新卒で入った会社の社風が合わないことで、日々悩んでいる人も多いでしょう。
せっかく就職活動を頑張り、入社できた会社であっても、入社後に社風が合わないと感じることはあります。
なんせ、社風なんてものは入社してみないと分からないものですからね。
しかし、社風が合っていない環境で働き続けるのは、想像以上にストレスが溜まるものです。
仕事を覚えたり、人間関係に苦労している上に、社風まで合わないとなれば、かなり辛いですよね。
私はこれまで人事の仕事を10年以上経験し、数多くの新卒社員と携わってきました。
そんな経験から、新卒で入社した会社の社風が合わない時の対処法を紹介します。
この記事では以下の悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・新卒で入社した会社の社風が合わない
・合わない社風で我慢し続けるべき?
・社風が合わないから辞めたい
新卒で入社した会社の社風が合わない理由
会社の雰囲気に合わないのは、それなりの理由があります。
具体的な理由は下記のとおりです。
・社員の性格や考え方が自分と全く違う
➡極端に明るい人や大人しい人が多い職場で、自分のタイプと違うと、社風が合わない
・経営方針が独特
➡仕事への取組み方や思考が自分の考えと違う場合
・暗黙の習慣や文化が多い
➡飲み会や社内イベントについていけないケース
あなたの性格や考えと全く逆の会社に入社すると、社風が合わないと感じるのは当然です。
例えば、あなたが大人しい性格だとすれば、毎日飲み会があって、ゴリゴリに働きまくる社風の会社には合わないでしょう。どちらかと言えば、安定した真面目な職場の方が合うはずです。
また、ベンチャー企業や社員の仲が良い会社にありがちですが、内輪だけの暗黙のルールが多い傾向にあります。「なぜ?」と思うこともあるでしょうし、正直言って嫌な思いをすることも多いでしょう。
社風は居心地の良さを決める上で非常に重要な要素です。
働いている社員のキャラクターや経営層の方針などは、社風に影響されるので、要注意ですね。
社風が合わない会社で新卒が働き続けるリスクとは?
次に、社風が合わない会社で働き続けるリスクを紹介します。
新卒の場合、特に以下のようなリスクがあるので気を付けましょう。
・生産性が落ちて、スキルや専門性の習得が難しい
➡集中力が下がり、仕事の効率も落ちてしまいます
・居心地が悪く、常に不安を抱えながら働く
➡余計なストレスが増えてしまう
・体調を壊してメンタルを病む可能性が高い
➡無理し続けても、いつか限界が来ます
新卒で社風が合わない会社に入ると、普通にできることが出来なくなったり、難しいと感じることも増えます。特に、仕事以外のことに気を使ったり、ストレスを感じてしまうので、生産性が下がってしまうでしょう。
また、居心地が悪く、ストレスやイライラを抱えながら、働くことになります。長く働いても、一向に慣れることなく、無駄な時間を過ごす可能性は高いでしょう。また、人間関係の構築も厳しくなり、周囲から浮いた存在になってしまうこともあります。
そして、ついに我慢の限界をむかえて、体調を壊すリスクもありますね。
新卒で社風が合わない場合、本来のチカラや能力が発揮できない分、周囲との競争にも置いて行かれるので、とにかくデメリットが多いでしょう。
なお、自分とは真逆に社風で働くことで、その環境を克服した人は、大きな成長を手に入れられるので、メリットもあります。しかし、生まれ持った性格や特性は中々、変えることはできません。無理をして体調を壊す原因にもなるので、新卒で社風が合わない会社に入ることは避けた方がいいでしょう。
新卒で社風が合わない会社に入社した時の対処法
とは言っても、新卒で社風が合わない会社に入社してしまうこともあります。
そんな時は以下の対処法を試してみて下さい。
・無理に社風に合わせようとしない
➡周囲を気にせず、マイペースにやってみれば、意外と問題なく過ごせる可能性も高いです
・仕事に集中して成果を出す
➡スキルや専門性を身に着ければ、社風や周囲の評価が気にならなくなります
・部署異動を申し出る
➡仕事内容や周囲の人間関係が変われば、居心地良くなる可能性があります
・転職活動を始める
➡転職活動するだけでも、心の余裕が生まれますし、いつでも辞める準備ができます
社風が合わないと考えすぎるのは、かえって逆効果です。マイペースに自分のキャラクターを重視していけば大丈夫です。その上で、仕事で成果を出せるようになれば、問題ありません。優秀な社員になればなるほど、周りの意見に流されずに済みますし、周囲の人も認めざるを得ませんからね。
それでも新卒で社風が合わないと感じるなら、部署異動を願い出ましょう。会社の社風が合わないと思っていても、異動で上司や先輩が変われば、職場の雰囲気がガラッと変わることもあります。
もしくは転職活動を始めておくことも重要です。実際に転職するかどうか別にしても、活動しておくことで、いつでも辞められるという状況が、精神的な安心感と余裕を生み出します。
新卒で社風が合わない時は、社風を気にし過ぎないようにしましょう。
そして、とにかく仕事に慣れて、自己成長できるように集中してみてください。
新卒で社風が合わない会社に入社したけどいつまで我慢すべき?
