体調不良で会社を休んだまま辞めることはできる?【退職の方法を解説】

退職・辞めたい
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体調不良などによって欠勤し、会社を休んだまま辞める人もいるでしょう。

 

しかし、実際には以下のような疑問や不安を抱くのはでなないでしょうか?

・会社を休んだまま辞めることは可能なのか?

・どうすれば会社を休んだまま辞めるこができるのか?

・会社を休んだまま辞めることのメリットとデメリットは?

 

会社を辞めるとなれば、業務の引継ぎやお世話になった人への挨拶など、やることはたくさんあります。

そんな状況で会社にも行かずに、退職することに、戸惑いや不安を感じてしまうのは当然ですよね。

 

結論から言えば、会社を休んだまま辞めることは可能です。

 

私はこれまで10年以上、人事の仕事を経験し、様々な退職者と携わってきました。

そして、休んだまま退職する人も、一定数いらっしゃいます。

 

そんな経験から、会社を休んだまま辞めることに対する疑問やアドバイスをご紹介しようと思います。

 

体調不良で会社を休んだまま辞めることが可能な理由

会社を休んだまま辞めることはできます。

 

その理由について、会社の事情も考慮して解説していきますね。

 

会社を休んだまま辞めることができる理由は下記の通りです。

・法律的に問題ないから

・会社としてもトラブルを避けたいから

・会社も対応に慣れているから

 

 

法律的に問題ないから

会社を休んだまま辞めることになっても、法律的に何も問題ありません。

会社から違法性を問われることもありませんから、安心して大丈夫です。

仮に、会社が独自にルールを設けていたとしても、退職することを規制することはできません。

もちろん、無断欠勤などで会社に迷惑をかけるような行為は避けるべきですが、

体調不良などの正当な理由で欠勤したまま退職することは、法的にも大丈夫です。

 

➡無断欠勤はトラブルの元凶になるので避けましょう。

➡休む連絡をしておけば、法律的にも社会通念上も問題はありません。

➡法的には2週間前に退職の申し出をすればOKです。

 

会社としてもトラブルを避けたいから

社員の申し出を無視し、出社させることは、労務トラブルの原因になります。

例えば、体調不良の社員を無理やり会社に出社させたりすれば、会社が責任を問われることになりますからね。

体調不良などにより、休んだまま退職するケースでは、会社も静観するのが一般的です。

会社としてはトラブルになって後々、責任を追及されるようなリスクは犯しませんからね。

 

➡理由が体調不良の場合であれば、上司や人事担当者も、無理やり出社させることはさせません。

➡仮に無理やり出社させるような会社であれば、ブラック企業の可能性大です。

 

 

会社も対応に慣れているから

近年では、体調不良により会社を休んだまま辞める人が増えています。

そして、会社の人事担当者も、その対応には慣れています。

上司や人事部としても、その状況になった人を引き止めたとしても無駄なことを理解しています。

ですので、休んだまま辞めることになったとしても、すんなり受け止めてくれるでしょう。

 

➡診断書を提出し、体調不良のまま欠勤して退職する人は一定数います。

 

 

 

会社を休んだまま辞めることができる理由は以上です。

法的にも問題ありませんし、会社の認識としても「特別なこと」ではないのです。

 

会社を休んだまま辞める方法と手続き

次に、体調不良によって会社を休んだまま辞める方法について解説していきます。

 

通常の退職と違って、欠勤または休んだまま会社を辞めることは、ネガティブな印象が強くなってしまいます。

そのため適正な手続きをしなければトラブルになったり、後味の悪い辞め方になるので注意しましょう。

 

会社を休んだまま辞める方法は下記のとおりです。

・診断書を提出して、休むことを上司に伝える

・休暇の残日数や会社の制度を確認する

・復職が困難である旨と、退職の申し出を伝える

 

