応募のメリット、デメリットについて次の項で紹介していくので、参考にしてください。
直接応募のデメリットとは?
直接応募のデメリットを紹介します。
転職エージェントと比較すると、どうしてもデメリットが多くなってしまいます。
例えば、下記のようなデメリットです。
・求人募集を探しにくい(非公開求人にも出会えない)
➡企業のHPにしか求人が掲載されていないケースがある
・大抵の企業は転職エージェントを利用している
➡企業は直接応募での採用に力を入れていない
・全て一人で選考対策をしなければならない
➡書類選考、面接の対策などを自分一人ではやらなければならない
多くの企業は転職エージェントサイトに力を入れているケースもあり、直接応募ではの求人が探しにくくなっています。例えば、企業のHPにしか掲載されていなかったり、転職エージェントにしか掲載していないケースもあります。
転職エージェントと比較して、手に入れられる求人数にも限界があるので、転職のチャンスを狭めてしまうでしょう。
そして、企業としても直接応募での採用に期待をしていない傾向があるので、送った書類が後回しにされてしまうケースもあります。なお個人的主観ですが、直接応募よりも転職エージェント経由の方が、企業としても安心感を抱活きがちなので、選考で通過する確率も多少、下がってしまうリスクもあるでしょう。
また、直接応募の場合、企業への応募や面接の日程調整、選考対策などを全て一人でやらなければなりません。企業に対する質問や確認事項も、誰も代わりにやってくれるわけではないので、労力や時間もかかります。
間違った選考対策をしていていも、誰もアドバイスしてくれないので、選考の通過率も下がってしまうでしょう。
直接応募の方が良いケースもある
ただし、直接応募の方が良いケースも稀にあります。
転職エージェントを使った方が良い反面、直接応募でしか選考が受けられないケースや、直接応募の方が効率的なケースもあります。
例えば、下記のようなケースでは直接応募での選考を検討すると良いでしょう。
・直接応募でしか求人を取り扱っていないケース
➡公的な機関、ベンチャー企業、転職エージェントを利用していない企業
・転職したい企業が決まっており、スキルや能力に自信があるケース
➡転職エージェントを仲介するのが時間的にも労力的にも面倒な時
直接応募でしか求人を受け付けていない企業もあります。
公的機関や、小規模の企業などは直接応募が主体でしょう。
採用人数が少なかったり、企業規模がそこまで大きくないケースでは直接応募が多い傾向ですね。
また、転職活動に自信を持っている人で、転職したい企業は明確なのであれば、わざわざ転職エージェントを経由して応募する必要もないでしょう。転職エージェントとの手続きや、やりとりのために時間や労力がもったいないケースもありますからね。
基本的には転職エージェントを利用すればOKですが、上記のような特殊ケースでは直接応募もアリです。
転職状況におうじて、転職エージェントと直接応募のどっちも利用していくのが良いでしょう。
転職エージェントの利用をオススメする理由
転職エージェントをオススメする理由を紹介します。
直接応募よりも転職エージェントを利用した方が良いのはメリットが多いからです。
その理由は下記のとおりです。
・直接応募にはない求人がある(非公開求人も多い)
➡あなたに合った転職先を見つけられる可能性が高くなる
・エージェントがあなたに合った求人を紹介してくれる
➡収入、労働条件、仕事内容などの希望を伝えることで、オススメの求人を紹介してくれる
・書類選考や面接対策のアドバイスをもらえる
➡足りない部分を補ってもらえて、選考通過率の向上が期待できる
・今後のキャリアに対する相談やアドバイスにのってくれる
➡転職だけでなくキャリア全般について、アドバイスをくれる
・面倒な手続き全般を代わりにやってくれる
➡面接の日程調整、採用手続き、条件交渉など
・企業に対する疑問点、確認点を代わりに聞いてくれる
➡社風(退職率、人間関係)や労働環境(残業、休暇の取りやすさ)など
転職エージェントを利用することで、面倒な手続きを代わりに全てやってくれます。
企業に聞きずらい質問も代わりにやってくれますし、ミスマッチも防げるでしょう。
時間や労力がない人でも手軽に利用できますね。
また書類選考や面接対策によって、あなたに足りない部分や弱点を補い、選考通過をアシストしてくれます。
1人では気づけない弱点や課題も、フォローしてくれるので、転職に自信がない人にもメリットが大きいです。
転職活動における「調整」、「選考対策」、「手続き」を全般やってくれるので、極端に言えば、あなたは選考当日にだけ、集中力を持って、良いパフォーマンスを発揮すれば良いのです。
なお、これらサービスがありながら全て無料でやってくれます(企業には採用コストが発生)。
使わない手はないですし、とりあえず登録しておくだけでも良いでしょう。
転職エージェントにデメリットはある?
