転職に対して否定的な考えを持っている人は一定数存在します。
例えば「転職=逃げ」、「転職=我慢不足」などといった否定的な主張をする人がいます。
また会社の先輩や家族に転職の相談をした際、否定的な意見を言われ、説得されることも多いでしょう。
そして転職を否定されると、転職活動に対して前向きな気持ちになれない人もいると思います。
結論としてですが、「転職を否定する人の意見は聞く必要が無い」というのが、私の考えです。
転職自体、メリットとデメリットがあるので、肯定的な部分と否定的な部分があるのは事実です。
しかし、転職するかしないかは人の意見よりも、自分の考えや客観的な意見を参考にすべきです。
私はこれまで人事の仕事を通じて、多くの転職者と携わってきました。
そんな経験から、転職を否定された時の対処法や考え方について紹介します。
この記事では以下の悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・転職することを否定されて困っている
・転職を否定する人の意見はどこまで聞くべきなのか分からない
・なぜ転職を否定的に考えるのか、分からない
転職を全否定されるのはおかしい
転職を全否定するのは間違っています。
そもそも転職が正解か不正解かは、人によって違いますし、悪いことばかりではありません。
以下のように、転職は前向きな部分もたくさんあります
・キャリアアップにつながる
・やりたい仕事や希望する働き方に出合える
・現状の問題や課題を解決できる
一昔前であれば、転職に対してネガティブな考えや意見が一般的でしたが、この時代、転職をするなど当たり前ですし、転職に対して全否定する人の考え方はかなり古いと言えるでしょう。
自分に合った職場を見つけるのは当たり前ですし、転職はむしろ前向きな行動でもあります。
何もせずただ我慢し続けている方が、現実から目を背けている可能性が高いですからね。
ですので、正しくは転職にはメリットとデメリットが両方存在するものであり、全否定されることは、明らかに間違っていると言えるでしょう。
転職理由によっては、否定される場合もある
転職理由がネガティブなケースでは、転職を否定されることもあるでしょう。
例えば、以下のような転職理由であっては、周囲から否定される可能性が高いです。
・何の理由もなく、ただ単に転職したいケース
➡明確な目的や理由もなく転職するのは辞めた方が良いでしょう
・一度の失敗やミスで転職しようとしているケース
➡ある程度の我慢や努力、工夫は必要です。
・転職することに過度な期待をしているケース
➡転職したからと言って、全ての悩みや課題が解決されるわけではありません
もし、転職に対して上記のような考えを抱いている場合は、周囲から否定されるでしょう。
特に、親しい人であればあるほど、あなたを心配して転職を引き止めることになるでしょう。
上記のような転職理由だと、転職に成功しても、その後に失敗したり、後悔するケースが多いからです。
転職が「全否定」されることは間違いですが、状況によっては、一部否定されることも妥当であることを認識しておきましょう。
要するに、転職に対する「意識不足」や「準備不足」によって、あなたの転職が否定されるケースはあります。
転職の相談をして否定された時の対処法
転職に対して本気で考えているのに、周囲から否定されてしまうケースもあるでしょう。
そんな時は以下の対処法を試してみて下さい。
・真に受けるのではなく、参考に留める
➡一人の意見として、客観的に捉えよう。その人の意見が全てではありません。
・極端な例え話をする人の話は信用しない
➡転職に正解も不正解もないので、極端な意見はは排除した方がベストです
・一々、落ち込まないようにする
➡あなた自身が否定されている訳ではないことを認識する
あくまでも他人の意見は話半分で聞くようにしましょう。
他人が正解を持っているわけではありませんし、必ず正しい意見とも限りません。
ただし、無視をしたり自分の考えだけで進めてしまうのもリスクがあります。
相談した内容を客観的に判断して、冷静に考えるようにしましょう。
そこで大切なのは一喜一憂しないことですね。
「こういう意見もあるのか」と捉えて「自分の場合は当てはまるか?」と冷静に分析すればOKです。
否定されたからと言って、「転職=逃げ」といった極端な思考に陥ることだけは避けた方が良いでしょう。
なお、転職に対して本気で考えていない場合は、単に準備不足や意識不足なので、否定されることは妥当です。
