派遣社員なのに責任が重い時の対処法【退職か転職がオススメ】

派遣社員なのに仕事の責任が重いことに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

 

正社員に比べて、仕事の量や責任の重さが軽いはずなのに、

実際には複雑な判断やクレーム対応など、正社員と同じような責任の重さに苦しむこともありますよね。

 

しかし、結論からいえば、派遣社員で責任が重い仕事を任されるなら、転職した方が良いでしょう。

 

派遣社員は、契約において仕事の範囲や仕事の内容が決められており、範囲外の仕事をする必要はありません。

そして、重大な責任を負う必要もないわけです。

 

私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、様々な派遣社員の受け入れや、労務管理を請け負ってきました。

そんな経験から、派遣社員なのに責任が重い時の対処法について解説していこうと思います。

 

 

派遣社員なのに仕事の責任が重いのは普通のこと？

「派遣社員で仕事の責任が重いことは仕方のないことなのか？」と疑問に思いますよね。

 

結論としては、「派遣社員なのに責任が重いことは普通」ではありません。

 

もちろん、派遣社員にも仕事の責任が全くないわけではありません。

担当業務に関しては、責任を持って遂行する必要がありますし、ミスがあれば謝罪することも必要です。

 

しかし、「思い責任」を背負う必要はありません。

なぜなら、以下の理由があるからです。

 

派遣社員でも、「仕事」である以上、責任が発生するのは当然ですが、

重い責任を負う必要はありませんよね。

 

派遣社員よりも、正社員が責任を負うべきであり、さらにその上司（管理職）が責任を負うべきなのです。

また、派遣社員に任せる仕事は資料作成や庶務業務など、事務補助が一般的です。

 

そして派遣社員の場合、あらかじめ仕事の内容や仕事の範囲が契約書で取り決められています。

 

ですので、契約通りに正しい労務管理ができていれば、

派遣社員なのに責任が重いという状況は避けるずです。

 

 

なぜ派遣社員なのに仕事の責任が重い状況になるのか？

では、なぜ派遣社員なのに責任が重くなってしまうのでしょうか？

 

その理由は下記のとおりです。

 

 

派遣先の部署に余裕がないから

仕事に余裕があれば、派遣社員の人にも気を遣った労務管理が行われるでしょう。

しかし余裕のない職場では、猫の手も借りたい状況であるため、必然と派遣社員の責任が重くなってしまいます。

とにかく目の前の仕事に追われている状況なので、仕事を選んでいる余裕がないんですよね。

派遣先の職場に非はあるのですが、悪気がないケースが多いです。

忙しすぎることで、自然に責任が重くなってしまうパターンですね。

 

上司を含めた正社員の理解が足りないから

派遣先（就業先）の社員に法律の知識や理解がなければ、派遣社員の責任が重くなってしまいます。

「派遣社員も正社員と同じ」という考えを持っている人もいます。

また会社の人事部にその理解が乏しい場合も、このようなケースに陥ってしまいます。

派遣元に相談しても、派遣先の会社が派遣社員の取り扱いに無頓着だと、改善される余地は難しいでしょう。

 

 

あなたが優秀だから

派遣社員の責任が重くなってしまう理由には、「あながた優秀である」ことも理由の一つです。

優秀な人には、仕事が集まりますし、レベルの高い仕事も舞い込んできます。

上司としても、「出来る人」に仕事を任せたいのが本音ですからね。

そのため、あなたが派遣社員と分かっていても、優秀であるが故に、責任の重い仕事を任せてしまっている可能性がありますね。

仕事ができない人に、責任の重い仕事は任せられないですからね。

 

 

派遣社員なのに責任が重い時の対処法

次に、派遣社員なのに責任が重い時の解決方法をご紹介します。

 

解決方法は下記のとおりです。

 

 

派遣元の会社へ相談する

まずは派遣元の会社へ相談しましょう。

もし、対処が必要な程、責任の重い仕事であれば、派遣元も真剣に取り組んでくれます。

そして、派遣先の会社に事実確認と対処の依頼をしてくれます。

派遣元の会社を経由することで、直接、派遣先の上司とやりとりをしなくて済むので、一番のオススメです。

 