とは言え、転職エージェントにもデメリットはないの?と疑問に思うでしょう。
確かに、転職エージェントはメリットばかりではありません。
大きな問題ではないですが、以下のような、デメリットもあることを認識しておきましょう。
・エージェントの担当者によってスキルに差がある
➡能力の差もあれば、相性の違いもあります。
・無理に転職を進められることもある
➡転職活動の温度感に差が出てしまい、面倒に感じるもともある。
・書類選考が企業に届かないケースもある
➡履歴書の内容によっては、エージェントの段階で書類が落とされることも
転職エージェントを利用するデメリットは、エージェントの担当者にアタリ、ハズレがあることです。
基本的には優秀な人が選抜されているので、問題ありませんが、スキルの差は仕方がありませんね。
またあなたとの相性もあるので、生理的に合わない担当者だと、ストレスに感じることもあるでしょう。
また、転職活動への意欲が薄い時や、忙しくて転職活動を抑えたい時でも、転職活動をガンガン進められるので、状況をしっかりとエージェントに伝えておかないと、転職活動に温度差が生まれてしまいます。エージェントとの意思疎通が大事ですね。
そして、稀にですが応募した書類が企業まで届かず、転職エージェントの段階で選考を落とされているケースもあります。企業が希望する経歴でなかったり、超人気企業の場合は、足切りされるケースもあります。
なお、エージェントの担当者のスキル差や相性については、担当の変更を希望すれば対応してくれることが多いですし、場合によっては、転職エージェントを変更すれば解決しますので、覚えておきましょう。
「転職エージェント」と「直接応募」をどっちも利用するのはアリ?
ここまでで直接応募よりも転職エージェントを使うべき理由を紹介してきました。
しかし、転職エージェントと直接応募をどっちも利用するのはアリか、ナシか気になりますよね。
結論から言えば、転職エージェントと直接応募をどっちも利用するのはOKです。
基本的には、下記の使い方をするのが良いでしょう。
・転職エージェントをメインで使っていく
・転職エージェントに掲載のない求人は直接応募を利用する
・転職活動に慣れて、自分一人で進めたい時は直接応募を利用する
※転職初心者の人や転職に自信のない人は、転職エージェントはマストで利用しましょう
ただし、注意点が1つあります。
同じ企業の求人に対して、転職エージェント経由の応募と、直接応募を利用するのは避けましょう。
なぜなら、同じ求人に対して同じ人が2つ応募していることになり、企業担当者としては困惑するからです。
両方利用して応募しても、選考に通過する確率が上がるわけではありません。
むしろ、企業の人事担当者からすれば、不信感にも繋がるので避けましょう。
転職エージェントと直接応募のどっちでも応募できる状況の時は、サポートが手厚い分、転職エージェントを利用する方がオススメです。
【経験談】転職エージェントの方が受かりやすい?/どっちが有利?