新卒で社風が合わない職場で働くには辛いですよね。
このままいつまで我慢すべきなのか、疑問に思いますよね。
新卒であれば、以下のタイミングを目安にするのが良いでしょう。
・まずは1年間を目途に頑張ってみる
・やりたい仕事や、転職したい企業が見つかるまで続ける
・仕事で自立できるようになるまで頑張る
まずは、上記のように目標や計画を立てることが大事です。
ただ何となく、我慢していたり、逆に何も考えずに過ごしていると、余計に辛くなりますし、仕事への持ちえベーションも上がってこないでしょう。
そして、目標を立てることで仮に仕事を辞めることになっても、スキルや能力が身に着いているはずです。
明確な目的があることで、頑張れるようになることもあります。
我慢の限界を感じそうなら、いつまで頑張るのかの目途を決めることが重要ですね。
新卒だけど社風が合わない会社を辞めたい
とは言え、社風が合わない会社を辞めたいと感じることもあるでしょう。
特に、新卒だけど辞めても大丈夫なの?と不安になると思います。
結論から言えば、辞めても大丈夫です。
ただし、以下の点は注意しておいた方がいいです。
・出来る限りの努力や工夫を試してみる
➡社風に適応してみたり、仕事に集中してみるなど、試した上で判断しよう
・一人で悩まず、周囲の人に相談した上で決める
➡客観的なアドバイスを貰うようにしましょう。また相談することで冷静に判断できます
・転職先を見つけてから辞める
➡無職になってからの転職はふりになります
上記の注意点を守った上で、会社を辞める判断をするなら、それはそれでOKです。
新卒社員であっても、会社を辞める人は多いです。
第二新卒として転職活動もできますし、転職先も見つかるでしょう。
重要なのは、会社を辞めるプロセスです。
辞めたくなる理由や、その理由に対してどれだけ改善を試みたのかが、重要です。
次に同じ失敗をしたくはないですからね。
何も考えず、ただ単に社風が合わないから、「会社を辞める」という状況は絶対に避けましょう。
さいごに
以上、新卒で入社した会社の社風が合わない時の対処法について紹介しました。
新卒で社風が合わない会社に入ってしまうことは良くあることです。
どれだけリサーチしても、実際に働いてみないと分からないことが多いですからね。
しかし、一度失敗したとしてもいくらでもやり直しはできるものです。
新卒で社風が合わないと感じても、絶望する必要はありません。
仕事や人間関係に慣れることで、社風が気にならなくなることもあります。
いわゆる、時間が解決してくれるというやつです。
場合によっては、転職して再スタートをきればいいのです。
同じ会社で働き続けるという考えは、古い考えですし転職するのは当たり前の時代です。
人手不足の時代に、あなたを必要としている会社は多いですからね。
新卒で社風が合わないと感じている人は、ぜひこの記事を参考にして、問題解決に取り組んでくれれば幸いです。
以上、さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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