逆に本気で考え、行動しているのに否定される場合は、周囲の意見に流されないことも大切ですね。
社内の人が転職を否定するのは当たり前
前提として、社内の人が転職を否定するのは当たり前であることを認識しておきましょう。
その理由は下記のとおりです
・あなたに残って欲しいから
・抜け駆けされるのが悔しいから
・転職したことがないから
例えば、同じ会社の先輩に「転職」を相談すれば、高い確率で転職を否定されるでしょう。
特に、上司や同じ部署の先輩、経営層など、利害関係が強ければ強いほど、否定される可能性は高いです。
それは、あなたに辞めてもらっては困るからですね。転職されてしまっては、人員不足に陥ります。
また、シンプルに転職されてしまうと、寂しいという感情から、転職が否定されるケースもあるでしょう。
そして、注意しなければならないのは、「転職したことがない人は、転職を否定しがち」ということです。
ずっと同じ会社で働き続けている人は、転職のメリットを知る由もありません。
むしろ、その人の経験上、「転職しない方が良い」とさえ思っているでしょう。
転職経験のない人に転職を相談しても、否定される可能性が高いことを認識しておきましょう。
また転職しないことのメリットなら参考になりますが、転職によるメリットやデメリットは分からないでしょうから、相談するにしても、全てを鵜呑みにするのは避けましょう。
転職をする際は肯定的、否定的な意見を両方聞くべき
転職する際は、肯定的な意見と否定的な意見を両方聞くべきです。
どちらか一方の意見ばかりでは、偏ってしまい、客観的に判断できなくなってしまいますからね。
特に、以下のポイントを押さえて、意見を聞くようにしましょう。
・肯定的な意見も聞いた上で、転職を検討しよう
➡否定的意見ばかり聞いている人は、肯定的な考えを持っている人の意見も参考にしよう
・転職経験者に話を聞いてみる
➡転職経験者の意見は具体的かつ事実に基づいているので、参考にしやすいでしょう。
・場合によっては第三者の意見を取り入れる
➡転職エージェントやキャリア相談をしてみよう
他人からアドバイスを貰う場合、否定するばかりの人でもダメですし、肯定ばかりする人だけでもダメです。
意見が極端になってしまっては、転職するにあたっての、的確な情報が得られにくいですからね。
転職には、メリット、デメリットがありますし、リスクもあります。
それらを冷静に分析し、最終的に転職すべきかどうかを判断するためにも、客観的な事実や意見を貰いたいところですからね。
そういった意味では、あなたのことを知らない人に相談するのも一つの方法です。
個人的な私情が入り込まない分、より客観的な意見、アドバイスを貰えやすいですからね。
さいごに:転職を否定されても自分の考えを優先しよう
以上、転職を否定された時の対処法などを紹介しました。
転職するかどうかは、人生の大きな選択になります。
そして、他人に相談する機会もおおくなるでしょう。
そして、転職を相談し、否定されて落ち込んでいる人も多いと思います。
そんな方にお伝えしたいのは、「最終的には自分の考えや気持ちを優先すべき」だと思います。
その理由は下記の通りです。
・行動すること自体に大きな価値がある
・転職しなかった後悔で苦しむこともある
・転職しても他の人と同じ結果になるとは限らない
転職したいけれど、他人から否定されて、迷っている人は、上記の考えを意識してみてください。
あくまでも私個人の考えですが、迷った時は「行動」することを優先しています。
なぜなら、行動しなかったことの後悔の方が嫌だからです。
そして仮に行動して失敗しても、その失敗には大きな学びがあります。
結果、行動しなかった人よりも大きな成長を手に入れられると思っています。
私はこの考えを信じて、転職を実現させました。
そして転職を成功させている人の多くは、このチャレンジ精神を大事にしていると思います。
ですので、もし転職を否定されて困っている人は、ぜひ「自分の考えを優先」し、行動してみてください。
転職に「正解」、「不正解」はありません。
自分自身が行動し、正解に導いていくしかないのです。
転職を否定された人にとって、この記事が参考になれば幸いです。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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