➡まともな派遣会社であれば、真摯に取り合ってくれます。

 

派遣先の上司へ相談する

一番手っ取り早いのは、派遣先の上司へ相談することです。

上司も、仕事の重さを意識せずに、あなたに仕事を任せている可能性もあります。

上司に相談する場合、トラブルになるケースもあるので、言い方や伝え方が重要です。

全否定するのではなく、仕事の進め方や指示の貰い方を工夫してもらったり、

最後に必ずチェックを貰うようにするなど、あなたに全ての責任がいかないよう、依頼してみましょう。

 

➡上司もあなたに、辞めて欲しくはないので、多少の相談であれば、聞き入れてくれるはずです。

 

 

派遣先の人事部へ相談する

派遣元や上司に相談しづらかったり、行動してくれないなら、派遣先の人事部に相談することも方法です。

明らかに、上司に非があるようなケースであれば、人事部も動いてくれます。

場合によっては、派遣元会社へ働きかけてくれて、社内での異動なども検討してくれる可能性はあるでしょう。

また、派遣社員の受け入れ責任者や苦情相談窓口は人事部の管理職が担っているケースがほとんどです。

悩んだら、積極的に人事部を活用しましょう。

 

➡人事部に相談し辛いかもしれませんが、相談事は人事部も慣れているので、気兼ねなく相談すればOKです。

 

 

派遣社員なのに責任が重いなら退職して転職しよう

もし、上記のような対策や相談をしたにもかかわらず、派遣社員なのに責任が重いままなら、

今の派遣先を退職すれば良いでしょう。

 

そして、転職すればOKです。

 

もし、派遣社員として働きたいなら、別の派遣会社を頼ればOKです。

むしろ正社員になりたいのであれば、転職エージェントを活用しましょう。

 

そもそも派遣社員の場合、同じ職場で働き続けるのは通常、３年が限界です。

３年を超えて働き続ける場合、派遣元で無期雇用されていること等、複数の条件を満たす必要があるからです。

 

ですので、派遣社員の場合、同じ職場で働くのは、長くても３年になります。

そもそも短期間での就労しか見込めないのですから、

責任の重い仕事を我慢して、ストレスを溜めまくっても、３年しか働けないのです。

 

であれば、派遣社員に見合った職場や、仕事内容に見合った条件の職場を見つけて転職してしまった方が

短期的にも長期的にもメリットしかありません。

 

我慢した結果、数年後に大きなメリットが受けられるのなら話は別ですが、派遣社員の場合、難しいでしょう。

 

派遣社員のメリットは、フットワークの軽さでもあります。

 

仕事の責任の重さに苦しんでいるなら、

あなたが望む職場へ転職してしまいましょう。

 

 

そして転職活動をするなら、転職エージェントを利用するのも良いでしょう。

転職エージェントを使えば、１人で転職活動するよりもプロのサポートを受けられるのでオススメです。

 

個人的には、リクルートエージェントが転職初心者にオススメでではありますね。

 

 

さいごに

以上、派遣社員なのに責任が重い時の対処法をご紹介しました。

 

派遣社員であれば、仕事の内容や職場環境についての悩みは誰もが経験したことがあると思います。

 

派遣先によっては、正社員と同じような仕事を任されるケースもあるでしょう。

 

もちろん、スキルアップや経験を積むために、責任の重い仕事に取り組むこともメリットかもしれません。

 

しかし、限界になるまで我慢して働き続ける必要もありません。

 

適正に仕事を任せてくれる職場はいくらでもあります。

昨今は、働き方改革や労務管理が厳しくなっている時代です。

そして、どの会社も人手不足に陥っています。

 

転職において、あなたは売り手市場であり、価値のある人材なのです。

 

 

派遣社員なのに責任が重いと感じているならば、

別の派遣会社へ勤めるか、正社員の道を選択しましょう。

 

きっと、より良い選択ああなたには待っているはずです。

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。