診断書を提出して、休むことを上司に伝える

体調不良の場合、最も効果的なのが診断書の提出です。

診断書が提出されれば、上司も人事担当者も、出社を命じることはできませんからね。

長期の休みを申し出る上で、スムーズに話が進むので、体調不良の場合は診断書を準備しましょう。

また診断書には期間が記載されていますので、長期休暇等の場合には有効でしょう。

 

➡診断書を提出すれば、毎日、会社に休む連絡をすることを避けることができます。

 

 

 

休暇の残日数や会社の制度を確認する

あなたが保有している年次有給休暇の残日数を確認しましょう。

また、会社独自の休暇制度や休職制度も確認しておくのが良いでしょう。

年次有給休暇がなくなって欠勤状態になったとしても、賃金が保障されるような制度があるかもしれません。

そして休暇の残日数や休職制度の内容によって、退職日を決めればOKです。

 

➡退職を急いでいないのであれば、給料は、貰えるだけ貰えれば良いでしょう。

 

 

退職の申し出を伝える

退職の申し出をするタイミングは2つあります。

1つ目は、診断書を提出し、休みに入るタイミングで退職の申し出をするケースです。

このケースでは、退職することと、休むことを同時に伝える形となります。

2つ目は、一旦休みに入ってから後日、退職を申し出るケースです。

このケースでは、復職が困難になってしまってため、退職を決意した形になります。

退職の意思が固まっているかどうかで、退職の申し出のタイミングを決めれば良いでしょう。

 

➡ブラック企業であったり、ハラスメント上司であれば、退職代行を利用することもオススメです。

 

 

会社を休んだまま辞めるメリットとデメリット

次に、会社を休んだまま辞めることのメリットとデメリットについてご紹介します。

 

体調不良の場合、無理に出社することもできませんし、しっかり療養すべきです。

 

とは言え、どんなメリットとデメリットがあることくらいは認識しておくとプラスになるでしょう。

 

<会社を休んだまま辞めるメリット>

・給料や手当を貰いながら長期間休むことができる
➡療養しながらも、給与等が発生するので、無理に働く必要もありません。

・将来のことを考える時間ができる
➡自己分析や、転職活動、夢や目標について冷静に考える時間を持つことができます。

・療養中に復職したい気持ちに変わるかもしれない
➡退職せずに済むかもしれない。

 

 

<会社を休んだまま辞めるデメリット>

・仕事の引継ぎが出来ない
➡同僚や上司に迷惑をかけることになる。

・お世話になった上司や同僚に挨拶ができない
➡感謝の気持ちを伝えられず、心残りになる。

・肩身の狭い思いをする
➡会社に対して、罪悪感や怒りを感じることもあるでしょう。

 

 

メリットとデメリットについては以上です。

 

しっかりと体を休めながら、次のキャリアを目指す準備ができるのがメリットでしょう。

 

逆に会社に対して「迷惑をかけてしまう」という罪悪感を抱くのがデメリットでしょう。

しかし、仕事の引継ぎや業務の負担については、あなたが考える必要もありません。

上司または残されたメンバーがしっかりと責任を持って、やり遂げる義務があります。

そして必要であれば、あなたの後任が補充されるでしょう。

 

必要以上に、罪悪感を抱く必要はありませんので、安心してください。

 

会社を休んだまま辞めることは非常識?

会社を休んだまま辞めることは、非常識なのでしょうか?

 

結論を言えば、非常識でもありませんし、一般的なことです。

 

その理由は、「実際に、会社を休んだまま辞める人は多いから」です。

 

昔であれば、会社を休んだまま辞めることは、「非常識」と認定されていたかもしれません。

 

しかし、転職が当たり前になり、働き方が多用した昨今では、このような選択は当たり前になっています。

 

加えて体調不良が原因の場合であれば、尚更、休んだまま退職することは当然です。

 

無理に働くことはご法度ですし、しっかり休んで、休暇を消化してから退職するのが一般的でしょう。

 

 