なお、転職エージェントと直接応募のどちらの方が選考を通過しやすいのか、気になりますよね。
結論から言えば、転職エージェントの方が受かりやすい傾向にあると思います。
その理由は下記のとおりです。
・選考対策を施された方が受かりやすい
➡エージェントのサポートがある方が有利
・人事担当者は直接応募に期待していない
➡転職エージェントの方が、エージェントを経由している分、一定の信頼感がある
シンプルに転職エージェントのサポートを受けている効果は、かなり大きいと思います。
書類選考、面接対策においても最低限のマナーやスキルは身に付けられますし、面接で突かれそうな弱点もカバーしてくれますからね。
そして、企業としては転職エージェントから経由されている人の方が、安心感や信頼感を抱いているケースがあります。企業としても本人に直接聞けない情報を、エージェント経由で確認したり、情報を引き出すことができるからです。そして、仮に採用に至るまでにトラブルが起こった時に、転職エージェントを介している方が対応がしやすい側面もあります。
私の経験上、直接応募よりも転職エージェントを経由している人の方が、実際に採用に至る人数は多いです。
直接応募で申し込んでくる人数よりも転職エージェントを利用して申し込んで来る人数の方が多いですしね。
あくまでも私の印象ですが、転職エージェント経由の人の方が、スキルや経歴に魅力を感じる人の方が多いですね。
なお転職エージェントの場合、企業は採用コストが発生することになります(採用が決まり次第➡成功報酬)
そのためコストが発生する転職エージェントは不利になのでは?と思うかもしれません。
正社員であれば1人につき100~160万円程度のコストが企業に発生しますからね。
しかし結論的には、企業にコストが発生しても不利にはなりません。
なぜなら、コストを惜しむのであれば、転職エージェントを活用しないからです。
多少のコストをかけてでも優秀な人を採用したいというのが、経営者、人事担当者の本音なのです。
転職エージェント経由で落ちたけど、直接応募できる?
転職エージェント経由で応募した会社に落ちることもあるでしょう。
しかし、その後、あらためて直接応募しても良いのでしょうか?
結論を言えば、「不採用になった場合は、直接応募でも応募できる」となります。
しかし、個人的にはあまりオススメしません。
なぜなら、一度不採用になって、すぐに直接応募しても選考を通過する可能性は低いからです。
あなたの労力も無駄になりますし、採用担当者としても「なぜ?」と不信感を抱いてしまうので、一度不採用になったのであれば、諦めた方が無難でしょう。
ただし、下記のようなケースでは転職エージェント経由で落ちた後に、直接応募をするメリットがあるかもしれません。
・不採用になった後に、スキルや経歴がパワーアップした時
・数か月経っても募集している時
一度、不採用になっても、あなたのスペックがレベルアップしていたり、企業が求める条件を満たすようになった場合などは、再度チャレンジする意味はあるでしょう。
また、時間を空けて、まだ募集している時は応募する価値はあります。企業側の事情として、採用が決まらない状況では採用のハードルが下がっていますので、再チャレンジすることで、一度目よりは選考通過する確率が高くなっているからです。
基本的には、転職エージェントで落ちた場合は、諦めた方が、生産的ではあります。
しかし、物理的に応募することは可能なので、上記のような可能性に懸けてみるのも一つの方法ですね。
おすすめの転職エージェント
では、さいごにおすすめの転職エージェントを紹介します。
巷には転職エージェントがたくさんありますが、大手エージェントは3社です。
転職初心者の方や幅広く転職活動したい人は、大手3社を利用するのが良いでしょう。
おすすめのエージェントは下記のとおりです。
・リクルートエージェント
・doda転職エージェント
・マイナビエージェント
リクルートエージェント
<特徴とメリット>
・求人数では業界No.1
・圧倒的な実績と知名度を誇る
・非公開求人も多い
➡ どの層にもオススメ
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doda転職エージェント
<特徴とメリット>
・求人数が多い
・サポート体制やサービスも充実
・利用満足度が高い
➡パーソルキャリアが親会社でもあるため、安心感がある
➡メインとして使っても良し、サブとして利用するのもOK
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マイナビエージェント
<特徴とメリット>
・若い人にオススメ
・マイナビは新卒採用で利用率No.1
・第二新卒の求人も多い
➡若い人にとっては馴染みがあり、使いやすい。
➡新卒1年目~3年目の人にオススメ。第二新卒の人にもオススメ。
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以上、転職エージェントと直接応募のどっちが有利であるのか、解説してきました。
基本的には、転職エージェントの方が有利ですが、幅広く活動するなら、どっちも利用すれば良いと思います。
しかし転職エージェントの利用はマストで使った方がいいので、ぜひ登録することをおすすめします。
さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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