「やる気がなくなった」から会社を退職したいと考えている人はいませんか?
しかし、やる気がなくなったからと言って、退職するなんて甘すぎる!と思う人もいるでしょう。
実際、以下のような疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。
・「やる気がなくなった」という退職理由は大丈夫?
・上司にはどう伝えれば良い?
・転職しても上手くやっていけるだろうか?
結論から言えば、やる気がなくなったから退職するというのは、問題ありません。
確かに、やる気がなくなっただけで、退職するのは、少し軽率かもしれません。
しかし、「やる気がなくなった」と言っても、その原因や状況は人それぞれです。
私はこれまで人事部の仕事を10年以上経験してきました。
実際に、やる気がなくなったから退職するという人は一定数います。
退職理由が、やる気がなくなったという人に、退職時の注意点やアドバイスをご紹介しようと思います。
退職理由が「やる気がなくなった」でも大丈夫?
やる気がなくなったからといって退職してもOKな場合とNGな場合があります。
それぞれ、その人の状況や考え方によって異なりますので、解説していきますね。
まずは、退職しても大丈夫なケースをご紹介します。
<退職理由が「やる気がなくなった」でもOKな場合>
・原因が明確な場合(人間関係、仕事内容など)
➡転職によって環境が変わり、悩みが解決できる可能性がある
・モチベーションアップに努めたが駄目だった時
➡やる気向上の努力や工夫をしたにもかかわらず、改善されない時は環境を変えるのもアリ
・数か月以上悩んでいる時
➡長期的にやる気がない状態が続くようなら、健康的にも配慮する必要がある
上記のようなケースであれば、やる気がなくなることで退職することも問題ないでしょう。
改善される余地がなかったり、期待感が持てない場合は、このまま働き続けても同じ状況が予想されます。
であれば、退職し、転職することで環境を変えた方が、あなたにとってプラスになるでしょう。
一方で、退職を思いとどまった方が良いケースは以下のとおりです。
<退職理由が「やる気がなくなった」でもNGな場合>
・何となく退職したい場合
➡「働く気が無い」、「面倒くさい」といった漠然な理由で退職するのはNGです。
・感情的になって冷静に判断できていない時
➡一時の感情で判断すると、後悔することになります。
・経験やスキルを持っていない時
➡一定の専門性が身に着くまでは、面白さや、やりがいは感じにくいものです。
モチベーションが下がって退職したくもなることは、誰にでも起こり得る感情です。
ただし、NG例で紹介したような状況だと、後悔する可能性がかなり高いでしょう。
「退職しなければ良かった」と後悔しないためにも、一時的な感情や考えだけで判断するのは避けるべきです。
転職が一般的になった昨今であっても、退職や転職は大きなイベントです。
出来得る限りの工夫を施し、客観的に考え直してみた上で、判断をするようにしましょう。
やる気がなくなったから退職したくなった時の対処法
次に、やる気がなくなって、退職したくなった時の対処法についてご紹介します。
やる気がなくなった時、退職する以外にも、やるべきことはたくさんあります。
これからご紹介する対処法を試した上で、それでも改善されないのであれば、退職すれば良いでしょう。
<やる気がなくなって退職したくなった時の対処法>
・異動願いの希望を出す
・休暇を取ってリフレッシュする
・転職活動してみる
異動願いの希望を出す
部署異動することができれば、仕事内容や人間関係が大きく変わります。
同じ会社であっても、職場環境には大きな変化を感じることができるはずです。
そして、退職して転職するよりかは労力が少なくて済みます。
もし、やる気がなくなって退職したくなったら、異動できるかどうか試してみましょう。
➡人事異動は希望したからといって、必ずできるものではありませんが、希望を出してみる価値はあるでしょう。
休暇を取ってリフレッシュする
ストレスや仕事のマンネリ化を払拭するためにも、まとまった休暇を取得してリフレッシュしましょう。
旅行に出かけたり、美味しい物を食べに行ったりすることで、生活にメリハリを付けましょう。
お金を稼ぐ大切さや、仕事への張り合いが生まれるはずです。
また平日に休みを取って、出かけることで非日常感を感じれて、リフレッシュにもなります。
➡金曜日や月曜日に休暇を取って3連休にしてみるだけでも、効果はかなりあるはずです。
転職活動してみる
他の会社の求人を見たり、面接を受けてみることで、今の会社の魅力を再発見することもあります。
また転職エージェントを活用し、相談することで、仕事やキャリアの相談にも乗ってくれます。
転職活動をすることで、仕事やキャリアに対するモチベーションが向上するはずです。
転職活動は、あなたのキャリアを見つめ直すために、良い機会を提供してくれます。
➡転職サイトに登録し、様々な会社を眺めているだけでも面白いですし、働く意欲が湧いてきます。
退職理由が「やる気がなくなった」時の上司への伝え方
実際に、退職するとなれば上司に伝えなければなりません。
しかし、上司に「やる気がなくなったから退職したい」と伝えて大丈夫なのでしょうか?
結論を言えば、上司に「やる気がなくなった」と伝えるのは避けましょう。
なぜなら、確実に引き留められた上に、納得してもらえないからです。
やはり、退職理由を伝える際は、本音と建て前を使い分けましょう。
<上司に伝える際の退職理由>
(本音)
・やる気がなくなったことを理由に退職したい
(建て前)
・他にやりたいことがあり、夢や目標を優先したいから
・自分に合った仕事や働き方をしたいから
・キャリアアップ(待遇や出世を含めて)したいから
なお引き止められないための、一番の方法は「転職先が決まっている」というものです。
転職先が決まっていれば、引き留めても無駄なことを上司も理解していますからね。
少なくとも、「やる気がなくなったから」、「面倒さ臭いから」と言った退職理由を述べるのはNGです。
言われた上司も、良い気分にはならないですし、場合によっては怒られる可能性もありますからね。
もし、職場がハラスメントが横行していたり、ブラック企業で、退職の申し出を伝えるのが怖いという人は、
退職代行サービスを利用するのもオススメです。
あなたの代わりに、退職の連絡や手続きをやってくれます。
さいごに
以上、退職理由がやる気がなくなったのはありなのかどうか、解説してきました。
もちろん、退職理由に、「正解」、「不正解」はありません。
最終的には、あなたが思う通りに判断するのが一番良いのです。
しかし、後先考えず、感情的に行動するのは避けた方が良いでしょう。
将来的に後悔する可能性がありますからね。
また、仕事のやる気がなくなったとは言っても、
必ず転職差先の確保はしておいた方がいいでしょう。
退職してから、転職活動をするのも良いですが、
採用選考が不利になりますし、精神的にもプレッシャーや焦りを感じやすくなります。
もし、在職中に転職活動する余裕があるのであれば、
転職先の確保は、確実にしておいた方がいいでしょう。
やる気がなくなることは、誰にでもあります。そしてそれが退職理由になることも、当然あります。
やる気がなくなった理由を深堀し、その原因が解決できるかどうか、行動してみましょう。
それでも改善できなければ、退職すればOKです。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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