むしろ、体調不良で会社を休んだまま辞める人、退職する人を責めたり、

非常識認定する会社こそ、非常識な会社と言えるでしょう。

 

会社を休んだまま辞める際の注意点とアドバイス

さいごに、会社を休んだまま辞める際の注意点とアドバイスをご紹介します。

 

後々、会社とトラブルになったり、後味の悪い辞め方を避けるためにも、注意点を確認しておいてください。

<会社を休んだまま辞める際の注意点>

・無断欠勤やバックレるのはNG

・退職の決断を早まる必要はない

・休職中の行動には気を付ける

・自分中心になり過ぎないようにする

・転職活動は進めておくのがベスト

 

 

無断欠勤やバックレるのはNG

無断で会社を休んだり、連絡を取らないまま退職することだけは避けましょう。

確かに、会社に連絡するのは気が引けますし、バックレてしまいたい気持ちは分かります。

しかし、無断欠勤やバックレることは社会人として非常識な行動と見なされます。

あなたへの信頼も失われてしまうでしょう。

電話が嫌なら、メールでもOKです。

 

 

➡ハラスメントを受けているような状態であれば、退職代行を利用して代わりに連絡を取ってもらうのもOK。

 

 

退職の決断を早まる必要はない

会社を休む段階で、退職を決意する必要もありません。

休みながら、じっくりと考えれば良いのです。

もし、復職する意欲があるのであれば体調が回復すれば、退職する必要もありませんからね。

また、退職という選択肢以外にも、異動することだって可能です。

仕事内容や人間関係が原因であれば、異動することで問題が解決できるかもしれませんからね。

 

➡ブラック企業でなければ、復職も念頭に入れた上で、体調回復に務めましょう。

 

 

休職中の行動には気を付ける

体調不良で休んでいる状況で、派手に遊びに出たり、飲み歩いている姿を見られるのは避けましょう。

もちろん、気晴らしやリフレッシュは必要ですから、家でずっと寝ている必要はありません。

ただし、あえて職場の人と遭遇するような場所をうろつく必要はないでしょう。

加えて、SNSの発信にも気を付けるべきです。

派手に遊んでいる姿や、会社を誹謗中傷するような書き込みは、トラブルの元凶です。控えるのがベストです。

 

➡非常識な行動をしなければ、普通に過ごしていれば問題ありません。

 

 

自分中心になり過ぎないようにする

体調を壊すほど、働いていたのですから、会社や上司にもその責任は多少あるでしょう。

しかし、だからといって自己中心的な行動や要求を会社に求めるのは避けましょう。

会社の手続きや連絡を無視することは、会社にも迷惑をかけることになります。

もちろん、休むことや退職することは、あなたが決めればOKです。

 

➡同情してくれていた人達までも、敵に回すことになるので、適正な手続きやルールは従うようにしましょう。

 

 

 

転職活動は進めておくのがベスト

休んだまま会社を辞めるのであれば、転職活動を進めておくのが良いでしょう。

本来であれば、転職先を決めておくのがベストです。

もちろん、体調不良で転職活動もできない状態であれば、療養に専念した方がいいでしょう。

退職してから転職活動を進めるよりも、在職中の方が、転職を成功させやすいですからね。

 

➡先ずは転職サイトに登録し、転職エージェントに相談することから始めましょう。

 

 

 

 

まとめ

以上、体調不良で会社を休んだまま辞める時の対処法について解説しました。

 

繰り返しになりますが、体調不良で会社を休んだまま退職するのは問題ありません。

 

昨今、休んだまま退職することは当たり前の状況になっていますし、珍しいことではありません。

 

体調不良の場合、仕事を休んだまま辞める結果になっても、仕方がありません。

 

無断欠勤や連絡をを無視することさえしなければ、大丈夫ですからね。

 

もし、会社に退職の申し出をすることが嫌なら、退職代行サービスを付けばOKです。

そして、休んでいる間に転職サイトを活用して転職活動を進めておきましょう。

 

以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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